『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

45話 チーム。


 45話 チーム。


「九華との闘いだけではなく、たとえば、今後『クリアできなければ全員が死んでしまう』系の鬼イベントで『トウシくんが出場できないルール』みたいな嫌がらせがくると――」

「ああ、厄介やな。でも。そんなことはもちろん分かっとる。そうやなかったら、わざわざ、お前らに金を分けたりせえへん」

 トウシは、全員を指揮して、効率良く金を稼がせながら、
 その金をいったん回収し、二割は自分の強化に使い、
 八割を平等に分配するという方策をとった。

 まさに、一人共産主義。
 国にやらせても上手くはいかないが、トウシに任せれば完璧に上手くいく方策。

 結果的に、トウシだけではなく、
 全員がバランスよく強化されていった。
 最終的には、

「これなら、まあ、九華はどうしようもないけど、仮に、『全員総出の大イベント』とかが起きても、なんとかなるやろ……」

 と思えるほど、全員が強くなった。

 神話狩りのメンバーは、みな、例外なく非常に優秀。
 ゆえに、みな、ちゃんと気付いた。
 タナカトウシという男が、いかに狂っているか。

 彼は、ただ強いだけではなく、
 異常なほどハイスペックな男。

 だから、みな、トウシを知れば知るほど団結していく。
 ここに、死にたがっている者は一人もいない。
 というか、みな、『絶対に生き残りたい』と考えている。
 だから、みな、より献身的に、忠実に、トウシの命令に従って行動をした。
 そうする事が最も生き残る確率を高めると理解できるだけの頭があるから。

「おっ、フレア隊が帰還したようだね。……成果はどうだったかな、ナツミさん」

「32000MDPぐらいです……もう、9階のザコは楽勝ですので、そろそろ10階に上がるべきではないかと意見具申します」

「だね。全体の質的に、そろそろ、上に行ってもいい頃かも。トウシくん、どうかな」

「……そうやな。もし、第二回イベントの開始フラグが、10階層への到達であったとしても……今の現状なら、どうにかなるやろ……よし、じゃあ、三時間後にボスへ挑むって全員に伝えてくれ」

 命令を受けると、岡葉は、胸の前にもってきた左手首を右手で掴み、

「我が王が望むままに」

「それ、やめぇ言うてるやろ、ぼけぇ! キモすぎんねん、マジで!」

「ドイツ語はやめたよ?」

「そのパッケージそのものを、やめぇ言うてんねん! ダサすぎて、吐きそうやねん!」





 ★





 9階のボスは、『無駄にHPが多いタイプ』だった。
 トウシのエルメスは、ここまでのアレコレで凶悪に強化されていたが、
 そんなハンパないエルメスの攻撃を受けても、9階のボスは、なかなか沈まなかった。

 仮に、トウシ一人で挑んでいたら、それなりに苦労しただろうが、

「ブリッツ隊、さがれ。機雷系の罠を張った! 九時の方向に誘い込め!」
「了解!」
「フレア隊、エルメスのバフが切れるぞ!」
「準備はできています!」
「フロアボスは、かなり弱ってきてる! そろそろ、って――おおし、ついに、怯(ひる)んだぁ!! 今だ、囲め、囲め!」

 残っている全員で挑んだ結果、


「よし! 撃墜完了! 完全勝利!」


「「「「「おぉおおおお!」」」」」


 ほとんど被害もなく、楽勝で突破する事ができた。
 優秀な指揮官と、指揮官の命令をきちんと理解して実行できる優秀な駒。

 トウシに統率されたことで、『神話狩り』は、強力な軍となった。
 圧倒的な総合力で、トウシたちは、神のデスゲームを攻略していく。


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