『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
32話 世界を震撼させる究極の召喚士ラムド
32話 世界を震撼させる究極の召喚士ラムド
「マジで、態度の切り替え速度が凄まじいな。……勇者もそうだった。勝てないと判断した瞬間に、一瞬たりとも躊躇せず、撤退という選択肢を選んだ」
(それなのに、逃げられなかった……それは、『逃がす気がなかった』から。ハルはバカだが、決してマヌケではない。用意周到で抜け目なく、戦術においても超天才。……究極のバカだが、事実、世界最高の天才戦士であるハルを逃がさずにシトメ切るのは容易ではない)
『絶対に逃がさない』
『確実に殺し切る』
その気概が無ければ不可能。
(つまり、ラムドは……勇者が近々行動を起こす事を予見し、絶対に逃がさないシステムを構築した上で迎え撃った……最初から全部、ラムドのシナリオ通りだったということ……)
全てにおいて勇者を上回ったラムドの『脅威』に対して、サーナは心底震えつつ、
「私は、貴国の武力がおそろしい。ゆえに強く、同盟を結びたく存じます」
「魔王国の武力がおそろしいから同盟を結びたい? なら、最初からそう言っておけよ。ウチが強いなんて、そんなもんは最初からわかっていたはずだろ。魔王国は魔人や進化種の集まり。国民の数こそ世界最少だが、世界トップクラスの武将がそろっていて、かつ資源は豊富――」
「ソレを、今後、『今のラムド殿』が率いる事になるという事実に戦々恐々としております」
サーナは、下げていた頭をあげて、ラムドと目をあわせ、真摯に、
「貴方は、『召喚にしか興味がない愚者』のフリをしながら、女王陛下の盲目的平和思想を盾に、世界全てを相手にしてもどうにか出来るだけの戦力を密かに整えていた。もし、貴方ほどの強大な力を持った召喚士が天下をねらっていると世界が知れば、人類は一致団結して、あなたの討伐に腐心していた――」
理解するにつれ、時間がたつにつれて膨れ上がっていく恐怖をおさえながら、
「――貴方の演技に、少しでもほころびがあれば、きっと、そうなっていたでしょう。けれど、そうはならなかった。誰もが、あなたの演技を信じた。疑う者は一人もいないというレベルで……その執念、狂気、慎重さ、周到ぶり……。おそろしい御方。稀代の策士。そんな貴方が『世界を獲れる』と確信した戦力……想像するだけでも、本当に恐ろしく、ごらんの通り、体が震えております。……おそらく、いえ、間違いなく、あなたの切札は、カースソルジャーだけではない」
「うむ……正解。お前、悪くないな。少なくとも、トーンのバカよりは使えそうだ。実際、お前が言うとおり、俺は、お前らを団結させないために、これまでウツケのフリをしてきた」
ラムドはたんたんと、
「魔王国は、上に立っているのが『お花畑脳の脳筋』で、実質的な最大権力を持っている俺も『召喚キ○ガイ』で世界の覇権には興味がない。俺は、ソレを貫いた。だからこそ、これまでは、警戒されることなく準備に専念できた。自由に動けた。バカなお前らが、ウチのバカ殿から小金をユスる方法だけを模索している間、俺は裏で、必死に画策・奔走していた。そして、だからこそ、完成した。俺は、究極の召喚に辿りついた」
「きゅ、究極の……召喚……それは、いったい……」
「切札の詳細を教える訳がないだろう。だが、ハッタリではない。仮にそれがハッタリだったとしても、ご覧のとおり、カースソルジャーは俺の手ゴマ。勇者を失ったお前ら人類に、カースソルジャーをどうにかできる手段はあるか?」
セファイル以外の全ての国が歯噛みする。
あの『三体の凶悪な戦士』は、勇者をも殺してみせたとてつもない兵器。
とはいえ、もちろん、『絶対に対処できない』という訳ではない。
手も足もでないという訳じゃないのだ。
一致団結すれば、どうにかなる。
だから、誰の目も死んではいないのである。
――確かに、カースソルジャーは強いが『何をしても絶対に勝てない敵』じゃない。
――まだ、人類の敗北が決まったわけではない。
誰もが瞬時に理解した。
ここから、大きな戦争がはじまる。
人類史上『最も大規模で苛烈な闘い』がはじまる。
