『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

43話 裏閃流の極み。


 43話 裏閃流の極み。

(ただの千本桜なら問題はない……所詮は、数が増えただけ)

 そんなことを考えていると、
 センたちは、バっと右手を天に向けて、

「「「「「「「「――裏閃流覇奥義――」」」」」」」」

(覇奥義? なんだ、それは……データにない……まさか、※※の野郎……俺の『攻略データ』にも改竄(かいざん)を……ちっ……まあ、しかし、どんな技がこようと――)



 ――閃統空羅(せんとうくうら)――



 カっと、深い輝きに包まれて、
 荘厳な力場が生成された。
 無数のジオメトリが圧縮されて、あまたの線が、立体の点になった。
 輝きは、いつしか収束し、
 気づいた時、
 そこには、
 淡い光に包まれた『孤高の王』が立っていた。

 その姿を見て、P型センキーは、

(なるほど……ようは、ゼンの裂空閃光の元ネタってところか……)

 ゼンの裂空閃光モードは、センの奥義をもとにして組みこまれたモード。
 方向性はほぼ同じで、1000人の異次元同一体をセンエースの中で統一する積み技。
 存在値はさほど上がらないが、使用可能なオーラの総量が増大し、
 かつ、歪みが矯正されることにより、戦闘力がグンと底上げされる。

(だいぶスペックアップしているが……くく、いける……あの程度なら……余裕で詰め切れる)

 心の中でそうつぶやき、
 ニタっと微笑んでから、

「うんうん、なるほど……オーラの総量が随分と増えたな。やったね、センちゃん、通常時より、必殺技が増し増しで撃てるよっ」

 小バカにした態度で、

「戦闘力も、だいぶ底上げされているコトだろうし。おぉ、こわい、こわい。……で? まさかとは思うが、それで終わりじゃないよな? もしそれで終わりだってんなら、俺の方が、まだ強いと思うんだが?」

 などと言いながら、実際の本音では、
 『さすがに、これで終わりだろう』と思っての発言。
 ――しかし、

「なにいってんだ、ボケ。これで終わるわけねぇだろ」

「……ぇ?」

「千本桜や空羅なら、ゲージがたまってなくても使えるんだよ」

「……」

「ショータイムは、ここからはじまるんだ」

「……ほお……」

 冷静ぶっているが、内心では少し焦っていた。
 未知に対する恐怖。
 敵対した時の『センエースの可能性』ほど恐ろしいものはない。



「――裏閃流究極真奥義――」



(……究極真奥義……御大層な名前じゃないか……それで? いったい、どこまであがる? ……まさか、今の俺を超えるなんてことは……)

 などと考えていると、
 センが、



「――クレヨン閃ちゃんシリーズ――」



「……は? くれよん……?」

 P型センキーの動揺など一切シカトして、
 センは詠唱を続ける。



「――超景戯画(ちょうけいぎが)トリビュート・センダーランドの大冒険――」



 そう言った瞬間、
 センの右手に、
 一枚のトランプが出現した。

 センが、そのトランプを、目の高さまでかかげ、


「スゴイナ・スゲーデス」


 呪文をとなえると、
 トランプがまばゆい光を放ち、
 三つの閃光が飛び出してきた。

 虹色の弧を描きつつ、優雅に宙を舞ってから、
 三つの閃光は、それぞれ、固有のカタチにとどまると、
 決めポーズをとりながら、

「セン仮面、見参」
「エースロボ、見参」
「モンジンざえもん、見参」

 仮面をかぶったセンエースと、
 ロボスーツに身を包んだセンエースと、
 ブタの着ぐるみを着たセンエースが、
 それぞれ、名乗りをあげた。


「……どういうお笑い?」


 半笑いでそう言ってくるP型センキーに、

「笑っていられるのも、いまのうちだ!」
「言っておくが、俺たちは、空羅を積んだセンと同等の力をもっているぞ!」

 そう叫びながら、
 セン仮面とエースロボは殴り掛かった。

 二人の攻撃を回避しながら、
 P型センキーは、

(なるほど……確かに、オーラ量と存在値はバカ高い……まあ、しかし、戦闘力はゴミだな。とてもじゃないが『現状のセンエース』と同等とは言えない。ま、そりゃそうだ。分身に『極限の戦闘力』なんざ積めるわけがないんだから。しょせんは、アバターラの上位互換ってところ。これだったら、千本桜をそのまま使った方がよかったな)

 心の中でつぶやくと、
 半笑いのまま、

「ははっ……『究極真奥義』なんて大層な名前だから、いったい、どれだけ強力な技なんだろうと期待したんだが……結局のところは、ちょっと小マシな分身か。安い、安い。……あえて言おう。しょうもないんだよ!」

「『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

  • ノベルバユーザー341225

    予想の斜め上いったなw

    2
コメントを書く