『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

59話 加速するP型センエース1号の成長速度。


 59話 加速するP型センエース1号の成長速度。


 怒りのこもった言葉。
 ほとばしる圧力。
 しかし、そんなものは『どこ吹く風』で、P1は、九華の面々を一瞥する。

 今の、P1の前には、カティ、バロール、サトロワス、テリーヌ、アルキントゥ、マリス、パメノラという七人の超越者が立っている。
 その七人全員の殺気を受けて、
 P1は、

「ジャミ以外、全員そろったな……」

 ひどく呑気な口調でそう言った。
 恐れや焦りは微塵もない。
 誰も平伏す七人の神族を前に、P1は、ひょうひょうと、

「よし、じゃあ、気合い入れていくぜ。九華VS俺。そう。ここからがスタートだ」

 その発言に対し、バロールとテリーヌが、

「スタート? バカか……ここで終わりなんだよ、ガキが」
「とんでもないチートを持っているみたいだけど、この人数差は流石にどうしようもないでしょ。大人げなく、容赦なく、圧殺させてもらうわ」

 言いながら、接近戦でP1の足を止める。
 剣と拳で、P1の動きに極端な制限を課す。

 その後方から、カティとマリスが高火力技を叩きこんでいく。

 過剰戦力の超速展開に耐えられるはずがなく、
 当たり前のようにあっさりと死ぬP1。

 またもや完全な死亡。
 残ったのは、ズタズタの死体のみ。

 ――だが、
 また、何事もなかったかのように、光に包まれてから、蘇生して、


「はいはい、見えてきた、見えてきた。そういう感じね。OK、OK」


 ニっと笑いながら、そんな事を言った。

「ふ、普通に蘇りやがって……あんだけズタズタにして殺したってのに……」
「バロール、気にせず殺し続けなさい。いつか、必ず枯渇する!」

 テリーヌは、もう『長期戦』の覚悟を決めているようで、バロールに発破をかけながら、同じように、P1の動きを封じようとした。

 だが、

「見えてきたって言ってだろ……聞けよ、人の話」

 もう、同じ戦法は通じなかった。
 接近戦を仕掛けてきたバロールとテリーヌに、

「ぐぅ!」
「かはっ!」
 あっさりカウンターをいれて、

「もう、二人じゃ、俺は止められねぇよ」

 言いながら、バロールとテリーヌの壁を突破すると、

「さあ、陣形を崩していくぞ! どこまで耐えられる?!」

 カティとマリスに向かって特攻を決める。

 まだ、P1のステータスは、九華の面々を圧倒するほどの力ではないが、
 しかし、的確に、七人陣形の急所をついて、崩しを入れていく。

「お前ら、七人で組んで闘うのには、あまり慣れていないようだな! そりゃそうか! これまでは、どんな敵が出てきても、たいがい、一人か二人で充分だったんだからなぁ! そんでもって、本当にやばい敵は、ぜーんぶ、センエース様が対処してくれたんだもんなぁ!」

 P1一人に翻弄される九華の面々。
 この七人と闘っている間、P1は、おそろしい速度で強くなっていく。
 皮肉な事に、『磨き上げられた九華の武』は、P1を加速度的に成長させる要因にしかなっていない。

「ピンチにも、だいぶ不慣れだな、お前ら! まあ、そうだよなぁあ! お前らなんざ、所詮は、センエースの恩恵でヌクヌクと生きてきただけの被扶養者でしかねぇ! そんなカスどもが! 俺に! センエースに! 勝てるワケねぇだろぉおお!」

 さらに加速するP1。

 そんなP1に対し、
 九華の面々は、

バロール「ヤバい……なんだ、この成長速度……」
テリーヌ「まずい! 押し切られるわ!」
マリス「……くそったれが……」

 どうにか、立て直そうと踏ん張っている九華の面々。
 しかし、
 P1は、無慈悲に言い捨てる。

「お前らは強い! 確かに強い! 間違いなく強い! どいつもこいつも天才だ! だが、厚みがない! ないわけじゃないが、まだ薄い! ならば、俺には届かない!! お前らごときじゃ、俺は殺せねぇえ!!」



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コメント

  • 祝百万部

    センは『無限に転生してしまう』という呪いにかかっています。
    一般人の母親の子供として転生してしまうこともあれば、転生召喚されることもあります。
    ラムドがセンを召喚したことには、実のところ、大きな裏がありますが、
    ラムドの実力がすごいから召喚できたわけではありません。
    長い経験で、センは、自分が『転生してしまう』ことに対しとことん飽きています。
    なので、イキっているというよりは、憤っている、あるいは辟易しているというのが、序盤におけるセンの心理状態です。
    まあ、ご指摘のとおり、イキっている部分がないわけではありませんがw

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