内緒の親友

レイ

魔法の世界へ1

次の日
おばあちゃんは朝からサラを部屋に閉じ込めて、勉強をさせた。
「うわー、本当に窓に見張りの人がいる…これじゃあ昼間には抜け出せないな。」
そこでサラは夜が来るまでは大人しくしていることにした。

夜になり、屋敷の人はみんな眠りについた頃、サラはベッドから出た。
「さようなら。」
サラはそういうと、いつもエイミーがいる広場へと向かった。
「エイミー?私よー!いるー?」
そう叫ぶと、どこからかエイミーが出てきた。
「サラ?!こんな時間にどうしたの?」
「私あなたに会うために家出をしたの。だからエイミーの所に泊めてくれない?」
「…私も迎えにいこうとしていた所なのよ。」
「迎えに行く?」
エイミーはその質問には答えないで話を続けた。
「じゃあ、私達の故郷に行きましょう?」
「行く行く!」
エイミーが口笛を吹くと、鳥の大群が飛んできた。
「うわっ!なにこれ!!」
「お嬢様。お迎えに参りました。」
鳥の中の一羽がそう言った。
「と、鳥が喋った…!なんなのこれ!?」
「着いたら説明するわ。さあ、サラ乗って!」
エイミーに手を取られて
サラは恐る恐る鳥の大群に乗った。
「お、重くない?」
「大丈夫ですお嬢様。では、出発致します。」
鳥達はそういうと、ブワっと夜空に飛び立った。
「うわああああ!!」
「サラ。風が気持ちいいね!」
しばらく乗っているとサラもだんだん慣れてきた。
「自由って最高!」

続く
令和だーー

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