『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

86話 汚物は消毒だ。


 86話 汚物は消毒だ。

「こっちのカスは私がもらう」
「では、こっちのカスは私のサンドバックということで」

 言うと、二人は、即座に、携帯ドラゴンと簡易融合をなす。
 全力のトランスフォームとは違い、服の下がアンダーアーマーで覆われる程度の、変身というよりは、ちょっとした着替え。

 それでも、人類を遥かに超越した身体能力を得た二人は、
 それぞれ、

「ぐぎゃあ!」
「がぁあ!」

 AとBの髪の毛を掴んでグイっと、地面にたたきつけ、
 腕と足を踏みヘシ折ってから、マウントをとって、
 腹部や頭部や股間をボッコボコにしていく。

「いぎぃいい! 痛いぃい! 死ぬ! やめっ――痛っ――」
「ごめんなさい! 痛い! 謝るから! やめて――」

 AとBの口を、暁と蜜波は互いに、片足で雑にふさいで、

「謝罪の言葉などいらない」
「そんなものに価値はありません」
「痛みを教えてやる」
「そうでなければ、あなたたちのような『人ではない生物』は、命の重さを、理解することができないでしょうから」


「「――うぎぃっっ――! ――ぎゃぁっ――!」」


 悲鳴がこぼれる河川敷。
 容赦のない美少女二人の暴行シーンを見ながら、岡葉が、

「あーあー、エグいね。……どうする、あれ、止めた方がいいかな?」

 と他のメンバーに声をかけると、
 メガネデブの佐藤ツカムから順に、

ツカム「殺す気はない殴り方ですので、放っておいても大丈夫だと思いますよ」
ホウマ「ぴよぴよ(殺す気はないっていうより、殺したら、もう痛めつけられないから慎重に殺さないようにしているって感じだけどね)」
雷堂「どうやら、あの二人、ヤンキーが嫌いみたいね。ゴキブリと同じで、見つけたら排除しないと気がすまないって感じ? まあ、私も、あの手の連中、吐くほど嫌いだけど。社会の害悪・公害・ダニ・ウジムシ」
味崎「ヤンキーっていうか、イジメが嫌いなんじゃね? まあ、どっちでもいいけど」


 目の前で、チームメンバーが一般人をボコボコにしているシーンを横目に、
 呑気な感じで周囲を警戒している神話狩りメンバー。

 全身ボコボコでうなだれているAとB。
 そんな二人に、ジュリアとナツミの二人は、ベっと、ツバを吐きかけてから、チームメンバーの元まで戻り、

「で、サブイベントとかいうのは、いつはじまるの?」
「まさか、あそこにいるカス二匹をボコボコにするのがイベント内容じゃないですよね?」

 一般人をフルボッコにした直後とは思えない平坦な口調でそう言った。

 ――と、ちょうどその時、

「……ん?」

 彼らの視線の先にある次元の断層に亀裂が入った。
 空間に刻まれた紡錘(ぼうすい)状の切れ目から、

「……ギギギ……」



 『ソレ』は現れた。


 見た目は『薄羽の生えた、大型犬サイズのサソリみたいな何か』だった。
 その『虫みたいな何か』は、

「ギギッ――」

 倒れているAとBをロックオンすると、
 ギュンと加速して、一気に近づき、
 そして、

 バクゥッッ、と一瞬で喰らいつき、

 そのままの勢いでゴクンと飲み込むと、
 直後、

「カッハァァ――っっ!!」

 AとBの特徴を合わせたような姿に変形し、

「ふはは! すげぇえ! なんだ、この力! 膨れ上がってきやがる! 神を感じる! コスモを感じるぅううう!! うぃいいいいい! はっはぁああああ!!」

 ラリった顔でそう叫んだ。

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