『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

6話 社会勉強の時間は終わり。


 6話 社会勉強の時間は終わり。

「もう無駄だってことはわかっただろう。さあ、社会勉強の時間はここまでだ。これ以上、俺に抵抗するなら殺す。そこにいる女どもも殺す。俺は決して理不尽な悪者じゃないが、邪魔してくるやつは殺す。俺はそうやって生きてきた」

 その発言に対し、
 センが、

「誰にだって『譲れない生き方』ってのがあるよな。わかる、わかる」

 うんうんと頷きながら、そう言って、

「そんじゃまあ、『そいつ』をぶつけあわせようか。『お前の譲れない生き方』と『俺の譲れない生き方』……どっちが勝つか、そういう戦争を、いざ、はじめようじゃないか」

「……バカじゃねぇのか。今からはじまるのは戦争じゃねぇ。虐殺だ。これから、お前らは、俺に殺されて、全てを奪われる。それだけの話なんだよ」

 言って、
 78番は、
 センBに向かって、再度殴り掛かった。

 先ほどと同じ展開になると疑っていない78番。
 追撃方法についてのみ頭を働かせて、
 だから、

「ぐぃっ!!」

 カウンターをくらうだなんて、
 まったく思ってもいなかったから、
 グラリと、大きくよろけて、

 ――だから、そこに、

「いつだってそう。……グワっと熱くなると……少しだけ、世界がスローになる……」

 ガツンッッ!!

 と、センBの拳が、78番の顔面にクリーンヒット!

 魔力の推移が雑で、
 オーラの練り方もお粗末。

 極限まで『弱体化』されたセンBは、
 すべてが矮小で粗悪な分身。

 けれど、
 その根源にあるのは、

 この上なく尊き神の王、
 いと美しき月光の龍神、
 ――舞い散る閃光、

 だから、当然、

「俺より強い程度の雑魚に……俺は負けない……っ」

「ぐほっっ!!」

 二発目――『渾身の左フック』をいただいた78番のアゴが上がる。
 センBはとまらない。

「俺は偉大なる最強神の化身! お前なんかに負けるわけがない、天上のアバターラ!」

 怯んだ78番をボッコボコにぶん殴るセンB。

 勢いは良かったのだが、
 いかせん、火力が低すぎたため、


「……調子にのるよ、ガキ……」


 軽く鼻血を出してはいるものの、
 しかし、たいして大きなダメージを受けている様子はない78番。

 景気よく自分を殴っていたセンBの腕をつかみ、

「ザコの分身風情が……俺に勝てるワケないだろ。……砂漠のシーバンをなめんじゃねぇ」

 北部の砂漠地帯を根城にしているバウンティハンター『砂漠のシーバン』。
 トーン共和国の領地内ではちょっとした有名人。
 酒好きで粗野で口が悪い――けれど、どこかにスマートさを感じさせる傑物。
 どんな無理難題も平然とこなしてみせる、名うてのバッドアス。

 ちなみに、『火龍会のサーバン』の弟である。
 ※ 勇者ハルスが魔人になった時に出会ったヤクザ。



「うぐ……ぬっ……」


 どんなに気合を入れようと、
 センBとシーバンの間にある『明確な実力差』を埋めることは難しい。

 センBは必死に抵抗したが、
 さすがに、

「く、そ……くそぉ……」

 勝てるわけがなく、
 ボロボロの姿で膝をつく。

 肩で息をして、
 たまに、オエっと血をはきだす。

 そんなセンBを見下ろしながら、
 シーバンは、

「……もういいだろ。わかったはずだ。お前じゃ、どうあがいても、俺には勝てない」


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