『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

12話 ご都合主義者のデウスエクスマキナ。


 12話 ご都合主義者のデウスエクスマキナ。


 ――絶対に降りてやらねぇ。
 ――俺はまだ、ここにいる。

 そう叫び続ける神の背中。
 全てを包み込む、とても、とても、とても大きな光。

 そんな神の想いが結晶化した『叫び』は、


 ――『標(しるし)』となった。


 だから、『彼女の想い』は、
 迷うことなく、センエースを見つける事ができた。

「あれは……」

 いつだってそう。
 センエースが、これまで、ずっと、最後の最後には勝ってきた理由……
 それは、決して、安っぽい主人公補正のおかげなんかじゃない。
 祈りが通じて奇跡がおきたとか、前提のない友情パワーでうんたらとか、
 そんな、宝クジみたいな『ご都合主義者のデウスエクスマキナ』なんかじゃなくて、
 『全力で弱さに抗ってきた覚悟』と『死ぬ気で積んできた全て』が繋がった結果――

 常に、いつだって、貪欲に、狡猾に、
 最善の一手を求め続けてきた結果。

 偶然や奇跡が一つもなかったとはいわない。
 けど、センエースが乗り越えてきた絶望は、
 奇跡と偶然という二つの博打要素だけで乗り越えられる『甘い地獄』じゃなかった。
 それは、それだけは、
 疑いようのない事実なんだ!


「……ミシャ……」


 ミシャ(業)の想いは、一直線に、センエースの元に飛んできて、
 そして、フワっと優しく触れた。

 理解に染まっていく。
 本物の温かさに触れたことで、
 センは、

「……そうか……アダムとシューリを……奪い取ってくれたのか……」

 ミシャ(業)の『想い』を、ギュっと抱きしめて、

「じゃあ、あとは……あのカスを殺すだけだな……」

 その視線に、ギラっと、
 より強い光を集めて、

(P型センキーとの闘いは、『ソンキー×トウシとの闘い』とはワケが違う……)

 本題に入る。
 いまだやかましく叫んでいる『弱さ』をシカトして、
 戦闘思考に没頭する。

 偶然や奇跡を排除して、
 貪欲に、狡猾に、
 勝ち方だけを模索する。

(絶対に、確実に勝たなければいけない……だから、考えろ……勝ち筋はどこにある……どうすれば、俺は、あいつに勝てる……っっ)

 必死に頭を悩ませていると、
 そこで、
 ミシャ(業)の想いが、
 ブーーンと、音をたてて、強く光った。

 その光は、
 センエースのコアを強く刺激して、

 ――だから、

「……これは……」

 センエースの脳裏で、
 『原初の記憶』が爆発した。





   ***原初の記憶***

      ――おわらねぇ、おわってやらねぇ――
       ――俺は、かならず【『??』】を守る――
        ――100回やってダメだったなら――
         ――次は1000回挑戦するだけだ――

   ――気概だけは素晴らしいね、『??????』。
   ――けど、1000回やって、それでも、ダメだったら?

         ――その時は――
           ――当たり前のように――
            ――『1001回目』に挑戦してやるよ――

     *** ***





 あふれてこぼれた。
 覚えのない記憶。

 その濁流は、
 グンと勢いを増して、





     ***原初の記憶***



 ――一周目と二周目と三周目と五周目の??????


『ウソだ……こんなの……い、イヤだ……絶対に許さない……絶対に取り戻す……絶対に守る! 君を取り戻すためなら、【ぼく】はなんでもする! 必要なら、神だって殺してやる! 死者を蘇生させる方法でも、時間を巻き戻す方法でも、なんでもいい! 必ず何か見つけだして、絶対に君をとりもどす!!』

『やった! タイムリープ成功だ! 携帯ドラゴンの存在値を変えずに、記憶だけ飛ばせた! ……いける! これで、【[??さん]】を守れる!!』

『もう失敗はしない! 前回と前々回の【2回】で、【ぼく】は強くなった! 今度こそ絶対に守ってやる。――【[??さん]】、安心してくれ……ぼくは、必ず、君を守り抜く! 絶対に、絶対に、絶対に!!』

『また【[??さん]】を救う事が出来なかった……ぼくは、いったい、何度、【やりなおせば】いい……この苦行はいつ終わるんだ……』

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