『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

54話 三度目の課題。


 54話 三度目の課題。

「貴様らの中に二人、神狼が混じっている。見つけ出さなければ、全員死ぬ。以上だ。では、がんばれ」

 そう言ってアダムは瞬間移動でこの場から去っていった。
 残されたトウシたちは、全員溜息をついて、

「はい、また全員死ぬパターン、きましたぁ」
「ほんと、俺らのこと、殺したくて殺したくて、仕方がないんだな」
「あの神様、俺らに親でも殺されてんのか?」

「え、ていうか、混ざっているってどういうこと? この中に知らない人とかいないよね? もしかして、すでに二人殺されていて、その人に化けているってこと……?」
「……だろうなぁ」
「ポンポン、殺しやがって……くそったれ」

「あれ? でも、そしたら、『俺らとそいつの間でしか知らない事』とか質問して答えられなかったら狼ってことになるんじゃね?」
「そんな簡単な課題を出す神様じゃないだろ」

「記憶ぐらいは奪ってトレースしてんじゃね?」
「ああ、そのぐらいはやってきそう、あの神様なら……」
「そもそも、俺ら、知り合ってどのくらいだよ。『お互いしか知らない思い出』とか、さほどないだろ」

「理詰めで見つけていくしかないな」
「行動や発言の矛盾……『詰められるところ』まで持っていくまでに、いったい、何人殺されんのかね……」

「つぅか、役職は? 『占い師』なし?」
「……ないんじゃね?」

「追放会議はいつやるんだ?」
「わかんねぇこと多すぎるるだろ。つぅか、説明不足がパねぇ」

「アダムさーん、すいませーん。細かい所のルール説明、おねがいしまーす」

 呼びかけるが、アダムは現れなかった。
 しかたなく、

「追放会議をやるにしても、材料なさすぎて困るんだが」
「占い師も騎士もいない100人じんろう……こんなもん、ほぼ確定で50人くらい殺されるぞ」
「占い師がいたとしても、よほどのGJやんねぇと、だいぶやられるけどなぁ」

「おい、ガチでどうする?! 怪しいヤツとかいるか?」
「ちょちょ、ちょっと待てよ……『雰囲気が怪しいヤツを探す』なんていう、クソ陳腐なマネは流石にやめようぜ? 偏差値低い初心者の集まりじゃねぇんだから」

「無役職型の初日で、他に何を話し合うんだよ。能力者COもクソもねぇ。『私、村人だから吊ってください』なんて言うやつも当然現れない。そして、現時点では、まだ誰も死んでない。どうしろってんだ」

「寡黙吊りはアリじゃない? というわけで……黒野、お前、全然しゃべってないな」
「わざと黙ってたんだよ。寡黙吊り提案してくるやつを吊るために。河野、お前、あやしいな」

 と、そこで、岡葉が、

「はいはい、ストップ。このままだと、疑心暗鬼が広がるだけだ」

 両手を叩きながらそう言って、
 絶対的リーダーに視線を向け、

「トウシくん、どうする?」

「今の状況やと、流石に、どうしようもないな……役職あったら、手のうちようもあるけど……そもそも、ルールがイマイチ分からんからなぁ……仮に、じんろうを見つけたとして、どうせぇっちゅうねん……フクロ叩きにして殺せってか?」

 と、そこで、
 アダムが再登場して、

「それでは、これから、三度目の課題をはじめる」


「「「はぁ?!」」」


 一斉に届いた疑問符に意識を向けることなく、アダムは言う。

「三度目の課題は、二度目の課題と同時進行で行う。ちなみに言っておくが、神狼だと思う者を見つけたら、私に通報しろ。いつでもいい。もし、それが正解なら、神狼が減る。不正解なら、間違われた者が死ぬ」


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