カル大帝国を相手にした時よりも遥かに狂った戦争になる。
「マジで、態度の切り替え速度が凄まじいな。……勇者もそうだった。勝てないと判断した瞬間に、一瞬たりとも躊躇せず、撤退という選択肢を選んだ」
(それなのに、逃げられなかった……それは、『逃がす気がなかった』から。ハルはバカだが、決してマヌケではない。用意周到で抜け目なく、戦術においても超天才。……究極のバカだが、事実、世界最高の天才戦士であるハルを逃がさずにシトメ切るのは容易ではない)
『絶対に逃がさない』
『確実に殺し切る』
その気概が無ければ不可能。
(つまり、ラムドは……勇者が近々行動を起こす事を予見し、絶対に逃がさないシステムを構築した上で迎え撃った……最初から全部、ラムドのシナリオ通りだったということ……)
全てにおいて勇者を上回ったラムドの『脅威』に対して、サーナは心底震えつつ、
「私は、貴国の武力がおそろしい。ゆえに強く、同盟を結びたく存じます」
「魔王国の武力がおそろしいから同盟を結びたい? なら、最初からそう言っておけよ。ウチが強いなんて、そんなもんは最初からわかっていたはずだろ。魔王国は魔人や進化種の集まり。国民の数こそ世界最少だが、世界トップクラスの武将がそろっていて、かつ資源は豊富――」
「ソレを、今後、『今のラムド殿』が率いる事になるという事実に戦々恐々としております」
サーナは、下げていた頭をあげて、ラムドと目をあわせ、真摯に、
「貴方は、『召喚にしか興味がない愚者』のフリをしながら、女王陛下の盲目的平和思想を盾に、世界全てを相手にしてもどうにか出来るだけの戦力を密かに整えていた。もし、貴方ほどの強大な力を持った召喚士が天下をねらっていると世界が知れば、人類は一致団結して、あなたの討伐に腐心していた――」
理解するにつれ、時間がたつにつれて膨れ上がっていく恐怖をおさえながら、
「――貴方の演技に、少しでもほころびがあれば、きっと、そうなっていたでしょう。けれど、そうはならなかった。誰もが、あなたの演技を信じた。疑う者は一人もいないというレベルで……その執念、狂気、慎重さ、周到ぶり……。おそろしい御方。稀代の策士。そんな貴方が『世界を獲れる』と確信した戦力……想像するだけでも、本当に恐ろしく、ごらんの通り、体が震えております。……おそらく、いえ、間違いなく、あなたの切札は、カースソルジャーだけではない」
「うむ……正解。お前、悪くないな。少なくとも、トーンのバカよりは使えそうだ。実際、お前が言うとおり、俺は、お前らを団結させないために、これまでウツケのフリをしてきた」
ラムドはたんたんと、
「魔王国は、上に立っているのが『お花畑脳の脳筋』で、実質的な最大権力を持っている俺も『召喚キ○ガイ』で世界の覇権には興味がない。俺は、ソレを貫いた。だからこそ、これまでは、警戒されることなく準備に専念できた。自由に動けた。バカなお前らが、ウチのバカ殿から小金をユスる方法だけを模索している間、俺は裏で、必死に画策・奔走していた。そして、だからこそ、完成した。俺は、究極の召喚に辿りついた」
「きゅ、究極の……召喚……それは、いったい……」
「切札の詳細を教える訳がないだろう。だが、ハッタリではない。仮にそれがハッタリだったとしても、ご覧のとおり、カースソルジャーは俺の手ゴマ。勇者を失ったお前ら人類に、カースソルジャーをどうにかできる手段はあるか?」
セファイル以外の全ての国が歯噛みする。
あの『三体の凶悪な戦士』は、勇者をも殺してみせたとてつもない兵器。
とはいえ、もちろん、『絶対に対処できない』という訳ではない。
手も足もでないという訳じゃないのだ。
一致団結すれば、どうにかなる。
だから、誰の目も死んではいないのである。
――確かに、カースソルジャーは強いが『何をしても絶対に勝てない敵』じゃない。
――まだ、人類の敗北が決まったわけではない。
誰もが瞬時に理解した。
ここから、大きな戦争がはじまる。
人類史上『最も大規模で苛烈な闘い』がはじまる。
カル大帝国を相手にした時よりも遥かに狂った戦争になる。
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