『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

101話 アキレスとカメ。


 101話 アキレスとカメ。

 センとの闘いで、P型センエース1号は、どんどん強くなっていった。
 信じられない速度で、どんどんセンに追いついていくP1。

「俺の強さは、次第にお前においついて――ぐぼへっ」

 しかし、アッサリと殺されるP1。
 強くなっても、強くなっても、強くなっても、
 P1は、センに殺される。


「ぶはっ!」


 また、すぐに蘇り、

「む、無駄なんだよぉ! 無限転生の恐ろしさは、誰よりもお前がよくわかっているだろう! 無限転生をなくしたお前は死ねば終わる! だが、強化版の無限転生を持っている俺は、死んでも、この場で転生できる! お前は俺には絶対に勝てない! 無限の命を持つに等しい俺に勝てる者はいない!」

「その割には、死なないように立ちまわっているな。もし、俺が、永遠に死なない力を持っていたら、そこまで慎重に行動はしない」

「俺はお前とは違うんだよぉ!」

「センエースになるって言ってなかったっけ?」

「お前のモノマネをすると言っているんじゃない! センエースという『核』を俺のものにすると言っているんだ! 俺がセンエースの核を得れば、俺は、お前以上のセンエースになれる!」

 叫び、P1は、センエースに襲いかかる。
 オーラを練り上げて、


「俺は、P型センエース1号! センエースを超える、真のセンエースだぁ!」


 強大な一撃を放つ。
 膨大なエネルギーの奔流。
 空間をねじり切るような、激烈極まりない、超高密度の暴力。

 ――それを、
 センエースは、あっさりと回避し、
 サクっとカウンターを決めた。

「ぐぁあああああ!!」

 それにより、P1はサクっと死んだが、

「ぶはぁ!! くぅ!」

 ――またすぐに蘇る。


「さ、流石に強い! 圧倒的だ! しかし、関係ない! お前がいかに無敵の力を持っていようと、永遠に蘇り続け、永遠に強くなり続ける俺には勝てない!」

 P1の戦闘力は、徐々にセンエースに近づいていく。
 何度殺されても、P1は蘇り、そのたびに強くなって、センエースに襲いかかる。
 何度も、何度も、
 何度も!

 ――その結果、


「どうだ! センエース! 近づいてきたぞ! そろそろ俺はお前の横に並ぶ!」


 その発言を受けて、センエースは言う。

「そうだな。そろそろだな」

「ここまでくれば、もう、簡単には殺せないぞ! 抗って抗って抗って、そして、俺はお前を超える! 俺がセンエースにな――ぶふっ」

 踏み込まれ、あっさりと殺されるP1。
 はじけ飛ぶ頭部。
 ついでに心臓もふっとばされた。
 あまりに一瞬の出来事だった。
 あまりに一瞬すぎたせいか、P1の核は、『己の死』を一瞬、見失った。
 少々のタイムラグを経て、P1は蘇る。


「くっ……ま、まだ、足りないのか……というか、まだ、かなり遠い……近づいて見えたのは、錯覚か? ちっ……ぬぅ……だ、だが、すぐに追いついて――ぶっ」


 また殺される。
 至極、あっさりと、
 蘇ったP1は、

「つ、強いな、センエース! それでいい! その『強さ』を『超えた自分』を想像するだけで、俺は――うぼほぉおおおおおおっ」

 また殺される。
 先ほどよりも容易く。
 よりはやく。
 より鋭く。

 P1は、センに殺される。
 いつまでも、どこまでも、あっさりと。
 まるで、必然のように、P1は、センに殺されつづける。

 その結果、流石に、P1も、


「――ま、待て待て! タイムだ! タイム!」


 タイムをかけた。
 その必死の要請を受けて、律義に動きを止めるセン。
 本気で相手をしていない証拠。
 遊んでいる証。

 そんなセンエースの呑気さに怒りを覚える余裕などなく、
 P型センエース1号はセンに尋ねる。

「ど、どういう事だ……この状況はなんだ……俺は、お前に近づいたはずだ……なのに、なぜ、お前は、ずっと遠いんだ……なんだ、この矛盾! 意味が分からない!」


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コメント

  • キャベツ太郎

    久しぶり(1日ぶり)にきたら同志増えてるw

    1
  • ノベルバユーザー309437

    いいねやっぱセンは強い!良い意味で期待を裏切ってくれた

    1
  • れいしゅふぃあ

    やっぱおもしれぇなぁ
    あ、1コメと1いいね?貰ったよw!

    1
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