『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

15話 『究極超神センエース』VS『勇者ハルス・レイアード・セファイルメトス』


 15話 『究極超神センエース』VS『勇者ハルス・レイアード・セファイルメトス』

 互先で、先行後攻は、振りゴマで決める。
 先手は177番((舞い散る閃光))。
 後手はハルス。

 冒険者試験二次試験、
 初イベントの決勝戦スタート。

ハルス(この野郎、迷いなく進めてくるな……ほぼノータイムじゃねぇか……)

 合わせるわけではないが、ハルスもほぼノータイムで打ち進めていく。

 序盤は、どちらも、ポンポンとリズムよく駒を進めていった。
 互いに定石通りの、よどみのない型におさまっている。
 そんな、型通りの数手を終えただけでも、


ハルス(……別格だな……)


 ハルスは理解した。


ハルス(他のカスどもとは、次元が違う……おそらく、こいつは……)


 そこで、ハルスは、スっと視線をあげて、センの目を見ながら、


「お前、フーマーの東方出身だな」


 そう声をかけると、177番((神界の深層を統べる暴君))は、顔をあげ、
 ハルスと目線をあわせ、マユをひそめたキョトン顔で、

「いや、違うけど。……なんで、そう思ったの?」

「……」

 177番の態度をうけて、ハルスはいぶかしげな顔をする。

(嘘かホントか分かんねぇな……まあ、どっちでもいい……そんな事は問題じゃない)

 ゴホンと、空気をかえるように、セキを一つはさんでから、
 ハルスは、

「……まあいい。出身なんざ、どうでも……そんなことより、お前、そこそこ強いな。ウチのボンクラどもとは格が違う」

「ああ、うん。まあね。知り合いの姉ちゃんからは、よく、『お前なんかゴミだ、無能だ、名前を見るだけでも虫酸が走る』って言われるけど、俺って、実は、結構、なんでも、そつなくこなせるんだよね。まあ、時間をかけないと、なかなか『そこそこ以上』は出来るようにならないんだけどねぇ……そこが悩みでもあり、けど、逆に強みでもあるって気もしないでもない……ほら、最初からなんでもできちゃうと、努力しないかもしれないじゃん? まあ、実際のところ、わかんないけどね。才能があろうがなかろうが、俺なら、結局のところ、努力をしている気もするし……ただ、もし、俺が天才だったら、今ほど努力してなかったかもなぁ、っていう想いもあるわけで、うーん……となると、今がベストなのかなぁって思うこともなくはないんだけど、ただ、やっぱり、天才として産まれてきたかったっていう気もなくはないわけで――」

 などと、177番は、脅威のマシンガントークをかましてきた。
 その間も、もちろん手は進んでいる。
 喋りながらも、177番の手に大きなミス等は見受けられない。

(……クソうるせぇ野郎だ……クソつまんねぇクソどうでもいいことを、クソダラダラと……ああ、話しかけるんじゃなかった……)

 その後も、勝負は、一進一退で進んだ。
 有利・不利の見分けがつきにくい、複雑な盤面になっていく。

 盤面が進んでいくにつれ、ハルスは、
 強大な迷路にはまっているような気分になっていった。


 ――ハルスは、


(強い……深い……重い……こいつは……いったい……)


 ギリギリと奥歯をかみしめる。
 敗北の可能性が見えてきて、心が焦りだした。

 そんなハルスに、177番は、

「君、おっそろしく強いねぇ……驚いたよ」

 などと言ってきた。
 その『モノ言い』に『ガチでイラっとしたハルス』は、
 177番を睨みつけて、

「俺に対して……上からモノ言ってんじゃねぇ」

「あれ? 上にいるのに、上からものを言っちゃダメだった? じゃあ、どこから言えばいいんだろう。もしかして、わざわざ下におりていって言わなくちゃいけないのかな? ずいぶんとめんどうくさいことを要求してくる子だねぇ」

「……こ、このクソがぁ……」

 怒りで、頭に血がのぼる。

(負けたくねぇ……こんな野郎に……こんなふざけた野郎に……)


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