『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

17話 カンファレンスコール!


 17話 カンファレンスコール!

「蝉原勇吾とP型センキーが合体して……蝉原センキーってところかな」

「ひねりがないな」

「ユウキーとかセミキーでも、別にいいんだけど……まあ、でも、今、この瞬間においては、俺が一番強く表に出ているから、出来れば、少し強めに、俺を主張しておきたかったんだ」

「……はっ。まあ、なんでもいいけどな」

 言ってから、
 センエースはゆったりと武を構える。

「遊んだ方がいいか? それとも、一瞬で消してやろうか?」

「いやいや、閃くん。せめて、少しくらいは遊んでおくれよ。せっかくの邂逅(かいこう)を無駄にするのはナンセンスだ」

「別に、お前を一瞬で消し飛ばす事をナンセンスだとは思わないが……まあ、いいさ。少しだけ遊んでやるから、好きなだけ絶望しろよ、蝉原」

 そう言うと、センエースは、武の構えをといて、
 完全なる『受け入れ態勢』を保持しつつ、
 ゆっくりとした歩調で、蝉原との距離をつめる。

 互いの距離が五メートルを切ったところで、
 蝉原は、トンっと後方に飛んで、スっと姿を消した。

 次元を渡り、
 距離という概念を殺し、
 そして、

(ははっ……油断したね、閃くん……)

 心の中で、ニィと真っ黒に笑い、

(ここまでの俺の態度は全部『ブラフ』……。俺はP型センキーの『気まぐれ』で『突然指名された』わけじゃない。――俺たちは、ここが到着点。禁止魔カードを使った『俺とP型センキーのシナジー』は、無粋な限界をはるかに超えるよう調節されている)

 全身全霊で、オーラと魔力を練り上げて、

(だから、君を殺すために、裏でしっかりと積んできた)

 溜めてきた全てを一気に開放し、

(……これは、最初で最後のチャンス……俺とP型センキーの全部を使って、君を、確実に殺すっっ!!)

 蝉原は、先ほどの会話で『心中』がバレないよう、
 表情・態度・言動、すべてに対し、限界まで気を使い、
 『蝉原は捨て駒だ』と思い込ませるようにした。
 すべては、センエースを殺すため。
 殺意すら殺して、
 慎重に、
 距離を奪い、
 そして!!



「イビルノイズ・カンファレンスコォオオオオオオオオルッッ!!!!!!!!」



 センの頭上を取ると、
 右手をセンに向けて詠唱。

 すると、
 センの周囲に、100を超える『BB弾サイズの黒い球』が出現し、
 ジカジカっと、音をたてながら発光した。

 歪な発光から、コンマ数秒後。

 その黒い球から、
 とんでもない魔力量と速度を誇るブラックレーザーが放出された。

 黒い光のカーテン。
 包み込まれたセンに逃げ場はない、
 ――はずだった、が、

「放出されるタイミングにズレがあるな。そのせいで、無数のアンチ(安全地帯)が出来ている。……難易度の低い弾幕ゲーだな」

 確かに安全地帯はあった。
 しかし、この弾幕ゲームの難易度は、決して低くなかった。
 というより、少し前までのセンなら余裕でマストダイ。

 圧倒的な力と邪悪さ、
 最強×最凶の掛け算でしか成しえない狂気の一手。

 ほんのわずかな一瞬で、ほんのわずかなスキマを見つけ、そこに、コンマ数秒の遅れもなく収まり続けなければ、無残に全身が貫かれてしまうレーザー地獄。

 その地獄を、

「ん? もう終わりか? 速度はそこそこだったが、持久力はイマイチだな」


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