『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

24話 安っぽさ。


 24話 安っぽさ。

「いい挑発だ。どうしても笑って受け流せない……非常に上質な挑発」

「挑発? 違うな。『どうかバカのまま死んでくれますように』と祈っているだけだ。祈りが届きそうもない相手の時は、もちろん、祈ったりなんてしないわけだが……ほら、お前の場合、アレだから……」

「……うたうねぇ。安っぽいソウルレリーフの分際で、よくもまあ、そこまでうたえるもんだと感心する」

「安っぽい? 自己紹介か?」

「……」

「ん? おいおい、どうした? なんか、こめかみに怒筋が出ているぞ。スマイル、スマイル。そんな顔してないで、笑えよ、ベジ〇タ」

 ド直球の挑発に対し、
 P型センキー・ゼロオーダーは。



「――そのセリフは強者の特権であって、お前が使っていいセリフではない」



 血走った目で、そう言い切った。

 そんなP型センキー・ゼロオーダーの反論に対し、
 クスオは、ニタリと黒い笑顔で、

「ネタにマジレスすんなよ、草生えるだろ」

「……」

「戦術や名言に関する『薄い知識』があるだけの頭でっかち。お前ごときが、俺に勝てるわけねぇだろ。『かつて主役を張った男』の底力に震えて眠れ」

「かつて世界の中心だったことが、どれだけ自慢かしらんが……所詮は『最も大事な闘い』に敗れてソウルレリーフに堕ちただけの『しょっぱいカス』が大きな事を――」

「ひがみはもういいよ」

「……ぁ?」

「お前じゃ、世界の中心には絶対になれない。お前はその器じゃない」

「……」

「だから『堕ちてしまったとはいえ、一度は主役を張った俺』をねたんでしまう気持ちはわからないでもない……けど、まあ、いったん、深呼吸でもして、落ち着けよ、P型……P型……あれ、おまえ、名前、なんだっけ? ごめんな、俺、脇役の名前は覚えられないタチなんだ。なんせ、ほら、元主役だからさ。ヒロインやラスボスの相手で忙しくて、端役の名前にまで意識が回らなくてな。……えっと、確か、お前は……『P型かませ犬』くんだっけ?」

「……」

 挑発だという事はわかっている。
 それがわからないほど愚かではない。
 『乗ってしまうほうが愚かしい』ということは重々理解できている。

 しかし『理解』などどうでもいい。
 そういう問題ではない。


「いいだろう……」


 P型センキー・ゼロオーダーは、小さく、そうつぶやくと、
 芯のオーラをグワっと発火させて、

「その挑発を受けよう。これより、俺は、全身全霊で、お前を殺しにいく。他の全てを捨てて、お前だけを見据え、お前だけを殺す」

「おぉ、こわい、こわい」

「……もう俺は絶対にお前をナメない。つまり、お前の『最大の切り札』は死んだ。イコール、お前の勝ち筋は完全に死んだってこと。厳かに、粛々と、俺に殺されて、無様に朽ち果てろ。テンドウクスオ」

「……『ナメられやすい』ってのが、俺の特質であることは事実だが、しかし『最大の切り札』ではねぇよ。一番の切り札なら、別にある」

「ほう、まだ何かあるのか。なら、魅せてみろよ。どんな覚醒技か知らんが、なにをしようと、この差を覆すことは――」

「ああ、違う、違う。覚醒技とかではない」

「……では、なんだ」

「簡単に言うと、戦術。最初から通しての、一本通った戦術が、俺の最大の切り札」



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