『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

Y話 主がおられる場所は……


 Y話 主がおられる場所は……


 そこで、ふと、カティが、

カティ「主と共に闘うという事は……やっぱり、出来ないのかな」

ジャミ「不可能だ。次元が違いすぎる」


 みな、あの場で、究極超神化7を使ったセンエースの姿を見ている。
 あまりにも次元が違いすぎる領域外の強さ。

 神の王という称号は伊達ではなかった。
 正直言って、『どれほどの高み』なのか、
 目の前で見ておきながら、想像する事すら出来ない高みだった。

 ハッキリ言っておくが、ゼノリカの面々は、
 まだまだ、センエースをちっとも理解していない。
 今のところは、その実在を『認識した』という程度でしかない。

 『おそろしく高い場所におられる』と『分かった』だけで、
 『どのくらい高い』のか具体的に測る事など、力の差がありすぎて不可能だった。


バロール「主が到達なされた領域は、われわれのような凡夫が目指していい世界ではない」

サトロワス「輝きの最果て。『神の王』だけが辿りつける絶対的な『認知の領域外』ってやつだねぇ」

カティ「そんな事は分かっている。主は遠い場所におられる。――けど、主は、我々が同じ場所に辿り着く事を望まれているんじゃない? なによりも、『主の望み』を理解する事が、一番大事なんじゃない?」

バロール「そうかもしれない。しかし、可能かどうかは別問題だ。もちろん努力はする。『努力量では、主以外の誰にも、絶対に負けない』と胸を張って言えるよう、狂気的な研鑽を積む覚悟はできている。今の私なら、きっと、10秒ルームで1000時間は余裕で耐えられるだろう。だが、われわれでは、どれだけの研鑽を積んでも、主と同じ場所に辿りつくことは絶対にできない」

カティ「だからといって! この上なく尊き御方におんぶに抱っこでいいのか! このままでは、P型に言われた通り、主の恩恵にすがりついているだけの、単なる被扶養者ではないか! われわれは主の『重り』ではない! われわれは、主の剣であり、盾――」

バロール「遠すぎるのだ! この手が届く範囲におられたのなら、私も、近くに侍(はべ)る事を望む! 主が、『届く場所』におられたのなら、私は、主を守るための盾になろう! だが、現実問題、無理なのだ!」

カティ「無理だ、無理だと、幼児のように叫ぶ事しかできないのか! それでよくゼノリカを名乗れるな!」

 カティは真っ赤になって、

カティ「できるかどうかではなく、まずやる! それが最初の一歩のはずだ! 無理かどうかなんてどうだっていいんだ! われわれは! 主の光を! 主の耀きを! あの、無上なる尊き絶対的な美しさを! 決して傷つけさせないようにするという、大きな大きな義務がある! 我々は、ただの中間管理職ではない! 世界運営の任を放棄する気はないが! しかし、最もメインとなる任は、『少しでも、ほんのわずかでも、主の御力になる』ということだ! それ以外の事などすべて些事に等しい! もし、仮に、主の尊き御神体を傷つけるような攻撃が放たれたとしよう! その時は、我々が盾になるべきだ! 主の耀きを損なわせないために、命だろうが何だろうが、全てをあまりなく捧げる! それが我々の仕事だぁあああ!」

 狂信者全開でヒステリックにそう叫ぶカティに、
 バロールは、表情をグワっと歪ませて、

バロール「いいか、バカ女! よく聞け! もし、仮に、『主を害するほどの攻撃』が存在しえたとしてだ! 『そんなイカれた暴力』を前にした『私の体』は、当然、細胞のカケラすら残らず一瞬で木っ端みじんになるだろう!」

カティ「木っ端みじんになればいい! それで、主のダメージがコンマ1でも減るのなら本望! バロール! あんた、まさか、死を恐れているのか?! 情けないにもホドがあるぞ! 無様という単語は、あんたの類義語だったのか?!」

バロール「私が死ぬとか死なないとか、そんなことは、さすがに、どうでもいい! 現状、問題になっている点は、まったくもって、そこじゃない!」

カティ「ああん?!」

バロール「いいかぁ! おそらく、そんな状況になれば! あの偉大すぎる主は! 逆に、私の盾となってくださるだろう!」

カティ「っ!」

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コメント

  • キャベツ太郎

    神帝陛下を信じてすらいなかったカティが一番の(アダムとか言う変態を除いて)狂信者に成ってたw
    バロールが正論を言うなんて…

    1
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