『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

36話 じゃあな、元パチモン2号。


 36話 じゃあな、元パチモン2号。

「俺の携帯ドラゴンには、コピーによる劣化を補ってあまりある底力がある。てめぇが俺より弱いって結果は何も変わらねぇ!」
「……まあ、そうだな。……うん、どうやら、確かに、『真・究極超神化6同士の闘い』では、お前が勝ちそうだ」


 認めると、
 センエースは、

「ま、じゃあ、こうするだけだが」

 そう言ってから、
 スゥっと息を吸い、



「……究極超神化7……」



 簡易で究極超神化7を発動させる。
 フワリと煌めいてまたたく。
 オーラの輝きは、本気を出した時ほどではないが、
 別格の光を放っていて、魂すべてで平伏したくなるほど神々しい。

「さて……それじゃあ、とっとと終わらせようか。ここからは害虫駆除の時間だ」

「……おいおい、なに、あっさりと究極超神化7を使ってんだ。ここは、いつもの屁理屈をこねて、真・究極超神化6でつっぱるところだろう。そうじゃないと、アレだぞ。お前、本質的には俺より弱いって事になるんだぞ。いいのか、それで」

「どうでもいい。お前ごときが、俺より強いか弱いかなんか、心底、興味ない」

「……」

「ハンパなパチモンチーターと本気で競い合うほど、俺はイカれているワケでも、ヒマなわけでもない」

 センエースは、たんたんと、しかし、芯のある言葉で、

「まあ、あと……何がどうとは言えないが、お前からは、『危険』な『色』を感じる。放っておいたら、世界が終わりかねない、歪んだ可能性。『ナメプは危険だ』と、俺の魂魄が、やかましく叫んでいる。理解不能。自分で自分がわからねぇ。どうして、お前ごときに、ここまで危機感を抱いているのかまるで不明……けど、俺の疑問なんかどうでもいい。大事なことは一つだけ。俺は命の王。だから、俺は、お前を、ここで、確実に殺す」

 果て無き威圧感。
 膨れ上がっていく、命の王が放つ、豪の胆。

 それを受けて、
 P型センキーは、
 一度、面倒くさそうに舌打ちをしてから、

(……はっ……まあいいけどな……下地は出来ているんだ……ピンチになって、センエースエンジンさえ発動すれば、こっちのもの)

 心の中で皮算用をしているP型センキー。
 そんな彼を見下しながら、
 センエースは、

「行くぞ、元パチモン2号。辞世の句を並べるヒマを与える気はないから、何か言い残したい事があるなら、脳内で勝手につぶやいてろ」

 そう言って、P型センキーに殴りかかった。
 原始的な、鉄拳制裁。
 オーラを込めて、物理で殴る。

「どぅぉおおおおおお!!」

 顔面にガツンと重たいのをもらって、P型センキーは吹っ飛んだ。
 もちろん、吹っ飛んで終わりではない。
 吹っ飛んだ先に、センエースが待っていて、

「ぶふぇええええええ!!」

 背中に膝を叩きこまれた。
 背骨がバキバキにヘシ折れて、
 いたる箇所の皮と肉が裂けた。

「これで終わりだ。……じゃあな、元パチ2。異次元砲ぉ!!」

 拳と膝で適度に削った流れ――その勢いに乗って、
 両手をP型センエース2号の体に向けて、躊躇なく、異次元砲を放った。

「ぎぁあああああああああ!!」

 全ての絶望をさらっていく、英雄の咆哮。
 それを直で受けたP型センキーには、当然、大ダメージが入った。
 ――しかし、

「うぼぇえ……がはっ……」



「……はぁ? なんで、今のくらって生きてんだよ……うっざ……」



 P型センキーは死ななかった。
 ダメージを受けなかったわけではなく、
 ただ、純粋に、死には至らなかっただけ。

「ぜぇ……はぁ……ぜぇ……」

 センエースの異次元砲を耐えきったP型センキーは、
 自分自身に対して、

「ほら……ピンチだぞ……」

 言葉を投げかける。
 激痛にたえながら、強い歯ぎしりを交えつつ、

「ピンチだっつってんだろ……死ぬぞ、このままだと……次の異次元砲は、もう耐えられねぇ……わかってんだろ……わかってんなら……さっさと輝け……センエース!!」

「ん? なんだ? 『ヤベェ独り言』かと思ったが……俺に言ってたのか?」

「なわけ……ねぇだろぉが、ぼげぇ……」



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