『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

19話 『聖なる殺神アスドラ・ゼッキ・ミラージュ』VS『P型センエース2号(究極超最終形態ネオグレートバグ・レリーフ)』


 19話 『聖なる殺神アスドラ・ゼッキ・ミラージュ』VS『P型センエース2号(究極超最終形態ネオグレートバグ・レリーフ)』

 ゼッキは、時空に逃げ込んだP型センエース2号を、
 ミラージュポーンで捕まえると、
 グルンッっと、力強く腰を回転させて、
 その勢いのまま、地面に向けて叩きつけた!

「ぐはぁっ!!」

 全身に走る衝撃。
 ブフっと、吐血が宙を舞う。

 ゼッキは、止まらない。
 その流れのまま、P型センエース2号の頭部を、
 ドンッッ!
 と、思いっきり踏みつけて、

「……異次元砲……」

 コンマ数秒で、右手に魔力とオーラを溜めて、
 P型センエース2号の腹部めがけて放出した。

「がががががぁああっっ!!」

 凶悪な威力の異次元砲をもろに受けて、
 P型センエース2号の腹部に、ぽっかりと風穴があいた。

「うげっ……ぐはっ、うぇっ……」

 苦しみ、もだえ、
 大量の血を吐きだしているP型センエースを見下しながら、
 ゼッキは言う。

「あれ……避けてくると思って、時空に罠を張っておいたのに……」

 拍子ぬけした様子で、

「ダメージを受けることで発動する『何かしらのアリア・ギアス』でもかけているのか? それとも、俺の想像も及ばない『何かしらの奇策』でもあるのかな? まあ、なんにせよ、ここで終わったりはせず、『何かしら』はしかけてくるんだろ? あんたは、こんなものじゃない……そうだろ?」

「はぁ……はぁ……」

 激痛に耐えながら、腹部の再生に全力を賭しているP型センエース2号。
 数秒で完全再生したものの、回復系は苦手な分野であるため、
 気や血まで完全に補えず、強めの脱力感と吐き気におそわれる。

(ゼッキ状態だと……さ、さらに戦闘力が上がっているじゃないか……くそが……プライマルプラチナスペシャルを有しているワケでもないのに、融合状態で、なぜ戦闘力が低下していない……ん? ぁ、ああ、なるほど……フッキのことは、あくまでも、『補助システムとして運用している』からか……慎重で堅実な運用じゃねぇか、ちくしょう……)

 現状を理解しようと、必死に、頭の中の情報を並べて揃える。

「めったに使わないシステムの具体的な概要までは、さすがに把握できていない……というか、設定が多すぎるんだよ……ああ、クッソダルい世界を創りやがって、あのボケェ……」

 ブツブツと、『誰か』に対する文句が止まらない。
 そんなP型センエース2号に、
 ゼッキが、

「ワケのわからんサイコな独り言をゴチャゴチャ言ってないで、そろそろ、パワーアップしろよ。あるんだろ? 変身とか、覚醒とか」

「……」

「ほらほら。『その状態だと、今の俺より弱い』ってことはよく分かったから、出し惜しみせず、とっとと、セクシーに輝けよ」

「……」

「なんだよ、その渋い顔。もういいって。ピンチ演出はもう充分堪能したから、いいかげん、『ほう、なかなかの強さだが、俺の本気の前ではゴミだな。見るがいい、これが俺の真の姿!』的なやつを、はやくやってくれ。そしたら、俺も、『なにぃ! だったら、こっちもぉ!』って叫びながら『とっておき』を出すから」

「……」

「おい、まさか……本当に、何もないワケじゃないよな?」

 などと言ってくるゼッキに、
 P型センエース2号は、
 渋い作り笑い顔を向けて、
 揉み手をしながら、

「一つ提案がある……のですが、ここらで、少しばかり、ティーブレイクといきませんか、ゼンさん」


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