『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
33話 幸運の女神様
33話
「Rアイデンティティ。安い運命操作は常時完全無効。アダムちゃんが呪われる確率は1%以下。99%以上の確率でオイちゃんが呪われてしまう、オイちゃん的には地獄のルーレット」
シューリの言葉を聞いて、アダムの頭に浮かんだのは、当然、センがシグレとの勝負で使ったサイコロ。
ちなみに、センのDアイデンティティは、シューリのRアイデンティティから着想を得て創ったもの。
――ようするには完全なパクリである。
「さあ、動けなくなるのはどっちでちょうねぇ」
シューリが、再度、パチンと指をならすと、ルーレットが唸りをあげて廻り出す。
ギュルルルルルルッと高速で回転し、三秒弱でビタっと停止。
矢印がさしているのは、ほんのわずかしかないアダムの青。
「はっ。何が運命操作は無効だ。完全に操作しているじゃ――」
不正を指摘しようとした、と同時、
「――っ?!」
アダムの体が、ビシっと固まった。
(……くっ……本当に、動けない……今の私を止めるとは、いったい、どんな手品……しかし、どのレベルであろうと、呪縛ごとき、すぐに抵抗して――)
呪縛など、ゴミのような技。
レベル一ケタのカスでも使える低位魔法。
高位になるにつれて解除手順が面倒臭くなるが、基本構造は同じ。
つまり慣れている。
対処方法は完全に理解できている。
今の自分に通用するものか、バカバカしい――そう思ったが、
「ぐぎぃいいい! はぁああああ?! な、なんだ?! どうなっている?! ありえない! なんだ、これ! なぜ、呪縛ごときが解除できない!!」
「自力の解除はむりでちゅよ。そういうルールでちゅから。1%以下の大凶を引いた自分の不運を恨んでくだちゅい」
「ふざけるなぁ! どういうことだ! なぜ、あんなお遊びでっ――か、完全に確率操作しただろうが! くだらない手品でしかなかったのに!! なのに、なぜ、こんなっ――」
「してないんでちゅよねぇ、これが、マジで。そこに『干渉』しちゃうと、効果が薄れちゃいまちゅからねぇ……」
言いながら、心の中で、
(まあ、もちろん、『完全に何もしていない』という訳でもないがな)
などとつぶやきつつ、シューリは、また、パチンと指をならした。
すると、その右手に、52枚のカードが出現する。
「Tアイデンティティ。まあ、Rアイデンティティと似たようなものでちゅよ」
パラパラと、マジシャンのように、手の中でカードをもてあそぶ。
かすかに見えるカードの中身は、完全にトランプ。
「そうでちゅねぇ……今回は『交換なし一発勝負のポーカー』にしまちょうか。もし、ブタだったら、オイちゃんは死んじゃいまちゅ」
たんたんと、イカれた事を口にしていくシューリ。
「ただし、ワンペア以上が出たら、通常だせる力の2倍のダメージを出す事が可能となりまちゅ。ツーペアなら25倍。スリーカードなら50倍。ストレートなら255倍、フラッシュなら500倍。フルハウスだと、700倍くらいでちゅね。ちなみに、ストフラなら7万倍ものダメージ上昇率になるんでちゅけど、まあ、流石にそこまでは望みまちぇんよ、あははー。さぁーて、ブタにはならないでくだちゃいねぇ、オイちゃん、まだまだ死にたくないでちゅよぉ」
カラカラと笑いながら、シュバババババっと華麗にシャッフル。
しっかりと混ぜてから、シューリは、
ババババッと、山札からスタイリッシュにカードを五枚引いた。
その手札は、
「おぉおおお! ロイヤルストレートフラッシュじゃないでちゅかぁ! うわぁあああ、ウルトラスーパーラッキーでちゅぅ! 超うれしいでちゅぅ! 感激でちゅぅ! こんな局面でこんな最強の役を引くだなんて、やっぱりオイちゃんは持っているようでちゅねぇ!」
と、大げさに喜んでみせたあと、
「……まあ、ぶっちゃけ、オイちゃん、ロイフラ以外、あんまり引いた事ないんでちゅけどねぇ」
サラっとそんな事を言いながら、
シューリは、その手札を天に向かってバっと放り投げた。
五枚のカードは、空中で、ギュルンとねじまがり、鮮血色のラインが入った黒耀宝剣となる。
荘厳なオーラを発しているその剣は空中で浮遊し、ブルブルと震えたかと思うと、スゥっと、分身していく。
次々に分身していく荘厳な黒耀の剣。
「出た役に応じて『分身する本数』が変動。ロイフラなら、65万本。さあ、耐えられまちゅかねぇ。ちなみに、この剣、一本でも、まあまあのダメージが出まちゅからね。MAX存在値が5000億くらいのザコなら一撃で殺せまちゅ」
