自称『整備士』の異世界生活

九九 零

60


山の麓に集っていたアリアンナの父ーーレイエルを筆頭に兵隊や冒険者達。そこにアリアンナを送り届けて、俺はさっさと帰路に着いた。

ちなみに、試作品の馬車はちゃんと返却した。アリアンナに異空間式鞄…えーっと、確か、マジックバックだったか?
確かクロエ達がそう呼んでいた。その鞄に馬車やら何やらを放り込んでアリアンナに持たせて帰らせた。

アリアンナが抜けて、今居るメンバーは俺、クロエ、ハリス、サーファ、元ドラゴンの幼女になった。

元ドラゴンの幼女は無視していると勝手に付いてきた。相手するのも面倒なのでこれからも無視し続けるつもりだ。

「で、さっきも聞いたけど、アンタは何してるの?」

「物作り」

「それはさっきも聞いたわよ。もっと分かりやすく説明出来ないの?」

分かりやすく…分かりやすく…ねぇ…。

「……現在地をaとする。目的地をbとする。距離は不明。よって、論理を捨て空間を認知する。半永久機関の組み込みも必要と考える。故に答えは存在しない。全てが同義で全てが同じとなるようになる」

「それ、何の話?」

まぁ最後まで聞け。

「形は問わず、どこにでも存在するが、存在しない。認識を強化する為、目的地へ繋がる扉を製作している」

よし。全部説明出来たーっ。

「要するに、何かの扉を作ってるって事…なのよね?」

え?今ので理解してないの?
かなり分かりやすくしたはずなんだけど?

これ以上に分かりやすく説明するなんて…どうすればいいんだ?
良い言葉が思い付かない。

俺が作っているのは扉だ。ダンジョンから出てくる時に使った転移用の扉と同じ物を製作している。

原理なんて知らないから、莫大な量のマナでゴリ押しで起動する事になるだろうけど、まぁそこは気にする点じゃない。
今の俺にとっては些細な量だ。

そんな事よりも、扉の形に迷っている。

地面に鉄製の土台を埋め込んだのは良いんだけど、その上に何を建てるかで迷っている。
第一の案は普通の扉。でも、作ったとして、誰かに壊されそうで怖い。もしかすると魔物に破壊されるかもしれないし、こんな所に建っていたら違和感しかなくて異様に目立つだろう。

第二の案は土台は無視して、地面に穴を掘って、そこに扉を造る。
だとしても、色々と不安が残る。

第三の案は誤魔化しに剣か何かを作って土台に突き刺し、本命を下手な箇所に作る。って、誰かに抜かれて持っていかれそうだ。これは無し。

いや、そもそもの話、扉にする必要はあるのか?

転移魔法は未完成で、簡易スクロールでも俺しか起動させられない代物だ。なんせ、転移する仕組みを俺は簡単にしか理解していないから。

転移とは、別空間へと移動する事を指す。方法は多種に渡るだろうけど、俺の思い付く限りだと、1:人間の体を原子にまでバラバラに分解させて目的地で組み立てるもの。2:魂や体と言う概念をコピーして、消去し、目的地で再構築する。3:人の体を炎などに置き換え、目的地で炎を生み出し、それを人の体に変換する。

最後に4:対象の人体が現地から目的地に到着する。と、色々と端折ってそう言うものだと認識する。

そして俺は4を使用している。だから、マナ消費量が尋常じゃない量を消費するし、マナを制御して転移陣に意図的に送ってやらないと起動しない。

だから製作者の俺にしか使えないし…扉の形にする必要はなさそうに感じる。

ここは面白さも付け加えて、俺みたいな前世が日本人には縁深い形にしてみるのも良いかもしれない。


○○○


そうして出来上がったのは、鈍色に輝く無骨な鳥居だった。メカメカしいとでも言えば良いだろうか。

よく見ても見なくても、鳥居の形はしていない。ただ大きいだけの戸がない門だ。
大きさはドラゴンが首を追って、翼を畳んだら通れるぐらい。全て鉄製なので強度は言わなくても良いだろう。

