『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

26話 初イベント。


 26話 初イベント。

 エレベーターを出ると、そこは、無数の席がずらっと並ぶ観客席で、
 目の前には、野球のグラウンドよりも広いステージが広がっている。
 と、ちょうどそのタイミングで、三人のMDデバイスがブルブルっと震えた。

 手にとって、確認してみると、
 何やら、『お知らせ』が届いていて、
 その内容は、

『これより、6階、闘技場フロアにて、イベントを開始します』


 という、簡素なメッセージ。
 それを確認した直後、トウシたちの周囲に、
 他の参加者たちが、一斉に、瞬間移動してきた。

 唐突な瞬間移動に戸惑いをみせながらも、この程度のドッキリにはもう慣れてしまっているのか、さほど気にしている様子はなく、みな、

「この人数を一斉に瞬間移動させる事とかも出来るのか……すげぇな」
「さすが、神様。なんでもありだな……」
「イベントかぁ……どんなんだろうなぁ……」
「これ、もしかして強制参加?」
「だろうな」
「イベントで成果が出せなきゃ死ぬとかじゃないだろうな……」


 ちなみに、瞬間移動してきたタイミングには若干のラグがあったので、
 『先にいたトウシたち』に対して、彼らは、
 『ちょっと早めに瞬間移動したのだろう』ぐらいの感想しか抱かなかった。

「イベントかぁ……恐いなぁ……」
「……スマホのイベントみたいに、こっちにとってプラスになる系だといいんだけど」
「逃○中のミッションみたいな、『マイナスを防ぐために頑張らないといけない系』だったらどうするよ」
「うわぁ……そっち系の類だと、しんどいなぁ……」
「俺、あの番組を見ている時はいっつも思うんだよなぁ……もし、俺だったら、隠れたまま動かないって……てか、挑戦するヤツ、頭がおかしいって……」

 それぞれ、感想をつぶやいていると、
 全員の前に、案内役であるアダムが出現して、

「これから開始されるイベントに参加できるのは7人。今から、お前ら全員で話し合い、イベントに参加するメンバー7人を選抜しろ。ちなみに、このイベントをクリアできなければ、全員死ぬから、選抜メンバーは慎重に選べ」

 アダムの説明を受けて、当然のように、全体がザワついた。

「はい、やっぱり、死ぬ系~」
「殺意MAXすぎるだろ、このデスゲーム……」
「選んだ7人に全員の運命を託さないといけないのか……厳しいな」
「とんでもないプレッシャーだよな」
「俺はむり。弱いし、プレッシャーにたえられない」
「ここは、一致団結して、一番いいメンバーを選ぶべきだ」

「アダムさん。ちなみに、そのイベントのクリア報酬とかはありますか?」

 問われて、アダムが、

「選抜メンバーには、かなりのレア強化パーツが贈呈される。当然、他の連中には何もない」

「……かなりのレアパーツか……」
「ここで選抜メンバーとして出場して、イベントクリアできれば、『願い』に一歩近づくって事ね」
「だが、負ければ全員死ぬ……」
「吐き気MAXのプレッシャーを乗り越えられるか否か……」
「運命の二択……全員の命を背負うというプレッシャーの中で勝利して、レアアイテムを得るか……それとも……」
「結局のところ、一番強い7人を選ぶしかないんじゃないか?」
「ああ、そうだな」

岡葉「とりあえず、いったん、全員の戦力を確認しておこうか」

 と、そこで、
 岡葉が、MDデバイスを使って、全員の携帯ドラゴンの強さをチェックしようとしたが、

「ん……起動しない……」

 その様子をうけて、アダムがいう。

「この6階では、ステージ上以外で携帯ドラゴンの能力を使う事はできない」


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