催眠術師は眠りたい ~洗脳されなかった俺は、クラスメイトを見捨ててまったりします~

山田 武

称号を見てみよう



 自室の中、監視が無いと念のため確認してから行動を取る。

 精神操作に関しては、〔YES〕を押して無効化した。
 俺自身に特に変化は無かったので、無効化した実感がまったく無い。

 だが、あの[ログ]が出なくなったのだから、とりあえずはセーフにしておこう。

「ログが出たんだし。あとは[メニュー]かな? (ポンッ)……本当に出たよ」

 俺は今、ベッドの上で実験を行っていた。
 ログが出たのにメニューが出ないなんてありえない、と思ってやってみたんだが……本当に目の前に、ホログラムが出現した。

「えっと~、[はなす]に[つよさ]に[そうび]……ってこれ、ド○クエかよ?」

 ──全部表示がひらがなの、ドラク○仕様だった。
 俺は結構Xが好きだったからな。
 もしかしたら、それが理由なのかもな。

 たしかにドラク工は好きだが、さすがにこれはないだろう。
 一度閉じて、もう一度普通に表示してほしいと念じたら……漢字表記になった。

「……そういえば、こんな状況だからな~。[称号]の方もあるんじゃ……おっと」

 称号もまた、俺がそういうとリストとして出現した──

---------------------------------------------------------
[称号]

[■■]:未開放
[■■]:未開放

   ・
   ・
   ・
[討伐]:確認する
[学術]:確認する
[能力]:確認する
[特殊]:確認する

---------------------------------------------------------

 なぜか[■■]は選ぼうとしても、開くことはできなかった。
 仕方ないので、開くことのできた四つを確認してみることに──

---------------------------------------------------------
獲得称号:[討伐]並び替える 取得順

『ドラゴンスレイヤー』:確認する

---------------------------------------------------------
---------------------------------------------------------
獲得称号:[学術]並び替える 取得順

『研究者』:確認する
『探求者』:確認する
『狂学者』:確認する
『解析者』:確認する

---------------------------------------------------------
---------------------------------------------------------
獲得称号:[能力]並び替える 取得順

『【■■】に導きし者』:確認不可
『幻覚使い』:確認する
『洗脳者』:確認する
『眠り王子』:確認する
『限界を超えし者』:確認する

---------------------------------------------------------
---------------------------------------------------------
獲得称号:[特殊]並び替える 取得順

『召喚されし異界の魂』:確認する
『【■■】に選ばれし候補者』:確認不可
『世界の理に気付きし者』:確認する
『国家の陰謀を暴きし者』:確認する
『世界の理に触れし者』:確認する

---------------------------------------------------------

 また出てきた『■■』は確認できないな。
 後半の部分を見てみると、絶対面倒なことになりそうなことが書かれてるし……知らないままが一番だな。

 ……確認するって便利に書いてあるし。
 ここら辺は、やっぱり○ラクエとは違っているみたいだ。

 少しだけ見てみるか──

---------------------------------------------------------
獲得称号:『ドラゴンスレイヤー』OFF

龍殺しを成功した者に贈られる称号
龍と敵対時、全能力値が5倍となる
---------------------------------------------------------

 やっぱり、俺たちが出会ったのは龍だったようだな。

 あの場に居ただけで獲得できるみたいだ。
 いちおう、龍に催眠が効くかどうかも試してみたんだが、結局失敗したから何もしてないに当て嵌まると思うんだが……もちろんだが、俺を龍の攻撃対象から外すためだぞ。

 しかし、能力値五倍は凄いな。
 ユウキなら独りで龍を倒せるようになるんじゃないかな?

「……ん? OFFって書かれてるな。ってことは、この機能に気付くまで称号を持っていても効果を使えないってことか? ……それじゃあ意味が無いじゃねぇか」

 かといって、これを誰かに伝える気はさらさら無いな。
 言ったら確実に、面倒なことになりそうだし……。

 さて次──

---------------------------------------------------------
獲得称号:『研究者』OFF

何らかの分野で、情報理解が高い者へ贈られる称号
情報への理解度が向上する
---------------------------------------------------------

 これは……催眠の実験をした時に入手できたのか?
 何らかの分野ってのに、臨床心理学でも組み込まれていたのだろうか。

 いろいろとやったからな、一般人な俺でもある程度知識を得られたんだろう。

 情報の理解度が向上するのは嬉しいな。
 前にやった(解析夢)、あれの精度上げることができるだろうし。
 でも、ONにするにはどうすれば良いんだろうか……。

  □   ◆   □   ◆   □

>称号『研究者』を起動しますか(0/1)?

     〔YES〕/〔NO〕

  □   ◆   □   ◆   □

 簡単に出たな。
 だけど、一つしかONにできないなら──まだ〔NO〕にしておこう。
 あとでOFFにできないとなると困るし。

 う~ん、ちょっと気になって来たし……もうちょっと調べるか──


「催眠術師は眠りたい ~洗脳されなかった俺は、クラスメイトを見捨ててまったりします~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く