『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

21話 超極少((センエースっぽくもなくはない))。


 21話 超極少((センエースっぽくもなくはない))。

 そう呟いてから、
 ピーツは解答を出した。


「……後は頼んだぞ……」


 そうつぶやいて、ピーツは、晴れやかな顔で、携帯ドラゴンの頭をソっと撫でた。

 迷いを殺すように、ピーツは言う。
 別に、悟ったワケではないので、死の恐怖がないわけではない。

 高純度の不安と恐怖が、ピーツの体を震わせている。

 気付けば、涙が浮かんでいた。
 自分の愚かさに怒りすら感じている。
 しかし、
 ピーツは言う。

「無駄死にはいやだ。必ず、倒してくれ……」

 言葉に魂をこめて、

「無課金だったが、それなりに必死でやった。俺のセーブデータなら、かなり強いはずだ……俺がやってきた事は……人生は……無駄じゃなかったと証明してくれ」

 その発言を受けて、
 携帯ドラゴンは、目を閉じて、ニコっと微笑んだ。
 すると、





『世界が、あなたのことを――』

 エアウィンドウの文字が更新される。

『――センエースである、と認めました(超極少)』





 その直後、
 携帯ドラゴンがまばゆく、光り輝いていく。
 圧倒的なオーラに包まれていく携帯ドラゴン。

「うぉ、まぶしっ!」

 数秒後、
 光が収束した時、

 そこには、
 ――『無数の究極装備に包まれた神々しい携帯ドラゴン』――
 がいた。

 そして、エアウィンドウには、





『セーブデータのコンバート、完了。再起動まで、少々お待ちください』





 という文字が表示されていた。
 それを読んだピーツは、

「しょ、少々ってどのくらいだ?! 三分経過まで、多分、もうあと10秒もないぞ! ていうか、俺、まだ普通に生きてんだけど?! データを移行させたら死ぬんじゃなかったのか? なあ、これは、どういう――」

 と、パニクっていると、
 そこで、亜サイゾーが、ちょうど、

「三分経過まで、あと五秒」

「ちょぉ! もうっ、ちょっ、待っ――携帯ドラゴン、急げぇええ!!」


「三分経過」

 そう宣言し、亜サイゾーが、赤子をひねりつぶそうとした――それと、ほぼ同じタイミングで、 





『――【ヒーロー見参】――』





 エアウィンドウに、そう表示された直後、
 携帯ドラゴンの目がカっと光り、
 その場から、シュンと消えた。

 そして、気付いた時には、


 ――ギィイインッッ!!
 ――キィンッ!

 巨大な剣を召喚し浮遊させて闘っている携帯ドラゴンと、
 同じく剣を召喚して闘っている亜サイゾーの二体がいた。

 超高速の剣戟。
 常人の目では追えないはやさ。

「す、すげっ……てか、あのガキは……」

 赤子はどうしたのか、と、ピーツが周囲を確認すると、
 どうやら、闘いが開始すると同時に、ペーンッと放り投げられたらしく、


「どわぁ!!」


 フラーっと弧を描いて、宙を舞っていた。
 それを慌ててキャッチするピーツ!
 強制空中浮遊させられていながら、いまだスヤスヤ夢の中の赤子!!

 その向こうでは、携帯ドラゴンと亜サイゾーが、
 さらに速度を増していく剣戟を繰り広げていた。

 亜サイゾーが言う。

「……凄まじい強さ……凄まじいデータ量……執念がうかがえる」



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 登録名 『??』
 型番  『IS=GPQC/タイプD95775‐GX9』

 《強化値》    【1790%】
 《容量》     【23300】

 [HP]     【3020%】
 [MP]     【189%】

 「攻撃力」    【5632%】
 「魔法攻撃力」  【210%】
 「防御力」    【1532%】
 「魔法防御力」  【998%】
 「敏捷性」    【3502%】
 「耐性値」    【2009%】

 スキル多数。

 111111111111111111111111111111111111111



 ――存在値1500を超えている亜サイゾーを圧倒する携帯ドラゴン。
 無数のスキルを駆使して、つけいるスキを与えない。

 時折、姿がフっと消えてしまうのはステルス機能が効果を発揮している証。
 ※ 『ステルスオーラ』――【いくつかの行動制限を受けるが、視認されなくなる。また、自身の外装を初期状態に見せることも可能】

 時折、五体くらいに増えるのは分身スキルが発動している証。
 ※ 『分身』――【相応の行動制限を受けるかわりに手数五倍】

 他にも無数にある、『ガチャであてた強力なスキル』を惜しみなく投入し、
 携帯ドラゴンは、亜サイゾーを押しこんでいく。







 ※ 携帯ドラゴンの最も特筆すべき特殊機能をここで、ネタバラシ。
   携帯ドラゴンは、超々々特殊装備品枠であり、
   その他の装備枠を『一切圧迫せずに装備することが可能』で、
   かつ、



   ――装備すると【携帯ドラゴンの強化値】分、存在値に補正がかかる――



   仮に、『存在値1』の者が、
   『強化値100%の携帯ドラゴン』を装備すると、
   デメリットなしで『存在値2』となる。

   現在のように、ポ〇モンっぽく、半自律戦闘させることも可能だが、
   最も真価を発揮するのは、『強者が装備した時』である。
   もし、究極超神センエースが、『究極の携帯ドラゴン』を装備すれば……


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コメント

  • キャベツ太郎

    最後の補足情報みたいなの草
    たらればであると思うが、面白そうではある。
    てか、第1アルファから飛ばされた究極超神センエース、第1アルファから飛ばされたP2って一応同一人物設定(まぁ、簡単に言うと全く同じ人間が全く同じ世界に、全く異なる時系列に飛ばされたとしても等しくセンエースってことやんなってこと)とするならば、時系列云々が合致していたと仮定した場合、究極超神センエースが携帯ドラゴンを所持又は活用するのはない話ではないかもしれなくもない(結局どっち?)

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