異世界に転移されたらチートで可愛い少女達に囲まれた

時雨古鷹

第八話  裕太郎の過去

 俺は2016年睦月に生まれた。血液型はAで両親の名前は母親が赤坂美雪、父親が赤坂和人で思い出と言う思い出はないが小学校のときカラオケで100点を出したことくらいしか覚えていない。 

 俺が両親をなくしたのは交通事故だった。信号で止まっていたら後から衝突され交差点に出てしまった。そこに横からトラックが突っ込んできたのだ。

 歩行者が通報したのか、すぐに警察がきた。俺は朦朧とした意識の中で救急車に載せられたところまで覚えている。

 これは意識が戻ったあと警察から聞いた話だが、最初に衝突した車の運転手は飲酒していたらしい。トラックの運転手はブレーキをかけたが間に合わなかったらしい。

 看護師からは、和人は昏睡状態だという。美雪は病院についたときには、亡くなっていたそうだ。俺は右足首骨折で五日後に退院になった。

 その日、俺の学校の同級生たちや幼稚園の頃の友人がお見舞いにきた。翌朝になると看護師が慌ててはいってきた。

「たいへんです。和人様がお亡くなりになられました。」

「えっ…嘘…だろ、そんな………そんなぁぁぁぁぁ!」

 俺は泣き崩れ一日泣いていた。そんなとき黒雪姫が慰めてくれた。退院したあと、俺は黒雪姫の両親にお世話になったが、殺人事件に巻き込まれ二人きりになった。そこで二人でくらしていこうと決めた。

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