『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

133話 この茶番に、大団円を刻みこめ。


 133話 この茶番に、大団円を刻みこめ。

「おぉい! 言うなよ、クソバカ!」


 その怒声に対して、ソンキーも巻き舌で、

「うるさい、黙っていろ、ド変態! こいつはお前とは違うんだ!」

「あぁん?!」

「みんながみんな、お前のように、絶望を糧に地獄で謳えるわけじゃない。少なくとも、タナカトウシはそういうタイプじゃない。お前がやっていることは、短距離走者に長距離走者の素養を求めているようなもの」

「なんだ、それ。ずいぶんと分かったような口をきくじゃねぇか」

「少なくとも、お前よりは、こいつ(タナカトウシ)を知っている」

「……ほざくじゃねぇか」

 モンジンは、まだ何か言い足りない顔をしていたが、

「……ま、いいか……」

 とボソっとつぶやいた。

 それを受けてというわけではないが、
 ソンキーは、トウシに向けての言葉を並べていく。

「そこのド変態を殺し、権限を奪えれば、ガキどもを復活させることは難しくないだろう。つぅか、俺がやってやる。権限を奪えたってことは、俺が、このド変態を超えたって証明だからな。俺を次のステージへと連れていってくれるのなら、そのぐらいの願いはかなえてやるよ。俺も一応は、神だしなぁ」

「……」

「もっと言えば、さっさと権限を奪って魂魄を回収しないと、復活させるのが難しくなる。今のお前には、グダグダと愚痴っている暇も悩んでいる暇もない」

「……」

「さあ、前提も整ったことだし、いい加減、フィナーレを開始しろ。意味のないお喋りタイムは飽き飽きだ。そこのド変態をブチ殺して、この茶番に大団円を刻み込め」


「最終確認や、ソンキー。もう二度とゴチャゴチャ言わんから、明瞭に答えてくれ」

 そこで、トウシは、グっと顔をあげて、

「……あの鬼畜神をブチ殺せば……ワシは、ジュリアを取り戻せるんか?」

「何年日本で生きてきたんだよ、クソガキ。この手の異世界ファンンタジーモノでは、ラスボスを倒せばオールハッピーエンドになると、相場が決まっている。そんな当たり前、確認するまでもないだろ」

 言葉を受けて、トウシの全身に気力が満ちる。
 ――命が輝く。


「そうやな。今の時代、バッドエンドなんて流行らへん! 『めでたし、めでたし』以外はハジからブチ殺したる!」

 叫ぶたびに、心に活力がわきあがる。
 全身が沸騰する!

「ワシの女、絶対に返してもらうぞ、ぼけ、ごらぁああ! ワシはもう、そいつと生きていくと決めとるんじゃい! ワシの人生邪魔すんなぁ! 人様の恋路を邪魔するクズはぁあああ! 神だろうとなんだろうと関係ないわぁあ! ワシに踏み潰されて、みじめに死にさらせぇええええ!」


 叫びとともに、トウシは飛んだ。
 呼応する神の王。
 神話の衝突。

 ――怒涛。
 鬼気迫る、爆音の嵐。
 互いに絶空の死を奪うあう激闘。

 確定したルートを前に、ふっきれたトウシの脳内は、まるで偉大な名刀のように、ギラギラと研ぎ澄まされていた。
 トゥエルブナインの未来視。
 極致に達した演算速度。

「わかるぞ、ソンキー。あんたの呼吸が見える! 合わせてみせる! ワシならできる! 最強の神と、魂魄を調和させる! そんなこと! ワシ以外には絶対にできん! これは! ワシにしか出来ん不可能!!」



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コメント

  • キャベツ太郎

    タナカ氏早く死なないかなぁー?

    4
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