『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

55話 バグVSソンキー。


 55話 バグVSソンキー。

「見えた!! 届く! この上なく美しき神ソンキー・ウルギ・アース! 私は、貴様を超えていける! 見ろ! これが私という個の極地! 世界を喰らい尽す、因果の最果て!! 全ての絶望を絶望させる、閃陰の終着点! アンリミテッド・トランスフォーム・モード【舞い散る閃光】!!」


 その黒き光は、
 『彷徨う冒涜』との闘いの中で、
 ついに、種の限界という壁を超えて、
 無限の高みへと辿り着く。

 これまでの全てが、
 バグの中で繋がっていく。

 『この上なく尊い神』と繰り広げた激闘、
 その積み重ねは、輝く神を昇華させただけではなく、
 バグという奇怪な闇を色濃く染めた。

 そして、その上に積まれた、『極限チートな運命』という膨大極まりない魂魄。

 全てが絡み合って、
 結合して、
 満たされて、
 天高く、昇華されて、

 だから、ついに、真に、
 バグは、本当の、本当の、本当に、
 ――完成した。


「全ての闇が、今、ここに結集した。私は、正しい無となって、世界を終わらせる。最果ての闘神よ。貴様はその糧――世界が私に捧げた供物」

「誤想もそこまでいくと、大したものだと本気で笑える」

 ソンキーは、魂の芯にオーラを集めながら、

「あのド変態のビルドをトレースしたから最強ですってか? 思考停止にもほどがある。マジで大丈夫か? 夏休み満喫中の中学二年生でも、もう少し頭を使って生きているぞ」

「私という完成した概念を前にして、現実逃避したくなる気持ちはよくわかる。けれど、虚勢で世界は動かない。私という完成した個の前では、貴様はただの生贄にすぎな――」





「――真・究極超神化6――」




 バグの言葉を最後まで聞かず、
 ソンキーは、
 深く、遠く、辿り着いた世界にダイブして、

「お前に対して言いたいことは、すでに、先走ったお前が残らず並べてしまった。同じ言葉を揃えるのも芸がない……というわけで、」

 高き武を構えて、

「結果で示してやるよ。本当の最果てを魅せてやる」

 ジュっと、何かが蒸発した。
 とらえきれない神気の濁流。
 停滞したかと思ったら、
 次の瞬間には弾けて散った。

 ソンキーの輝きを包み込んで、
 バグの挙動が滑らかになる。

「高き闘神よ……貴様は強い……しかし、まだ完成していない」
「自覚しているさ。ここはまだ上り坂の途中。完成なんて言葉を、俺は死んでも使わない。俺は永遠に未完成でいい。だからこそ辿りつける世界に――俺は行く」

 炸裂が連鎖する。
 上品な爆発が終わらない。

 理解できないパズル。
 積み重なって、絡み合って、
 気付けば、消失していて、
 また、違う形が産まれて、
 倫理が変化して、
 道徳が壊滅して、

 新しいルールが完成して、
 古いルールがねじ伏せられて、
 そして、また、
 次の世界でルールがルールを殴り殺す。


「――ぐふっ」


 踏み込まれて、
 重たい一撃をくらったソンキーは、吐血しながら、

「ウゼぇなぁ……見えているが、反応しきれない速度……つまりは、俺の一歩上……」

「正しい理解力は尊い」

「上から言葉を降らすなよ。払いのけるのがダルいんだ」

「答えは出た。貴様は私に勝てない……世界は終わった。全てを受け入れろ」

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