『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

33話 第一席。


 33話 第一席。

「お前が一番使える道具である限り、お前の願いが最優先。けど、お前より使える駒が寄ってきたら、その時は、そいつを使う。それに文句を言われる筋合いはない。ワシは別に、お前の願いを叶える道具やない」

「……はい、理解しています。甘える気はありません。一生懸命、頑張って、あなたの力になります」

 などと会話していると、
 ステージに立った選抜メンバーが、
 エクストラステージへの参加を表明した。

 それを受けたアダムは、

「了解した。では、さっそくエクストラステージを開始する。お前たちが挑戦する相手は、こいつだ」

 パチンと指を鳴らすと、
 奥の扉が開いて、扉の向こうから、





「九華十傑の第一席、ジャミ・ラストローズ・B・アトラー」





 おそろしいオーラを放っているイケメンが登場した。
 凄まじく端正な顔立ちと、迸(ほとばし)る覇気。



 そんなジャミのオーラに気圧された板瀬が、アダムに視線を向けて、

「お、おい! 九華って、確か、あんたが言っていた、『今の俺達じゃ絶対に勝てない別格の敵』じゃねぇのか?」

「その通りだ。よく覚えていたな。えらい、えらい」

「……」

「エクストラステージのルールを説明する。まず、お前たちの携帯ドラゴンに、トランスフォーム機能を貸しあたえる。このエクストラステージの間は、自由に使っていい。良かったな。ただし、降参はなし。死ねば負け。タイムリミットは10分。以上だ。それでは、スタート」

 そう言って、その場から姿を消したアダム。

 アダムが退場したのを確認してから、
 圧倒的なオーラを放っているジャミが、
 五人の中学生を見渡して、

「子供をいたぶるのは趣味じゃないが……しかし、それが主の命令とあらば、喜んで『私の一番の趣味は子供をいたぶることです』と叫んでみせよう。……トランスフォーム」

 言いながら、自身の携帯ドラゴン『ラストロ』と融合するジャミ。

 携帯ドラゴンを纏ったジャミは言う。

「本来、君達相手にトランスフォームを使うのは禁止なのだが……このイベントでは、むしろトランスフォームを使うようにという指示を得ている。さあ、それでは、絶望を始めよう」






 ★






 ――闘いにはならなかった。
 ジャミは、あまりにも強すぎた。
 その光景は、ほとんど、プロの格闘家と乳幼児が闘っているようなものだった。

 手も足も出せず、ただ、ボコボコにされていく板瀬たち。
 板瀬達は、全員、躊躇なくトランスフォームを使い、ドラゴンスーツをまとっていた。
 体が驚くほど軽くなって、
 人の限界など遥かに超えて、
 ――しかし、

「こ、このヤロォ! ふざけんな! なんだ、その反則みたいな強さぁ!」

 殴りかかるが、ペシっと弾かれて、
 気付けば地面を舐めていた。
 どうして、自分がうつ伏せの状態になっているのか理解する事すら出来ない。

 ジャミは、そこから、板瀬の背部を踏みつける。

「ぐはぁあ!」

 トランスフォーム機能を使っていると、単純に、携帯ドラゴンの性能がアップする。
 そして、携帯ドラゴンを単独オートで闘わせている時よりも、スーツ状態にしてコントロールした方が圧倒的に強い。

 だが、その代わり、ダメージを受けた際、マスターがその痛みをモロに受けてしまう。
 そのため、

「解除だ! 解除する! トランスフォームはもういい! なにをしてもこの『ジャミ』ってヤツには勝てない! だから、もういい! 解除するから! だから、携帯ドラゴンだけを殺してくれ! このまま殺されるより、光の粒になって死ぬ方がいい! そっちの方が遥かに楽だ!」

 そう叫ぶが、

「残念ながら、君たちが使っている貸し出し用のトランスフォームは任意解除できない。というわけで続きだ」



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コメント

  • キャベツ太郎

    あれ?私ってこんなとこまで読んでたっけ?w

    2
  • キャベツ太郎

    昔の自分のコメント読んでみたら俺すげぇってなったww
    分析力とかがじゃなく、全く当たってもない考察を意気揚々と自慢げに語ってる俺すげぇ

    9
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