『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

2話 ミッション1、龍試を突破せよ。


 2話 ミッション1、龍試を突破せよ。

『――その方法は、フーマー大学校の【龍試】を突破することです』

「フーマーってのは、さっきの説明にあった『一番でかい国』だな。その学校の……『龍試』を突破するといいと……ふむ、なるほど。で、その龍試って?」

『簡単に言えば、最も履修するのが難しい科目です。普通、一つの科目で、1~2単位しかもらえないのですが、龍試で合格すれば、10単位が貰えます』

「おお、5~10倍かぁ、いいねぇ。けど、つまり、それだけ難しいってことだな」

『はい』

「ふむ。なるほど、実にRPG的だな。ラスボスを倒すためには、『南大陸』に行く必要がある。南大陸に行くには『冒険の書』が必須。冒険の書を得るためには、冒険者試験を突破するのが必須。すでに始まっている今年の冒険者試験を受けるためには、フーマー大学校で『龍試』を突破して、『予選&一次の免除資格』を会得する必要がある、と。OK、完全に理解した。『だいぶ自由度少なめ』かつ『お使い感』が強くてウザいが、まあ、念願の異世界転生に免じて、そこは妥協してやろう」

 そう言って歩き出そうとするセンエースに、
 また、ソルが、あわてて、

『あの、ちょっと……どこに行く気ですか?』

「はぁ? どこって、あんたバカか? そのフーマーって国を探すに決まってんだろ。そして、大学校に入るための方法を探すんだよ。たぶん、受験費とか入学金とかも諸々必要だろうから、金も稼ぎつつ、な。てか、それ以外にする事なんかねぇだろ」

『すいません、説明が遅れていましたね。ここは、フーマー大学校の敷地内です。そして、あなたは、既にフーマー大学校に入っています』

「……既に入っている? ……ほう」

『先ほど、私は、あなたに『憑依転生した』と言いましたよね。あなたの魂魄は、フーマー大学校の、とある生徒の体に憑依しました。その体の持ち主の名前は『ピーツ』。これから、あなたが名乗る事になる名前です』

「……憑依……肉体を奪ったってことか。となると、このピーツってやつの魂はどこにいったんだ?」

『あなたが憑依する直前に自殺をしたので、ピーツの魂魄はすでに、コスモゾーンにかえっています』

「おやおや、自殺とは……おだやかじゃないねぇ」

『ピーツは、成績最下位の学生でした。まったく勉強についていけず、周囲に蔑まれ、孤立し、ついには自殺をはかりました。あなたの魂魄は、その死体に乗り移ったのです』

「なるほど……じゃあ、まあ、こいつに遠慮する必要とかはないわけだ」

『はい』

 と、そこで、センエースは、『ピーツの頭の中』を探ってみた。
 深く深く『自分の中』にもぐっていくと、
 まるで、『虫食いが酷い日記』をめくって確認しているかのように、
 『この学校での記憶』のようなものが、ポツポツと浮かんできた。

 自殺による影響か、ピーツの記憶は、かなり薄くなっていたが、
 しかし、『学校生活に支障が出ないですむ程度の記憶』を回収する事には成功した。

「うっすらとだが……この学校での生活を思い出してきた……なるほど……こういう感じか……うん、OK。だいたいは把握した」

 そこで、センエース(ピーツ)は、
 ソルに意識を向けて、

「もう、他に説明する事はないか? ないなら、二限目の実技講義が始まるまで時間がないから、もう行きたいんだが」

『もう何も言う事はありません。あなたには期待しています。世界の未来、よろしくお願いします』

「まかせておけ! 今の俺に出来ない事はたぶんない! 気がする! 根拠はない!」


 そう言って、颯爽と二限目の実技講義へと向かっていったセンエース。
 そんな彼の『中』で、
 ソルは、ボソっとつぶやく。

(――『P型センエース2号』の初動誘導は終了。ラスボス・プロジェクトは問題なく進行中。ただ、P2の『情動』に若干の不安定性がみられる。『本物』よりも、若干、『陽の気』が強く、妙に楽観的な思考を有している。時間経過と共にオートで『情動・気機調節』が行われる予定ではあるが、『なんらかの突発的な問題が発生する可能性』を考慮し、このまま『中』からの誘導を続行する)







 『ピーツ』という名前の『低スペック少年』に憑依転生した『センエース』。
 ――正式名『P型センエース2号』は、1号と違い、『自分がプロトタイプである』という事すら知らない、なんとも可哀そうなD型の強化パーツ。
 閃壱番(せんえーす)の記憶『のみ』をインプットされた超劣化コピー。

 そんな彼の、『最下位劣等生』からはじまるフーマー大学校生活!!


 P型センエース2号の明日はどっちだ!


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コメント

  • 祝百万部

    あくまでも予定ですw
    このまま、のんびりと、スローライフな劣等生学園生活をお届けする可能性もゼロではありませんw

    ……もし、そうだとしたら、P2は、何しにきたんだって話だけれどw

    0
  • キャベツ太郎

    P2も勿論楽しみにしてます。
    P2型の怒涛展開はあくまでも予定なんですよねw
    脱字を校閲してもらえるとは光栄です♪

    1
  • 祝百万部

    陽の気が強めなのは、たぶん、調節ミスですねw
    ミスというより、プロラグムバグ的な不可避の欠陥かなw

    『完全な状態』で出荷できるのは、おそらく『D型』だけなのでしょうね。
    P型は、あくまでもD型を補強する強化パーツでしかないということでしょう。
    ただ、P1は、凶悪なチートをもって出荷されているというのに、
    P2は、チートゼロで、かつ、情報もない……
    この差はいったいなんなのか……


    もし、P2も、P1と同じで『強化パーツ』なのだとしたら、いったい、D型の何を補強する要因なのか……
    序盤は学園モノテンプレまんさいで、ゆっくりとしていますが、
    途中から、怒涛の展開を迎える予定の『P2編』!!
    ここからの展開も、たのしんでもらえたらいいなぁw


    私の節穴では、誤字はみつけられませんでしたねw
    まあ、私は、毎日のように誤字報告を受けている誤字脱字の達人なので、私の目をくぐり抜けたからといってなにひとつ安心はできませんけどね、ふっふっふ……w

    ……自分、なに、わろてんねん……

    2
  • キャベツ太郎

    P1とP2の違いがゼノリカの内情を知っているか否か(現時点では)だけだが、陽の気が強めなことが気掛かり。
    P1は知っていた情報がP2には一部欠けてるとなると、Pを召喚・憑依させている側は完全な状態(記憶や戦闘力)で生を受けさせることがまだ出来ないということにもなる…?

    P2が憑依したピートという少年は!周りからは蔑んだ目で見られていたが、この世界では強国だったフーマーの大学に通っていることを考えると他国の一般人よりは強いことが必然。
    しかし、『この世界では』と言うのは表の世界を表しており、センエースという化け物を超えられると言われるD型を、何らかの形で強化出来る素材になる理由にはなっていない。

    D型やP1のようにこれからチートを発表するのかもしれないから、どんなチートなのかは超気になります。

    寝ぼけながら書いたので滅茶苦茶誤字があるかもしれませんw

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