俺と異世界とチャットアプリ
スレ63 情報秘匿はお断り
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参加者:アサマサ以外
アキ:祝、アサマサ学園篇!
なんかパワーワードが出まくってるな!
ケント:九位であれだからな、もう少し上ならマシなのも居るか
ナツキ:けど、従者なのよね……なかなかないわよね、自分が使役している魔物の僕として学園に入るって
ハルカ:アサマサさんらしいですけどね
あっ、それはそうと術式が完成しました
まだ報告はしてませんけど、バラさないでくださいね
フユツグ:おっ、さすが賢者様だな!
でも意外だ……なんで先に言わないんだ?
ハルカ:必要な触媒が多すぎるんですよ
図書館で探してくれたみたいなんですけど、さすがに一般の学生が入れる場所には禁術系はありませんし……何より朝政さんが望まない条件がありまして
ミランダ:代償か
ユキ:たしかに、望まないであろうな
リホ:簡単なのに……けど、そこがいい
ハルカ:今は魔技師さんが試作品を設計しています
朝政さんにもいちおう、都合のいいときに報告する予定です
アキ:何かを犠牲にするなんて、絶対望まないだろうけどなー
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参加者:アサマサ/フユツグ
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アサマサ:お蔭様で助かった
自分でも何をしているか分からなかったが、まあたぶん、フユツグの剣術なんだろうよ
フユツグ:適当すぎんだろ
まあでも、叩き込んだ甲斐があったわけだな
その新弟子にも、俺の剣聖流剣術(笑)を嫌というほど沁み込ませてやれよ
アサマサ:言葉で説明できないものを、どうやって教えればいいんだよ
フユツグ:たしか万能な騎士がいただろ?
アイツに一度教えれば、すぐに言語化してくれるだろうよ
お前の歩き方を見て、少し歩行術が似てきてるみたいだし
アサマサ:マジかよ、通りで最近聞き覚えのある足音になってきたわけだ
フユツグ:そこは俺の専門分野じゃねぇけどさ、少なくとも剣を握る時のソレが侍に似ているようにも見えたぞ
アサマサ:そうか……いちおう学園じゃアッチが上ってことになってるし、俺より強くても問題はないか
フユツグ:まあ、たしかに武闘派が全員教えればお前以上になるだろうな
アサマサ:そりゃそうだろう?
フユツグ:けど──そんな未来はねぇよ
俺たちはお前だからこそ、俺たちの技術を伝えようとしたんだ
アサマサ:なんか……照れるな、そういうことを言われるとさ
フユツグ:まあでも、少し鈍ってたな
流星ももう少しキレがあれば、もっと早い段階で終わらせられたと思うぞ
アサマサ:うっ、それは悪かった
フユツグ:おいおい、気にするなって──これからみっちりと叩き込んでやるからよ
アサマサ:お、お手柔らかに
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参加者:全員
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アサマサ:なあ、何か隠してるよな
アキ:ん、何をだ?
アサマサ:いや、なんかこう……全然気にしてないのに、周りだけが気にしていることに関することな気がするんだが……
フユツグ:おっ、案外鋭いな
ハルカ:剣聖!
アサマサ:うーん、ハルカが反応するってことは帰還系か?
察するに、七面倒な条件があるとか……ナツキに貸したラノベがそんな話だったよな
ナツキ:あっ、あれ読み終わったわよ
結構面白かったわ
アサマサ:わざわざ届けに行くの、大変だったんだからな
次の巻が出たら、こっちに送ってくれよ……紙がいいけど諦める
電子版でいいからさ
ナツキ:あら、紙の質感がいいとか言ってたあの頃はどこに行ったのかしら?
ハルカ:あ、あの……
アサマサ:いやいや、こっちに来て紙の品質とかについて思うところがあってさ
それに紙だといちいち隠しておかなきゃならないし、紙は帰ってからのお楽しみってことにしておいた方がいいと思ってさ
アキ:マジか……あの頃は還ることしか考えてなかったからな
ハルカ:聞いてますか、朝政さん!
アサマサ:! だけだと荒げているかどうか分かりづらいよな
ああ、聞いてる聞いてる
前に言わなかったか? 分からないことなんてたくさんあるし、絶対に不可能なことだってある……けどそれ以上にできることがたくさんあるんだからそれを楽しめばいいって
いつかリア充君……勇者が帰ろうとするときに便乗すれば、俺も普通に帰れるさ
だから困ることはないんだよ、明るく楽しくやっていこうぜ
ミランダ:さすが我が同朋、いいことを言うではないか
アサマサ:そうか? 普通のことだろ
まあ、今は序列とやらに入った権限でもっと図書館の深い所に行けるようになった
もう少し探してみるから、ハルカも協力してくれよ
ハルカ:分かりました!
アサマサ:あとは……できるだけ戦闘データが欲しいな
レイルと闘って分かったけど、やっぱり天才には敵いそうにない
もう少しだけ粘りたいし、その戦闘データがあればサーシャは確実に強くなる
みんな、頼みたい
アキ:おっけー
フユツグ:構わねぇよ
ナツキ:アンタら、回復使わないわよね
まあ、やれる分は送っておくわ
リホ:暗殺、要る?
ユキ:承知した
ミランダ:ふっふっふ、ついに我が魔導の神髄を知らしめる時が来たようだな!
ケント:いいけどよお、ちゃんとそっちのヤツも送ってこいよ
ハルカ:分かりました……賢者の知識、余すことなくお教えしましょう!
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数日後、朝政は大量のデータを受信する。
それらの情報を元に修業を行い、自身の扱う技術を磨いていくのであった。
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