『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
25話 ???のアリア・ギアス
25話
魔王城にあるラムドの実験室に戻ってきたゴートは、
さっそく、神の方程式を試そうと、動き出していた。
後ろでは、監視役のUV1が、ゴートの動向を見守っている。
UV1の視線など意に介さぬといった具合で、ゴートは、
「術式も素材も、基本ベースで問題はない……重要なのは、捧げるもの……」
たんたんと作り上げ、
そして、
「できた。あとは、最後に……俺の魂の一部……ラムドが混ざっていない、純粋な俺の魂魄……その一部を捧げれば……」
ゴートは、掌を上に向けた。
これは、ラムドにも、38歳のセンエースにもない知識。
だが、重なり合った事で得た天啓。
理由は不明。
だが、今、ゴートは、深い次元で理解できている。
「面白い事が起きる……いや、今回だけじゃない……ここからの俺の人生は、ずっと面白い事が起こり続ける……もはや予感とは呼べない、これは、明確な未来予知……は、はは……俺、どうなってんのかねぇ……」
言いながら、ゴートは、掌の上に己の魂の一部を込めた。
黒いエネルギーの揺らぎ、その塊が掌の上でフワフワと浮かんでいる。
(は、はは……ははは……さあ、起こってくれよ、おもしれぇこと……もっと、もっと、楽しませてくれ……俺に、極上の未来を見せてくれ)
まるで、酔っぱらっているような感覚。
意味不明の万能感。
ゴートが、
「さあ、来い! 何がくる?!」
己の魂を注いだ黒いエネルギーの塊を、術式にブチこむと、
その瞬間、
――???のアリア・ギアス発動――
??????????????????????????
術式が鈍く光った。
そして、グっと、部屋の気圧が下がった。
なにか、禍々しいものがくると分かった。
複数のジオメトリが連鎖して、空間の中で幻想的に織り合う。
弾けるような光がグルグルと渦をまく。
すべての線が揺らぎながら重なって、
立体的な美しい幾何となって、それが淡いだけの光になった。
モヤモヤとした光が、次第に形になっていく。
そして、それは、
「あれれぇ? えぇ? うっそー、あなた、神じゃないのに、なんで、テプを召喚できたのぉ?」
愛らしい女の子にかわった。
真っ白な肌に、くっきりとした目鼻。ラフで甘々な、銀髪のトップふんわりワンカールボブ。エアリーでクラリティなフワフワ女子。彼女に着てもらっている白いワンピースの喜びの声が聞こえてきそう。
「えぇ、うそうそ、すごぉい、なんでぇ?」
そんな事を言いながら、そのフワフワ女子は、ゴートの側までやってきて、
「ふしぎぃ。なんでだろう。んー、よくわかんないけど……とりあえず、こんにちはぁ。テプは、ガチャルトホテプ。よろしくねぇ」
ぺこっと小さく頭をさげてから、
「テプは、5UGPを払わないと召喚できない、究極の神霊なんだよぉ。なのに、なんで、あなたは、神でもなく、GPを払ったわけでもないのに、テプを召喚できたのぉ?」
「さあ……ちなみに、その『ごゆーじーぴー』ってのはなんのこと?」
「さあ、テプもよくは知らなぁい。テプが知っているのは、『自分の能力について』と『神様がテプを呼ぶには、5UGPが必要』ってことだけぇ。5UGPは、すごく大量のポイントで、成長チートとか無しで、ちゃんと貯めようとしたら、10億年はかかるとかなんとかって話みたいだけど、ホントかどうかはしらなぁい」
「神が10億年をかけることでようやく呼べる召喚獣か……そりゃすげぇ」
その話を、後ろで聞いていたUV1は、
