センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

23話 スタート地点



 23話 スタート地点


 10秒経過で、またモンスターが出現した。
 強大な覇気に包まれているドラゴンだった。
 巨大な翼と尾を持つ銀鱗の龍。


 数十回くらい前から、10秒ごとに出現するモンスターは、高ランクのドラゴンになった。


 とてつもないオーラ。
 尋常ではない魔力。
 ドラゴン種は、HPも防御力も耐性も、軒並みケタ違いに高い。




 だが、




「――鬼人・波動一閃」




 ゼンは、そんなドラゴンを、一撃で真っ二つにしてしまった。










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 《レベル》     【19】
 《GODレベル》  【155329】


 [生命力バリア]  【少ない】
 [MP]      【少ない】
 [スタミナ]    【少ない】


 「攻撃力」       【39(+1950)】
 「魔法攻撃力」     【15(+900)】
 「防御力」       【29(+700)】
 「魔法防御力」     【19(+800)】
 「敏捷性」       【23(+2050)】
 「耐性値」       【33(+1200)】
 「バリア再生力」    【17(+3000)】
 「魔力回復力」     【9(+3000)】
 「スタミナ回復速度」  【12(+1700)】
 「反応速度」      【26(+1950)】






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 もはや、高ランクのドラゴンであっても相手にならない。


 GODレベルの解放というチートがいかにぶっ壊れているかの証拠。
 『低レベル時にGODレベル解放』というチートと『センエースの成長チート』が合わさった事により生じる、狂ったようなシナジー効果。




 『常人』ならば、『永遠をかけても辿りつけない領域』に、
 『天才』でも、『数百~数万年はかかる領域』に、
 ゼンは、たったの数十日で辿り着いた。






 ※ 言うまでもないが、『究極超神センエース』という『基盤』がなければ、この速度の成長は不可能。
 ゼンは、『本アカ(センエース)の財産』を少し引き継ぐ事が出来るサブアカみたいなもの。










 ★










 ゼンは、まだ強くなっていく。
 戦闘における贅肉を排除して、
 ただ、淡々と、命を磨いてく。


 ゼンの頭の中に、『ゴール』はなかった。
 『今の自分』に『その影を追う資格』など無いと理解出来ているから。


 ゼンは、ただ、積み重ねた。
 結果、膨れ上がっていくGODレベル。
 少しずつ、しかし確実に上昇していく『一閃』の熟練度。


 予選の『終わり』を目前にして、ゼンは気付く。
 これだけの地獄を積み重ねていながら、しかし、
 自分は、まだ、『一閃』の熟練度をBにしただけでしかない。


 グリムアーツ『一閃』を磨く旅は、まだまだ始まったばかり。
 ここがスタート地点と言ってもいい。


 そして、仮に、いつの日か、『一閃』をある程度極めたとしても、
 それは、『中・近距離用のグリムアーツ』を一つマスターしたという状態に過ぎない。




 魔法も、基礎的な体術も、全てがまだまだスタート地点。










(――俺は……弱い……)










『信じられない! まさか、ここまでくるとは! ……次で100万匹。つまりラストだ。どうせなら、最後までやりとげて、伝説になりたまえ』




 出現したのは、『フルゲート・ユミール(強)』。
 七つの属性を持つ『巨人種(HP・攻撃力特化)』で、巨人種の強みはそのままに、『巨人種特有の弱点(魔法に対する防御力・耐性が極端に低い)』が排除されている厄介なバケモノ。
 驚異的な存在値を誇る、最高位モンスターだったが、


「虹を集めた虚空。玲瓏れいろうな蒼穹。幻想の戒光かいこう
 貫くような銀河を見上げ、煌めく明日を奪い取る。
 さあ、詠おう。詠おうじゃないか。
 たゆたう銀河を彩り(いろどり)し、オボロゲなはいを献じながら。
 ――俺は、ゼン。混沌を殺す狂気の閃光!」




 ゼンは、ユミールがジオメトリから出現するまでの間に、『鉄心コール(もちろん、見事なルルーシュポーズで)』でギアをあげる。
 『ゼンの鉄心コール』では、『究極超神センエースが、永き時とともに磨き上げ、神の覚醒技として昇華させた真の鉄心コール』ほどの強化はできないが、これを口にする事の恥ずかしさはハンパじゃないので、磨きが足りずとも、かなりの強化は可能。
 ――ちなみに、『鉄心コール』や『地獄コール』などの『コール系』は、『小学校高学年~中学二年中盤』までのセンエースが、たまに専用ノートに書いていた『詩』をそのまま引用している。
 ゴリゴリの黒歴史を自ら晒す、その狂気がもたらす効果は絶大!










「――凶乱舞きょうらんぶ・波動一閃――」







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