「Rアイデンティティ。安い運命操作は常時完全無効。アダムちゃんが呪われる確率は1%以下。99%以上の確率でオイちゃんが呪われてしまう、オイちゃん的には地獄のルーレット」
シューリの言葉を聞いて、アダムの頭に浮かんだのは、当然、センがシグレとの勝負で使ったサイコロ。
ちなみに、センのDアイデンティティは、シューリのRアイデンティティから着想を得て創ったもの。
――ようするには完全なパクリである。
「さあ、動けなくなるのはどっちでちょうねぇ」
シューリが、再度、パチンと指をならすと、ルーレットが唸りをあげて廻り出す。
ギュルルルルルルッと高速で回転し、三秒弱でビタっと停止。
矢印がさしているのは、ほんのわずかしかないアダムの青。
「はっ。何が運命操作は無効だ。完全に操作しているじゃ――」
不正を指摘しようとした、と同時、
「――っ?!」
アダムの体が、ビシっと固まった。
(……くっ……本当に、動けない……今の私を止めるとは、いったい、どんな手品……しかし、どのレベルであろうと、呪縛ごとき、すぐに抵抗して――)
呪縛など、ゴミのような技。
レベル一ケタのカスでも使える低位魔法。
高位になるにつれて解除手順が面倒臭くなるが、基本構造は同じ。
つまり慣れている。
対処方法は完全に理解できている。
今の自分に通用するものか、バカバカしい――そう思ったが、
「ぐぎぃいいい! はぁああああ?! な、なんだ?! どうなっている?! ありえない! なんだ、これ! なぜ、呪縛ごときが解除できない!!」
「自力の解除はむりでちゅよ。そういうルールでちゅから。1%以下の大凶を引いた自分の不運を恨んでくだちゅい」
「ふざけるなぁ! どういうことだ! なぜ、あんなお遊びでっ――か、完全に確率操作しただろうが! くだらない手品でしかなかったのに!! なのに、なぜ、こんなっ――」
「してないんでちゅよねぇ、これが、マジで。そこに『干渉』しちゃうと、効果が薄れちゃいまちゅからねぇ……」
言いながら、心の中で、
(まあ、もちろん、『完全に何もしていない』という訳でもないがな)
などとつぶやきつつ、シューリは、また、パチンと指をならした。
すると、その右手に、52枚のカードが出現する。
「Tアイデンティティ。まあ、Rアイデンティティと似たようなものでちゅよ」
パラパラと、マジシャンのように、手の中でカードをもてあそぶ。
かすかに見えるカードの中身は、完全にトランプ。
「そうでちゅねぇ……今回は『交換なし一発勝負のポーカー』にしまちょうか。もし、ブタだったら、オイちゃんは死んじゃいまちゅ」
たんたんと、イカれた事を口にしていくシューリ。
「ただし、ワンペア以上が出たら、通常だせる力の2倍のダメージを出す事が可能となりまちゅ。ツーペアなら25倍。スリーカードなら50倍。ストレートなら255倍、フラッシュなら500倍。フルハウスだと、700倍くらいでちゅね。ちなみに、ストフラなら7万倍ものダメージ上昇率になるんでちゅけど、まあ、流石にそこまでは望みまちぇんよ、あははー。さぁーて、ブタにはならないでくだちゃいねぇ、オイちゃん、まだまだ死にたくないでちゅよぉ」
カラカラと笑いながら、シュバババババっと華麗にシャッフル。
しっかりと混ぜてから、シューリは、
ババババッと、山札からスタイリッシュにカードを五枚引いた。
その手札は、
「おぉおおお! ロイヤルストレートフラッシュじゃないでちゅかぁ! うわぁあああ、ウルトラスーパーラッキーでちゅぅ! 超うれしいでちゅぅ! 感激でちゅぅ! こんな局面でこんな最強の役を引くだなんて、やっぱりオイちゃんは持っているようでちゅねぇ!」
と、大げさに喜んでみせたあと、
「……まあ、ぶっちゃけ、オイちゃん、ロイフラ以外、あんまり引いた事ないんでちゅけどねぇ」
サラっとそんな事を言いながら、
シューリは、その手札を天に向かってバっと放り投げた。
五枚のカードは、空中で、ギュルンとねじまがり、鮮血色のラインが入った黒耀宝剣となる。
荘厳なオーラを発しているその剣は空中で浮遊し、ブルブルと震えたかと思うと、スゥっと、分身していく。
次々に分身していく荘厳な黒耀の剣。
「出た役に応じて『分身する本数』が変動。ロイフラなら、65万本。さあ、耐えられまちゅかねぇ。ちなみに、この剣、一本でも、まあまあのダメージが出まちゅからね。MAX存在値が5000億くらいのザコなら一撃で殺せまちゅ」
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