センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

21話 人のさが。


 21話 人のさが。

 結果を見たゼンとシグレは、

「ん~……クソ微妙ぉ……」
「ゴミばっかりでもないんやけどなぁ、一応、☆7が2枚きとるし……」

「キャラパーツがきたのはいいけどポワはいらん……カルカルが欲しかった……」
「あと、この状況やと、外装系はマジでいらんなぁ……」

「俺は、スマホでやっていた時から、外装系はいらんと思っていたけどな。見た目なんかどうでもいい」
「また、えらい極端なお客さんやなぁ」

「力こそパワー。腕力こそ至高。敵を物理で叩き潰している時だけ、生きていると実感できる。作戦は常にガンガン行こうぜ! 考えているヒマがあるなら、まず殴れ!」
「また、えらい脳筋なお客さんやなぁ」

 火がついてしまったゼンは、
 グっと拳を天高くつきあげて、

「よし、もう一回ひこう。このままじゃ終われん」
「そうやな。てか、もう、あと20回くらい引いたらええんとちゃう? 15万あるんやから」
「実にアグリー」

「え、おい、ちょっと待て。最初の一回目をやる時は、かなり悩んでいたくせに、二回目になると、急に積極的というか、大胆になるな」
「そういうものだ」
「そういうものやて」

 乗ってきた二人に押される形で、一行は、ガチャをひきまくる。
 ポンポン、ポンポンと、強化パーツを獲得していくゼンたち。
 なんだかんだ、結局、
 『25回』ほど引いた結果、


「よし、カルカル、きたぁ! これで勝つる!」
「序盤のカルカルは、ただのバグやからなぁ!」


 ☆8『大天使カルカル』(二回攻撃になる。与えたダメージの10%回復。攻撃力90%アップ)


シグレ「強化パーツ250枚……一応、☆6や☆7もそこそこあるし、こんだけあったら、まあまあ余裕とちゃう?」
ゼン「そうだな。バランスよくふりわけると、全員、強化値100%をこえるし、これなら、『ソロプレイヤーを見つけて、全員で囲んでボコボコにするド腐れ戦法』を取らなくとも、大抵のやつには勝てるだろう」

 そこで、ハルスが、

「……で、次はどうする? 店回りを続けるか?」

 ガチャをしながらも、店を回っていた一行。
 見事にゴミばかりだったので、ほとんど購入はしていない。

 ☆6のアイテムが一つだけ売ってあったが、『10000MDP』という、あまりにヤンチャが過ぎる価格設定だったため、全力でスルーした。

「店まわりはもういいよ。それより、ダンジョンに行くかプレイヤーを狩ろう」

「そこそこ強い携帯ドラゴンを食べさせんと、強化値の上昇が微妙やから、他のみんなが強くなるまで待った方が効率えんとちゃう?」

「待っている間に、こっちの戦力を超えられたらシャレにならんからなぁ……」

「15万もいきなり稼いだんって、ファーストイベントに勝ったあたしらだけやろ。しばらくは大丈夫ちゃう?」

 そこで、ハルスが、

「とりあえず、いったん、強化パーツを使って携帯ドラゴンを強化したいんだが、なにか
お勧めの方法などあるか?」

「耐久とか防御とかいらんから、攻撃力にガン積み。これ一択」
「ほんま、どんだけ脳筋やねん」

「負けない力より、勝つ力だ やられる前に、やっちまう! 倍返しなんてしている余裕はねぇ!」
「……まあ、別に間違ってへんけど」

 結局、ゼンの提案通り、火力を底上げしていくビルドでカスタムしていく。



 ★



 一方その頃、
 究極超神センエースは、

 街中をあちこちウロチョロして、

「お、ようやく『でかい宝箱』発見……これはいいものが入って……ちっ、シケてんな。☆6かよ……微妙きわまりねぇ……」

 隠されているアイテムを拾っていた。

「20分も探索して、☆6が一つで、☆5~☆2が七つ……しょっぺぇ……」

「ねぇ、お兄ぃ……このダラダラした作業、いつまで続けるつもりでちゅか? もう、飽きたんでちゅけど。飽きたっていうか、退屈に殺されそうなんでちゅけど」

「心配するな。もう終わりだ。とりあえず、これで、『目標金額』は超えたから」

 言いながら、センは、店に向かい、
 拾ったアイテムを、一つ残らず全て換金した。

 結果、1025MDPを入手。


「10連一回分すら引けない少額でちゅねぇ」
「これは、あくまでも元手だ。――さあ、絞りとりにいくぞ」

 言って、センは、『幸運の女神』を引き連れ、
 颯爽とカジノに向かうのであった。



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