内緒の親友

レイ

本当の姿2

「王女様?」
「意味がわからないのも無理はないわ。ずっと人間界で暮らしてきたから覚えてないだろうけどあなたは本当はこの世界の王女様なのよ。」
サラが何も答えずにいると、エイミーは、話を続けた。
「これから順番に説明していくわ。あなたのお父様とお母様はこの世界をおさめる王様と王女様だったの。その二人の間に生まれたのがあなたよ。お姫様と言う訳ね。でも、あなたのお父様とお母様はあなたが生まれてからすぐ何者かによって暗殺されてしまったの。そして、この世界は悪に乗っ取られてしまった。このままではお姫様の命も危ないと思い、人間界に避難をさせた。時が経って、今この魔法の世界は完全に乗っ取られてしまい、こっそり王家の復活を企てている集団があるの。だから私はあなたの前に現れて、あなたをここに連れてきた。…わかった?」
「わからないよ。そんな勝手に急に言われても…。それに私に期待されても何もできないし。私はどうしたらいいの?」
「大丈夫。あなたがいるだけでみんなの士気が上がるから。これからあなたをみなのところに連れて行くから、ついて来て。」
サラはエイミーの勢いに流されて、王家復活を願う人々のところへ行くこととなった。

続く


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