『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

87話 サブイベントの開始。


 87話 サブイベントの開始。


「ふはは! すげぇえ! なんだ、この力! 膨れ上がってきやがる! 神を感じる! コスモを感じるぅううう!! うぃいいいいい! はっはぁああああ!!」

 ラリった顔でそう叫んでいる『彼』を見て、
 神話狩りのメンバーは、

味崎「おいおい、あれ、どういう……」
ナツミ「流石に展開が急角度すぎて、全然ついていけませんね……」


 と、つぶやいた。
 その直後、
 神話狩りメンバーの脳内に、アダムの声が響く。

『それでは、サブイベントの内容を発表する。貴様らの前に現れたその化け物――ネオバグを討伐すること。以上だ。手段は問わない。細かいルールなどもない。自由にやれ』

虹宮「じ、自由にって……」
ナツミ「アバウトな……」
雷堂「でも、その方が楽で助かるわね」


『ああ、そうそう。言い忘れていた。今回のミッションに際して、お前たちの携帯ドラゴンには、【閉鎖空間を生成できるようになる強化パーツ】をインストールしてある。閉鎖空間は、簡単に言えば、どれだけ暴れても、範囲外には被害が出ない防御膜。範囲外にいる者の認知からも外れるから、周囲の目を気にする必要もなくなる』


味崎「強化パーツっつってるけど、ただの『周囲への配慮』でしかないな」
岡葉「戦力的には、一ミリもアップしていないからね……」

『それでは、心おきなく闘え。もし勝てたら、自動的に、こちらへ帰還できるようになっている。そののちに、報酬を与える』

 そこで、アダムとの接続は完全に切れた。

 そこで、ネオバグが、


「はぁああ……」


 と、深く息を吐きながら、ギロリと、神話狩りメンバーを睨みつけた。
 アダムとの通信中、ずっと、恍惚の表情で、天を仰ぎ、息を吸ったり吐いたりしていたネオバグ。
 ――そんな彼が、ゆっくりと、言葉をつむぐ。

「解放された……俺は……完全な俺になった……くく」

 不敵に笑って、

「クソ女ども……さっきはよくも俺をいたぶってくれたな……キッチリと御礼をさせてもらうぞ」

 言いながら、全身に力を込めていくネオバグ。
 グググっと体が、少しだけ大きくなった。

 増していく威圧感。
 その狂気を感じさせる姿を目の当たりにした神話狩りは、

岡葉「ネオバグねぇ……どのくらいの強さなのかな? ボクの携帯ドラゴンだと測定できないんだけど」
ナツミ「私の携帯ドラゴンでも測定できませんね」
ツカム「……ちょ、マジですか。岡葉くんと蜜波さんの携帯ドラゴンでも見えないって……それ、ヤバいんじゃないですか?」
ホウマ「ぴよぴよ(まあ、あの神様が、『楽勝で勝てる相手』なんか用意するワケないわよね)」
雷堂「ヤバいくらいで当たり前って感じ」
岡葉「そういうこと。さて、それじゃあ、全員、配置につこうか。ここからは、神話を狩る時間だ」


 などと言葉をかわしあいながら、ネオバグを囲むように、扇状に広がっていって、


「ボクらは神話狩り。神を殺す剣。貴様のような虫ケラに屈しはしない。トランスフォームッッ!!」

 めちゃめちゃカッコつけながら、無駄にポーズも交えつつ、華麗に変身する岡葉。
 他のメンツも(ポーズをとったりはしないが)それに続く。



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