(また随分と、思いきった大ボラを吹く精霊ね……)
鼻で笑っていた。
自分を大きく見せようとする召喚獣は多い。
どの世界でも、基本的に、ナメられたら終わりなのだ。
(みたところ、存在値はほとんどなし……アレは、単なる嘘つきの小精霊……どうやら、ゴートは失敗したみたいね……もしかして、ラムドの記憶は持っていても、能力は同じではないのかしら……もし、そうだとしたら、少し厄介……召喚能力のないラムドなど、ただレベルが低いだけのリッチ……今は魔人か……なんであれ、バロール猊下の望みに叶うだけの巨悪は成せない……さて、どうしたものか……)
後ろで、UV1が色々と考えている間、
ゴートは、
「それほどの神霊なら、できることもすごいんだろ? お前の能力について、ぜひ、ご教授願いたいね」
「テプの力は、テプを呼びだした神に、ガチャルトホテプ・ガチャを引かせる事ができるっていうものだよぉ」
「俺は神じゃないんだがねぇ、まあ、いいや」
「テプ・ガチャはすごいよぉ。数ある神のガチャガチャの中でも最上位。はずれなしの、最高峰ガチャ」
「へぇ……ガチャか……ん~……俺、ガチャ運は最悪なんだよなぁ……大きなハズレは引かないが、大当たりも引いた事がない……」
「じゃあ、引くのやめるぅ? テプは、別にそれでもいいよぉ」
「いやいや、ひくひく。はずれないんだろ? じゃあ、一応、引くさ。神のガチャなら、中当たりでも、かなりのチートがもらえそうだ」
「じゃあ、どうぞ。テプのほっぺにチューして」
「……マジでか……この画、大丈夫か? 色々な法律に引っかかる気がするんだが……まあ、いいや。ふぁっきゅぅ、都条例」
覚悟を決めると、ゴートは、ガチャルトホテプの頬にキスをした。
すると、
――???のアリア・ギアス発動――
?????????????????????????????
――連発する異常。
世界の法則、
その根底が狂っていく。
究極の可能性に、究極の???が合わさって、
ゴート・ラムド・セノワールの神話は加速していく。
魔王城にあるラムドの実験室に戻ってきたゴートは、
さっそく、神の方程式を試そうと、動き出していた。
後ろでは、監視役のUV1が、ゴートの動向を見守っている。
UV1の視線など意に介さぬといった具合で、ゴートは、
「術式も素材も、基本ベースで問題はない……重要なのは、捧げるもの……」
たんたんと作り上げ、
そして、
「できた。あとは、最後に……俺の魂の一部……ラムドが混ざっていない、純粋な俺の魂魄……その一部を捧げれば……」
ゴートは、掌を上に向けた。
これは、ラムドにも、38歳のセンエースにもない知識。
だが、重なり合った事で得た天啓。
理由は不明。
だが、今、ゴートは、深い次元で理解できている。
「面白い事が起きる……いや、今回だけじゃない……ここからの俺の人生は、ずっと面白い事が起こり続ける……もはや予感とは呼べない、これは、明確な未来予知……は、はは……俺、どうなってんのかねぇ……」
言いながら、ゴートは、掌の上に己の魂の一部を込めた。
黒いエネルギーの揺らぎ、その塊が掌の上でフワフワと浮かんでいる。
(は、はは……ははは……さあ、起こってくれよ、おもしれぇこと……もっと、もっと、楽しませてくれ……俺に、極上の未来を見せてくれ)
まるで、酔っぱらっているような感覚。
意味不明の万能感。
ゴートが、
「さあ、来い! 何がくる?!」
己の魂を注いだ黒いエネルギーの塊を、術式にブチこむと、
その瞬間、
――???のアリア・ギアス発動――
??????????????????????????
