『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

11話 整えていく、P型センキー・ゼロオーダー。


 11話 整えていく、P型センキー・ゼロオーダー。

「お前は、しょせん、『影』と『妄想』の雑種。最強を名乗る価値はない」

 そう言い捨ててから、
 ゴートは、P型センキー・ゼロオーダーの背後を取り、
 右腕を切り落とそうと、手刀を振り下ろした――
 と、ぴったり同じタイミングで、
 P型センキー・ゼロオーダーが、シュンッと姿を消した。

 P型センエース3号だった時とはくらべものにならない俊敏性と反応速度。

 逆に、ゴートの背後へと回ったP型センキー・ゼロオーダーは、
 右手に魔力を集中させて、
 ゴートの首を取ろうと『踏み込んだ一手』を放とうとした――

 ――けれど、


「存在値10兆前後ってところか……いきなり、一兆倍も強くなるとは恐れいったけど、まさか、その程度で俺に勝てるとは思っていないよな?」


 特に焦った様子もなく、
 ゴートは、穏やかな態度で、
 パチンッ、と指で、澄んだ音を鳴らした。

 すると、P型センキー・ゼロオーダーの右腕がズガンと爆発した。

「っ?!」

 前触れもなく、急に腕をなくしてしまったP型センキー・ゼロオーダー。
 彼の困惑している顔をチラ見してから、

「そんなに驚くほどのことじゃない。お前が『まだP型センエース3号だった時』に『仕掛けていた』ってだけのこと。他にもいくつか仕掛けてはいるぞ。お前が『今』みたいな『超変身』をする可能性を危惧していたから」

「……」

「想定通りに、ちょこっと強くなってくれて、むしろホっとしている。これなら、ただの『闘い』だ。余計なことを考えずに、ただただ純粋に、数値で圧倒させてもらう。今のお前が相手なら、多少無茶をしても、そう簡単に『殺してしまう』ってこともないだろう」

 ニっと笑いながら、
 より魔力とオーラを高めていき、

「確か、決闘がお望みなんだよな。やってやるよ。俺の高みを見せてやる。最初にちゃんと言っておくが、俺は……強いぞ。おそらく、世界で一番。なんせ、本物のセンエースになる男だからな」

 そう言ってから、ゴートは踏み込んだ。
 より速く、より強く、

「ぐっ!」

 P型センキー・ゼロオーダーは、昂っているゴートの猛攻を前に、ただただ防戦一方で、

「まだ、とっておきがあるか? あるなら、さっさと出せよ。今のお前じゃあ、俺の相手にはならないぞ」

 ゴートの煽りを受けて、
 P型センキー・ゼロオーダーは、ギリっと奥歯をかみしめてから、

「うぉおおおおおお!!」

 全身のオーラをフル稼働させ、
 バチバチと全身に黒い電流を走らせながら、

「――アドミラ・ソウ・シュプレヒコール――」

 そう呟いてから、



「――ヒーロー見参っっ!!」



 大声で、そう叫ぶと、

 『P型センキー・ゼロオーダーに内包されているオーラの総量』が、
 ケタ違いに、ドグワァァッッと、爆発的に上昇した。

 無敵のコールによる、強制覚醒。
 P型センキー・ゼロオーダーが整っていく。

 さらに、P型センキー・ゼロオーダーは、その爆発的なオーラを、
 驚異的な集中力で、

「――はっ、はっ、はっ、はっ、はっ」

 グングンと練り上げていく。



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