『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

47話 極地。


 47話 極地。

 ウラスケの芯に、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、変革が起こる。
 革命のファンファーレが鳴りやまない。

 限界なんて興味ない、とばかりに、
 ウラスケのオーラが膨らみ続ける。

 まだ!
 まだまだ!
 いやいや、まだまだこんなもんじゃない!

 まだまだまだまだ、その程度じゃ、常識の範囲内!
 そんなものじゃないんだよ!
 この『非常識』は、もっと、もっとイカれている!

 もっとだ!
 もっと、もっと、もっと!!



「はははははは! マジか?! まだとまらないのか?! ははは! もういいよ! じゅうぶん、トウシを超えた! もう充分、ぼくは、全世界最強だ! え? まだ?! まだあがるのか?! ちょっと待て……おい、恐くなってきたぞ……ちょっとまて……おい、もう、ぼくの存在値5億を超えたぞ……5億だぞ……なのに、まだ……ウソだろ? 10億……25億……70億……おい、ちょっと、マジで、もういいって! こわい、こわい! はぁ?! ま、まだ……進化は始まったばかりだって……? ちょっ……ぇえ……ど、どこまで……」


 加速する。
 絶好調の宇宙みたいに、
 爆発的な速度で膨張していく。


「1兆……5兆……おい、ほんと、どこまで……」


 延々に上がっていく存在値。
 兆の領域を超えて、しかし、まだ止まらない。

「7兆……10兆……12兆……17兆っっ!!」

 旧カンストに到達。
 しかし、まだ、止まらない。
 膨らみ続けて、
 膨らみ続けて、
 ついには、

「もはや、測定できない……わからない……ぼくは……いったい、どこまできた……ここはどこだ……ぼくは……」

 天を仰ぎ、
 深い吐息とともに、
 そうつぶやくウラスケ。

 シンと空気が静かに平伏しており、
 命の輪が、恭(うやうや)しく、ウラスケを包みこむ。

「……おい、ウラスケ」
「……トウシ……悪いけど、少し静かにしてくれんか? 今は、ちょっと、自分を整理するんに忙しい」

 静寂の奥で、
 ウラスケは、ボソっと、

「は、ぁぁ……気分は、決して悪ぅない……しかし、爽快やない……なんというか……少しだけ、『本物の自重』が理解できた……そんな、不思議な気分……なぁ、トウシ……わかるか、ぼくの気持ち」

「……少しだけ」

「見栄をはるなよ。わかるワケがない。ぼくが辿り着いた世界は、あんたごときじゃ辿りつけない極致――」

 と、そこで、
 トウシは、目を閉じて、







「ショータイム」







 バトンタッチした。
 『彼の魂』の『奥』に眠る最強神とのクロスソウル。

 雰囲気が一転する。
 というか、見た目も変わった。
 ひねた中学生から、絶世のイケメンに変貌。


 深淵に潜む一等星のオーラ。
 厳かに凍てつく黒銀。


 その超絶イケメンは――ゆっくりと目を開けて、
 ウラスケを視認すると、
 ニィっと涼やかに微笑んで、





「……かつて、あのド変態に狩られた通過点――その進化系といったところか。くく……誇るがいい。お前は、俺を満たす養分として合格だ。この手で直々に殺してやる」





 膨大な練気を放っている彼を見て、
 ウラスケは、プルプルと小刻みに震えながら、

「……だ、だれや……おまえ……トウシやないな……」

 ウラウケの問いに、
 美しき神は、楚々として答える。

「俺は究極超神の序列『二位』。神界の深淵に巣食う宵闇。自縛を司る修羅にして、乱れ咲く銀の流星。彷徨(さまよ)う冒涜(ぼうとく)、ソンキー・ウルギ・アース」

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