術式が鈍く光った。
そして、グっと、部屋の気圧が下がった。
なにか、禍々しいものがくると分かった。
複数のジオメトリが連鎖して、空間の中で幻想的に織り合う。
弾けるような光がグルグルと渦をまく。
すべての線が揺らぎながら重なって、
立体的な美しい幾何となって、それが淡いだけの光になった。
モヤモヤとした光が、次第に形になっていく。
そして、それは、
「あれれぇ? えぇ? うっそー、あなた、神じゃないのに、なんで、テプを召喚できたのぉ?」
愛らしい女の子にかわった。
真っ白な肌に、くっきりとした目鼻。ラフで甘々な、銀髪のトップふんわりワンカールボブ。エアリーでクラリティなフワフワ女子。彼女に着てもらっている白いワンピースの喜びの声が聞こえてきそう。
「えぇ、うそうそ、すごぉい、なんでぇ?」
そんな事を言いながら、そのフワフワ女子は、ゴートの側までやってきて、
「ふしぎぃ。なんでだろう。んー、よくわかんないけど……とりあえず、こんにちはぁ。テプは、ガチャルトホテプ。よろしくねぇ」
ぺこっと小さく頭をさげてから、
「テプは、5UGPを払わないと召喚できない、究極の神霊なんだよぉ。なのに、なんで、あなたは、神でもなく、GPを払ったわけでもないのに、テプを召喚できたのぉ?」
「さあ……ちなみに、その『ごゆーじーぴー』ってのはなんのこと?」
「さあ、テプもよくは知らなぁい。テプが知っているのは、『自分の能力について』と『神様がテプを呼ぶには、5UGPが必要』ってことだけぇ。5UGPは、すごく大量のポイントで、成長チートとか無しで、ちゃんと貯めようとしたら、10億年はかかるとかなんとかって話みたいだけど、ホントかどうかはしらなぁい」
「神が10億年をかけることでようやく呼べる召喚獣か……そりゃすげぇ」
その話を、後ろで聞いていたUV1は、
(また随分と、思いきった大ボラを吹く精霊ね……)
鼻で笑っていた。
自分を大きく見せようとする召喚獣は多い。
どの世界でも、基本的に、ナメられたら終わりなのだ。
(みたところ、存在値はほとんどなし……アレは、単なる嘘つきの小精霊……どうやら、ゴートは失敗したみたいね……もしかして、ラムドの記憶は持っていても、能力は同じではないのかしら……もし、そうだとしたら、少し厄介……召喚能力のないラムドなど、ただレベルが低いだけのリッチ……今は魔人か……なんであれ、バロール猊下の望みに叶うだけの巨悪は成せない……さて、どうしたものか……)
後ろで、UV1が色々と考えている間、
ゴートは、
「それほどの神霊なら、できることもすごいんだろ? お前の能力について、ぜひ、ご教授願いたいね」
「テプの力は、テプを呼びだした神に、ガチャルトホテプ・ガチャを引かせる事ができるっていうものだよぉ」
「俺は神じゃないんだがねぇ、まあ、いいや」
「テプ・ガチャはすごいよぉ。数ある神のガチャガチャの中でも最上位。はずれなしの、最高峰ガチャ」
「へぇ……ガチャか……ん~……俺、ガチャ運は最悪なんだよなぁ……大きなハズレは引かないが、大当たりも引いた事がない……」
「じゃあ、引くのやめるぅ? テプは、別にそれでもいいよぉ」
「いやいや、ひくひく。はずれないんだろ? じゃあ、一応、引くさ。神のガチャなら、中当たりでも、かなりのチートがもらえそうだ」
「じゃあ、どうぞ。テプのほっぺにチューして」
「……マジでか……この画、大丈夫か? 色々な法律に引っかかる気がするんだが……まあ、いいや。ふぁっきゅぅ、都条例」
覚悟を決めると、ゴートは、ガチャルトホテプの頬にキスをした。
すると、
――???のアリア・ギアス発動――
?????????????????????????????
――連発する異常。
世界の法則、
その根底が狂っていく。
究極の可能性に、究極の???が合わさって、
ゴート・ラムド・セノワールの神話は加速していく。
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