『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

118話 特別に遊んでやろう。


 118話 特別に遊んでやろう。

(まあ、そうなると、ワシ禁止のイベントが多発するやろうけど、岡葉や虹宮たちもかなり強くなっとる。あいつらの頭と力があったら、どんな嫌がらせイベントがきても、全滅は回避できるやろう。必死に生き残って、絶対に9999階までたどりついたる。おそらく、9999階のエリアボスは、あの鬼畜な神様なんやろうけど……最上階にたどり着くまでは、まだかなりの時間が必要。その時間をフルに使って、神様を超える力を蓄えて――)

 などと考えていると、

「ほかの者では、もはや、貴様の遊び相手にはならない。というわけで……」

 そこで、アダムは、バキバキっと指を鳴らし、

「主上様の側仕えであるこの私が……特別に遊んでやろう」

 明確な臨戦態勢をとった彼女を見て、トウシは、一瞬で、ブワっと冷や汗を流し、

「……ぇ……え?! いやっ……え?!」

 慌てふためいているトウシに配慮などするはずもなく、
 アダムは、淡々と、

「言っておくが、私の強さは、ミシャンド/ラの遥か先を行っているぞ。存在値も戦闘力も、全てがケタ違い。伊達や酔狂で、主上様の従者を名乗ってはいない」

 自己紹介にふける彼女に対し、
 冷や汗に包まれているトウシは、声をつまらせながら、

「ぇ、ちょ、いや……ぇ、もしかして、今やる気?! ウソやろ?!」

「もちろん、今から闘う。何か不都合でも?」

「あるやろ、そら!! 目ぇ開いて、よぉ見ぃ! ひかえおろう、ワシの、このボロボロの姿が目に入らぬか! ミシャンド/ラとの闘いで、疲弊しきっとる今のワシが、ミシャンド/ラ以上のあんたと闘えるワケ――」

「それは貴様の都合だろう。なぜ、この私が、貴様ごときの体調や事情を慮(おもんぱか)る必要がある?」

 相も変わらず、傲慢でワガママで自己中心的な彼女の発言を受けて、

「……ぉえ……」

 トウシは吐き気を催し、
 クラクラして、
 ピヨピヨして、
 フラフラして――

「さあ、立て。殺し合いをするぞ」

「いや、マジで……ちょっと、待っ――」

 『トウシの言葉を聞く気など毛ほどもない』とも言わんばかりの勢いで、
 アダムはトウシの言葉をぶったぎるように、

「改めて、キチンと、正確に伝えておくが……私は強いぞ。主上様と比べれば、私などゴミだが、しかし、主上様以外が相手なら、私は、この世の誰にも負けん。主上様がいない世界になど、なんの価値もないゆえ、想像すらしたくないが……もし、仮に、主上様がいなければ、私という個は、全世界最強にして完全なる絶対無敵の存在。さあ、そんな私を……果たして、貴様ごときが超えられるかな?」

「そこまで強いなら、ワシが万全の状態になるまで待ってくれても――」

「御託はいい。立てと言っている」

「だから、今の消耗激しいワシでは――」

「なるほど。お疲れで立てないのか。ならば、立ちたくなるようにしてやる」

 そう言って、アダムは、人差指をジュリアに向けて、

「バン」

 弱いビームを飛ばした。
 特に魔法のコーティングがかかっている訳でも、
 オーラで強化されたワケでもない、
 ちょっとした、熱エネルギーの照射。

 アダムからすれば非常に弱々しい熱光線だが、ジュリアを殺すくらいは楽勝。
 そんな光を目の当たりにして、
 トウシは、

「くっ、くそがぁ!」

 自分の体にムチを打って立ち上がり、
 ギリギリのところで、熱光線(弱)からジュリアをかばう。

「ぐはぁああ!」

 背中に直撃。
 アダムからすれば蚊を潰す程度の照射だったが、
 トウシの肉体には後遺症ものの大ダメージが入った。


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コメント

  • キャベツ太郎

    アダムの鬼畜さw
    まぁ、どうせオリジナルセンエースが命令を下しただけだろうが…

    2
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