『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
63話 アンドロメダVSピースメイカー。
63話 アンドロメダVSピースメイカー。
ピースメイカーの面々は、みな、それぞれ、何か飛び抜けた技能を有している。
リーンは確かに強いが、剣しか使えない脳筋などピースメイカーの敵じゃない。
そんな、強大な力を持つピースメイカーの三人だが、
「おい、ちょっと待て! このジジィ、エグいぞ!」
「ケンカ売るんじゃなかった。いまは、後悔している」
「レイモンドのCEO……ま、まさか、ここまでの強者だったなんて……ランク5の魔カードを創れるだけでも異常なのに、これほどの存在値を持ち……せ、戦闘技術までも、勇者より上だなんて……勇者すらかすむこんな天才超人がいったい、今までどこに隠れて――」
「ん? いや、そりゃ勘違いじゃよ。勇者のデータは見せてもらったが、ありゃ、本物のド天才。確かに、今のところ、私の方が戦闘力は上じゃが、それは、あくまでも、私が、長期間にわたって正しい鍛練をつんできたからであって、同じ時間と密度を重ねれば、アレは、私を遥かに超えた先にいくじゃろう。まあ、私より武の才能がある事など、なんの自慢にもならないが」
「……ほんの少しも皮肉に染まっていない、まっすぐな謙遜ね。本気で自分を『まだまだだ』と思っている者特有の色。それほどの領域に至っていながら、わずかも弛(たゆ)んでいないだなんて、もはや神々しさすら感じてしまう人格の高み……あなたほどの超人に認められるなんて、さすが勇者。あんな性格でさえなければ、真に人類を導く王になれたかもしれないのに」
「すでにブっ殺されたゴミのことなんざどうでもいい! そんなことより、今、全力で考えなきゃいけねぇのは、このジジイの殺し方だ! このままじゃヤベェぞ! ガチで殺される!」
「もう一度、逃げ道を真剣に探してみた。けどない。どうしよう。困り果てた」
そこで、セレーナが、真剣な眼差しで、アンドロメダをとらえ、
「あなたの力はよくわかりました! お願いします! どうか、話だけでも聞いてもらえませんか!」
「別に私は耳をふさいでいるワケじゃない。そして、運動しながらでも話はできる」
「……では、このままでも結構ですので、どうか、私の話に耳を傾けてください」
アンドロメダと、『3対1』を続けながら、セレーナは言う。
「レイモンドの目的をお聞かせください。私達フーマーは、レイモンドと敵対を望んではいません。われわれは、相互に協力しあえる未来を望んでいます! もし、何か、要望があるのであれば、ぜひ、お聞かせ願いたく存じます! フーマーは、レイモンドの力になれる! 協力しあって、ともに、人類の発展に貢献――」
「我々の目的は、巨悪」
「きょ……あく?」
「われわれは常に大局を見ておる。生命の倫理的完成、真なる神格化。われわれの高次目的を達成する為には、形而上的悪の果てを求める必要がある。倫理的特異点の超越がもたらす、問題解決能力の指数関数的高度化により、有限的劣等種からの脱却を果たす。それが我々の目的じゃよ」
「なに言ってんだ、このジジイ。ラリってんのか?」
「心の病気。非常に残念」
「二人とも黙って!」
セレーナは、二人を叱りつけてから、
「私では理解しきれない概念です。ただ、その思想は、無為に悪を求めなくても実行可能ではないかと思うのですが、いかがでしょう」
「無為に求めた悪では辿りつけない。だからこそ、われわれは『巨悪』を求めるのじゃよ、お嬢さん」
「……」
ピースメイカーの面々は、みな、それぞれ、何か飛び抜けた技能を有している。
リーンは確かに強いが、剣しか使えない脳筋などピースメイカーの敵じゃない。
そんな、強大な力を持つピースメイカーの三人だが、
「おい、ちょっと待て! このジジィ、エグいぞ!」
「ケンカ売るんじゃなかった。いまは、後悔している」
「レイモンドのCEO……ま、まさか、ここまでの強者だったなんて……ランク5の魔カードを創れるだけでも異常なのに、これほどの存在値を持ち……せ、戦闘技術までも、勇者より上だなんて……勇者すらかすむこんな天才超人がいったい、今までどこに隠れて――」
「ん? いや、そりゃ勘違いじゃよ。勇者のデータは見せてもらったが、ありゃ、本物のド天才。確かに、今のところ、私の方が戦闘力は上じゃが、それは、あくまでも、私が、長期間にわたって正しい鍛練をつんできたからであって、同じ時間と密度を重ねれば、アレは、私を遥かに超えた先にいくじゃろう。まあ、私より武の才能がある事など、なんの自慢にもならないが」
「……ほんの少しも皮肉に染まっていない、まっすぐな謙遜ね。本気で自分を『まだまだだ』と思っている者特有の色。それほどの領域に至っていながら、わずかも弛(たゆ)んでいないだなんて、もはや神々しさすら感じてしまう人格の高み……あなたほどの超人に認められるなんて、さすが勇者。あんな性格でさえなければ、真に人類を導く王になれたかもしれないのに」
「すでにブっ殺されたゴミのことなんざどうでもいい! そんなことより、今、全力で考えなきゃいけねぇのは、このジジイの殺し方だ! このままじゃヤベェぞ! ガチで殺される!」
「もう一度、逃げ道を真剣に探してみた。けどない。どうしよう。困り果てた」
そこで、セレーナが、真剣な眼差しで、アンドロメダをとらえ、
「あなたの力はよくわかりました! お願いします! どうか、話だけでも聞いてもらえませんか!」
「別に私は耳をふさいでいるワケじゃない。そして、運動しながらでも話はできる」
「……では、このままでも結構ですので、どうか、私の話に耳を傾けてください」
アンドロメダと、『3対1』を続けながら、セレーナは言う。
「レイモンドの目的をお聞かせください。私達フーマーは、レイモンドと敵対を望んではいません。われわれは、相互に協力しあえる未来を望んでいます! もし、何か、要望があるのであれば、ぜひ、お聞かせ願いたく存じます! フーマーは、レイモンドの力になれる! 協力しあって、ともに、人類の発展に貢献――」
「我々の目的は、巨悪」
「きょ……あく?」
「われわれは常に大局を見ておる。生命の倫理的完成、真なる神格化。われわれの高次目的を達成する為には、形而上的悪の果てを求める必要がある。倫理的特異点の超越がもたらす、問題解決能力の指数関数的高度化により、有限的劣等種からの脱却を果たす。それが我々の目的じゃよ」
「なに言ってんだ、このジジイ。ラリってんのか?」
「心の病気。非常に残念」
「二人とも黙って!」
セレーナは、二人を叱りつけてから、
「私では理解しきれない概念です。ただ、その思想は、無為に悪を求めなくても実行可能ではないかと思うのですが、いかがでしょう」
「無為に求めた悪では辿りつけない。だからこそ、われわれは『巨悪』を求めるのじゃよ、お嬢さん」
「……」
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