『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

17話 冒険者試験でしか使えない、謎の成長アイテム。


 17話 冒険者試験でしか使えない、謎の成長アイテム。

 天国の宝物殿には、『冒険者試験でしか使えない』という謎の制限がある『成長用アイテム』がいくつか存在する。
 それらが全て、例外なく『使い捨てである』というのと、大いなる主『エレガ・プラネタ』がラストエリクサー症候群だったことから、これまでの冒険者試験では使われてこなかった。
 ――が、『箱』や『アバターラ』や『レイモンド』や『ゼノリカ』と、とんでもない面倒が重なった結果、エレガは、『希少な冒険者試験用のアイテム』の投入を決断した。

 ちなみに、天国サイドは、アバターラこそが、レイモンドのCEOだと理解している。





 ――話を終えると、ダーキニィとホルスドは、瞬間移動で姿を消した。
 ほぼ同時に空間魔法も解除される。

 あとに残されたゴートは、

(……冒険者試験が終わるまで……か)

 こころの中で、そうつぶやいた。
 ホルスド&ダーキニィから得られた情報を元に、今後のプランを固めていく。

(ちょうどいい。『エレガと謁見できるまで』をタイムリミットにして、もし、それまでにフッキを殺せるだけの力を得られなかった場合、エレガを暗殺しよう)

 『関係性を深めていって、後ろから刺す』のも悪くないが、
 今の自分なら、不意さえつければ殺し切れる――と、ゴートは考える。

(できれば、フッキにリベンジ決めたいところだが……そんな『特に意味のない危険なだけのワガママ』を無理に優先させるほど、俺はラリっちゃいない)

 ぶっちゃけ、かなりラリっているサイコパスではあるが、
 『空気が読めない』というワケではない。

 それがゴート・ラムド・セノワール。
 世界の再編を企む狂気のマッド召喚士。


(冒険者試験は、その年々によって開催期間が違い、早いと一日で終わる事もある……が、長いと、一カ月かかることもある……)

 ラムドの記憶にある『冒険者試験について』を反芻してから、

(幅が広すぎて断定はできないが……まあ、とりあえず、一~二週間くらいをめどにしておくか。一~二週間……普通のヤツには短すぎる時間だが、俺にとっては充分な時間。二週間後の俺は、今よりも遥かに強くなっている)

 未来の自分を想像して気合い充分のゴート。

 そんなゴートに、



「あ、やっと見つけたぞ、ラムドっっ!」



 慌てた様子のサリエリが声をかけてきた。

「どうした、サリエリ。そんなに慌てて」

「お前が、今日この時間に、国会を開くと言ったんだろう! すでに、議事堂には、陛下ふくめ、全員集まっているんだぞ! 議長のお前が遅刻してどうする!」

「ん、ああ……もうそんな時間か。訓練とか諸々に集中しすぎて、マジで完全に忘れていた」

「……はぁ……本性を出そうがどうしようが、けっきょく、ラムドはラムドということか……」



 ★



 魔王城の中心部にある議事堂は、かなり広い造りになっている。
 魔王国に属する上位の魔人や進化種が1000人ほど集まっており、
 左は戦争反対派、右は戦争推奨派と、ハッキリ派閥が二分している。

 遅れてやってきたラムドに対し、
 左の連中は非難の視線を送り、
 右の連中は称賛の視線を送っている。

 脳内お花畑のリーンがトップをしているからといって、魔王国に属する全員がそうというワケではない。
 というか、半分は、リーンの『叶う訳がない高すぎる思想』に対してイライラしている。

 『国を纏めるための象徴』としては別格に優秀だし、『魔人の中では間違いなく最強』なので、彼女に従う者は多く、かつ、『実質最強のラムド』が、昔からリーンサイドであるゆえ、これまで、色々と危うい場面は何度かあったものの、魔王国が内側から崩壊するという事はなかった。
 が、結局のところは、それだけであり、『魔王国は、完全に一枚岩で纏まっている』というワケではない。



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