『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

30話 隠された秘密のシークレットパワー!


 30話 隠された秘密のシークレットパワー!

「落ち込みそうになった時、辛い時、苦しい時、悲しい時、下をみれば君がいる! 君は、まさに太陽のような存在!」


「カルシィ、そのへんで、やめてさしあげろ」
「そうよ、お嬢。死体蹴りは、もうやめて」


「誰がライフ0やねん。満タンやっちゅうねん」

 不満げな顔でそう反論したピーツに、
 そこで、ドコスとエーパが、

「とりあえず、お前はもう帰れ。まさか、本気で龍試を受ける訳じゃないだろう?」
「罰ゲームか何かで、ここまでやってきただけよね?」

 先輩としての配慮を見せてきた。
 が、
 ピーツは、そんな二人に、


「あ、ご心配なく。俺の隠された秘密のシークレット・スーパーパワーがあれば、龍試くらい楽勝なんで。今日は、サクっとダントツ一位をとって、それで、冒険者試験を受けるつもりです。そして、悪の宰相ラムドをボッコボコにして、ソルみたいな神様になります」


 などと言い切った。
 それを聞いて、

「……これは、完全に心をやられているな」
「……もう手遅れみたいね。かわいそうに」

 気の毒そうな顔をしている二人の前で、
 真っ青のカルシィが、

「しっかりしろ! 気を確かにもて! 心配するな! 大丈夫だ!」

 ピーツの肩を強めにシェイクして、
 ピーツの目の前でスリーピースサインにした指をちらつかせ、


「おい、見えるか? 何本だ? 何本に見える?」

「いや、あの、別に『錯乱している』とか『朦朧としている』とかではないので――」

「いいから、答えろ。何本だ?」

「3本ですよ」

「うむ……頭がおかしくなっただけで、意識はあるようだな」

「別に頭もおかしくなってはいません」

 などと会話していると、
 そこで、
 教師らしき中年が現れて、



「うわ、なんか多いなぁ……30人以上いるじゃねぇか。今回の試験は、『クア森林でやる』っつってんのに、なんで、こんな集まるんだよ。危機管理能力ゼロの集団か」



 ブツブツとそんな事を言いながら、

「まあ、いいや。別にお前らが何人死のうと、俺の査定に響くわけじゃねぇし」

 ダルそうに首のマッサージをしながら、

「とりあえず、これから、今回の龍試の注意事項を言っていく。聞きたくなければ寝てろ。俺は、試験官としての最低限の責務を果たすだけで、本気でお前らに『気をつけてもらいたい』ってわけじゃないから」


 低血圧なノリでそう言ってから、
 五分ほどかけて、ダラダラと、定型文的な諸注意事項を述べていき、

「――はい、以上。最後に確認する。今回の試験は危険度がパない。まだ、この時点なら、帰っても成績にマイナスはつけねぇ。命が大事なら帰れ」

 と言われて、帰る者は一人もいなかった。
 『クア森林で実地される』という試験内容は事前に伝えられている。
 みな、覚悟して、今日、ここに足を運んでいるのだ。

「あ、そ……まあ、いいや。じゃあ、とっとと、はじめよう。告知通り、この『クア森林内で狩ってきたモンスター』の『ランク』が評価基準になる。今回の龍試で合格できるのは、上位5名のみ。つまり、6位以下の25人以上は、ただひたすらに『危険な目にあうだけ』ってことだ。今回の龍試は、危険度の割に、合格できる者の数も少ない。正直、俺ならやらないね。龍試にも、楽なものと難しいのがある。今回は難しい方だ……つっても、お前ら、どうせやるんだろうな。バカの集団だから」

 ブツブツ言ってから、

「制限時間は8時間。8時間以内に、できるだけ高ランクのモンスターを狩ってこい。言うまでもないが、『どのモンスターのランクが高いんですか?』なんてバカな質問はするなよ。その辺の事は、一年後期必修の魔物学演習で習っているはずだ」


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