『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
51話 だから、ありったけを……
51話
「……『状態異常になった程度で折れるようじゃ話にならない』とか、『その、【ちゃんとした闘い】ってヤツの定義は何だ』とか、言いたい事は色々あるが……まあ、それはいいや」
そこで、センは、サイケルの近くまで歩み寄る。
「さあ、戦闘はまだ終わっていないぞ。俺もお前もまだ生きている。立てよ、そして構えろ。ちなみに言っておこうか。アダムは、『今のお前に近いような状況』から『立ちあがって、乗り越えた』という過去がある」
『龍の女神』との闘いは壮絶を極めた。
流石に、センとサイケルほどの差はなかったが、それでも、アダムの方が不利だったのは間違いなく、アダムは死の間際まで追い詰められた。
『見事でしたよ、アダム。そなたは、とても強かった。朕はきっと、アダムという名を永遠に忘れないでしょう』
『爬虫類の親玉風情が、上からモノ言ってんじゃねぇ……勝った気になるの、早すぎるだろ、ボケが。よく見ろ、クソ女神。私の心臓は、まだ動いているだろう。この手は、まだ、剣を握れているだろう。足だって……まだ動いているだろうが!!』
『まだ、私はぁ!! テメェの前に立っている!!』
「――アダムとの闘いの中で、俺は、いくつか、アダムの過去を見た。あいつの道程は本当に凄まじかったぞ。アダムが第17アルファで経たサクセスストーリーは、見ごたえ抜群の神シナリオだった。アダムという女は、そんな、美しき深淵の結晶。それを、お前は奪った……お前……ごときが…………ちっ……あー、ダメだな……まだしばらくは、神らしく、責任を持って、『覚悟もなく神を名乗ったバカ野郎』をイジメようと思っていたが……もう、我慢できねぇ……」
そこで、センは、サイケルの顔を思いっきり足蹴にし、
「さっさと返せ。いつまで俺の女と同化していやがる……」
「ぐ……ぬぅ!!」
屈辱の底で、サイケルは叫ぶ。
「うぁあああ! まだだ! 目覚めろ! もっとだ! まだ行けるだろ! 私の可能性でも、アダムの可能性でも、なんでもいい! とにかく、何か、目覚めろ! あるだろ! 分かるぞ! まだ、私は飛べる! 目覚めろ! こいつを殺す力! 目覚めろぉおおお!」
「ああ、まだあるさ。お前が感じている通り、アダムの底は、まだまだ、そんなものじゃない……だが、目覚める様子が無い所から察するに……くく、流石だぜ。抵抗していやがる。魂魄を破壊され、肉体を奪われ、精神を蹂躙され、それでも、あいつは、お前の中で闘っている……クソカッケェじゃねぇか……惚れるぜ」
「……バカな……ありえてたまるか、そんなこと! アダムはすでに、ワタシと一つになっている! ワタシの……ごほっ……意志に抗うなど……」
「好きにとらえればいい。何を言おうが、お前自身の現状が答えだ」
「……はぁ……はぁ……」
そこで、サイケルは、奥歯をかみしめて、
「私は……死ぬのか……」
「俺はてめぇの母親じゃねぇ。それで充分、答えになるだろ?」
「……そう……か……なら……」
サイケルは血走った目で、覚悟を決めて、
「もういい……」
スゥウっと、大きく息を吸って、
「――宣誓!! 3分だ!! 3分後に死んでいい! だからぁああああああ――」
――コスモゾーンよ、私を解放しろ――
「……『状態異常になった程度で折れるようじゃ話にならない』とか、『その、【ちゃんとした闘い】ってヤツの定義は何だ』とか、言いたい事は色々あるが……まあ、それはいいや」
そこで、センは、サイケルの近くまで歩み寄る。
「さあ、戦闘はまだ終わっていないぞ。俺もお前もまだ生きている。立てよ、そして構えろ。ちなみに言っておこうか。アダムは、『今のお前に近いような状況』から『立ちあがって、乗り越えた』という過去がある」
『龍の女神』との闘いは壮絶を極めた。
流石に、センとサイケルほどの差はなかったが、それでも、アダムの方が不利だったのは間違いなく、アダムは死の間際まで追い詰められた。
『見事でしたよ、アダム。そなたは、とても強かった。朕はきっと、アダムという名を永遠に忘れないでしょう』
『爬虫類の親玉風情が、上からモノ言ってんじゃねぇ……勝った気になるの、早すぎるだろ、ボケが。よく見ろ、クソ女神。私の心臓は、まだ動いているだろう。この手は、まだ、剣を握れているだろう。足だって……まだ動いているだろうが!!』
『まだ、私はぁ!! テメェの前に立っている!!』
「――アダムとの闘いの中で、俺は、いくつか、アダムの過去を見た。あいつの道程は本当に凄まじかったぞ。アダムが第17アルファで経たサクセスストーリーは、見ごたえ抜群の神シナリオだった。アダムという女は、そんな、美しき深淵の結晶。それを、お前は奪った……お前……ごときが…………ちっ……あー、ダメだな……まだしばらくは、神らしく、責任を持って、『覚悟もなく神を名乗ったバカ野郎』をイジメようと思っていたが……もう、我慢できねぇ……」
そこで、センは、サイケルの顔を思いっきり足蹴にし、
「さっさと返せ。いつまで俺の女と同化していやがる……」
「ぐ……ぬぅ!!」
屈辱の底で、サイケルは叫ぶ。
「うぁあああ! まだだ! 目覚めろ! もっとだ! まだ行けるだろ! 私の可能性でも、アダムの可能性でも、なんでもいい! とにかく、何か、目覚めろ! あるだろ! 分かるぞ! まだ、私は飛べる! 目覚めろ! こいつを殺す力! 目覚めろぉおおお!」
「ああ、まだあるさ。お前が感じている通り、アダムの底は、まだまだ、そんなものじゃない……だが、目覚める様子が無い所から察するに……くく、流石だぜ。抵抗していやがる。魂魄を破壊され、肉体を奪われ、精神を蹂躙され、それでも、あいつは、お前の中で闘っている……クソカッケェじゃねぇか……惚れるぜ」
「……バカな……ありえてたまるか、そんなこと! アダムはすでに、ワタシと一つになっている! ワタシの……ごほっ……意志に抗うなど……」
「好きにとらえればいい。何を言おうが、お前自身の現状が答えだ」
「……はぁ……はぁ……」
そこで、サイケルは、奥歯をかみしめて、
「私は……死ぬのか……」
「俺はてめぇの母親じゃねぇ。それで充分、答えになるだろ?」
「……そう……か……なら……」
サイケルは血走った目で、覚悟を決めて、
「もういい……」
スゥウっと、大きく息を吸って、
「――宣誓!! 3分だ!! 3分後に死んでいい! だからぁああああああ――」
――コスモゾーンよ、私を解放しろ――
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