だけど絶対に錆びるだろうな。いつか錆に強いチタンやアルミ合金などに作り変えておこう。

そんなわけで出来上がった鳥居なんだけどーー。

「なにこれ?」

と、クロエが責めるような口調で聞いてきた。

「見たことない形…してます…」

と、サーファが呟いた。

「なぁ、そろそろ教えてくれても良いだろ?」

と、ハリスが『気になって仕方がないっ』と言いたげな顔をしてウズウズしている。

「………」

元ドラゴンの幼女は騒ぐのをやめて終始俺を睨み付けている。
そんな一同を軽く見渡して、深呼吸一つ。

「行くぞ」

説明はした。それで理解できないのなら、実際に体験した方が理解するのが早いと思った。

口を噤んで俺の背後をゾロゾロとアヒルの如く付いてくる一同。そして、鳥居を潜ればーー。

視界一杯に海が広がっていた。

絶景だ。

鳥や動物などの鳴き声が聞こえる中、遠くからは波の音が聞こえ、目を閉じれば大自然に囲まれている感じを五感全てで体感できる。

「えっ…ちょっ…えっ!?」

「ふあっ!?」

「な、なんだこれっ!?なんだこれっ!?」

「ここは…どこだ…?」

なんて口々に驚きの言葉を溢すクロエ達。元ドラゴンだけ冷静に周囲を見渡して軽く首を傾げている。

「ここは、島。俺の島だ」

「島って…えっ。ちょっと待って。それじゃあさっき通ったのは…?」

「転移門。桐乃絵がそう言った」

「………」

クロエが口を半開きにして固まってしまった。理由は分からないけれど、見た限り何かに驚いている事は理解した。

そんなクロエは放っておき、景色に夢中で俺とクロエの話を聴いていなかったハリス達に課題を投げておく。

「ここに家を作れ。お前達の住む家だ。場所も大きさも好きにしろ。必要なだけの資材は用意する」

これは一種の特訓みたいなものだ。自分で考え、自分の力のみで家を建てる。一見簡単そうに聞こえるが、建築未経験者が手探りで建築をするなんて困難を極めるだろう。

それをクリアしてもらいたい。期限は…そうだな…。

「あ、あの。どうして家を…?」

「考え、学ぶ為」

「考え、学ぶ…?」

質問をしてきたサーファは理解していなさそうな顔で小首を傾げた。

「悩め。思考しろ。失敗は成功の糧となる」

「いやいや。無理だろ。だって、俺達は家を建てた事なんて一度もないんだぞ?」

「やれ」

やってもいないのに、無理。不可能なんて言葉は聴きたくない。

口を挟んできたハリスを睨み付けると、たじろいだ様子で一歩後退り、口を閉じて俯いた。

「形も出来栄えも問わない。兎に角、作れ」

有無は言わさない。

資材は用意する。必要なものも必要なだけ用意する。

取り敢えず、家を建てるのに一月は掛かると考えておこう。その間に雨が降る可能性も考慮して小屋だけは建てておいてやる。

だけど、そこは日中は暑く、夜は寒い犬小屋のような鋼鉄の小さな小屋だ。
寝心地も悪ければ、食事をする場所もない。ただ雨風をしのげるだけのもの。早く家を建てたいと思うほどの劣悪なものにしてやる。

そんなわけで、ほほいのほいっ。っと、ポケットから取り出した風な感じで、資材を造り出して小屋を製作。っと言っても、骨組みなんてないし、土台もない。ただ一辺が2mの正方形箱を置き、一面を殴って穴を開け人が通れるぐらいの大きさまで広げただけだ。

「お前…本当に人間なのか…?」

元ドラゴンが何を言ってるんだ。どこからどう見ても人間だろうに。

「俺様の知ってる人間は、そんな簡単に鉄に穴を空けれないはずだ」

それは身体を鍛えていない人間だ。身体を鍛えているこの世界の人間なら可能なはず。なんせ、俺の母ちゃんなら殴れば岩をも粉砕し、鉄剣すら片手で握る潰せる力を持っているんだ。

っと。そんな話はさておき。

「話し合え。明後日にまた来る」

それだけ言い残し、俺はさっさと帰る為に転移門をパパッと適当に製作し、誰の質問も受け取らずに全て無視して帰路に着いた。


○○○


家に帰ると、母ちゃんに猛烈なダイビングハグを食らって肋骨を折ったーーなんて惨事があったものの、ようやく我が家に帰って来れた。

そして、翌日。

「失礼しました。早朝から申し訳ありません、奥様」

「いえいえ。構いませんよ。お仕事頑張って下さいね、カナードさん」

「励ましのお言葉ありがとうございます。では、エル様。失礼致します」

「ああ」

俺の部下の一人であるカナードを母ちゃんと見送った早朝。カナードの立ち去る背中を見送りつつ、軽く辺りを見渡す。

村の風景は相変わらずのんびりとしたもので、俺がいない間に何か変化があったようには見えない。

だけど、確かな変化がある。

まずマナ感知に引っ掛かる村人の人数が増えた。中にはカッカの部下達も混ざっているようだ。

それから、朝からだと言うのにみんな忙しそうに。だけど楽しそうな笑みを浮かべて仕事に向かっている。

みんな服装も綺麗で、持ってる農具やら何やらと綺麗な物が多い。

どうやら村の景気が良くなったみたいだ。

そして一番の変化は、俺の家の近所…と言うか、裏手が騒がしい事だろう。

何を隠そう。家の裏手には倉庫が建設中なのだ。監督はハクァーラ。設計図は俺が描いた。
父ちゃんはまだ帰って来ないものの、父ちゃん抜きで村の若者達や大工衆や鍛冶職人や細工職人など。それに加え、他の街の大工衆も加えての大仕事が行われている。

それもこれも全ては俺が描いた設計図の所為なんだけど、まぁ別に良いだろう。金と設計図を渡せばみんな良い笑顔で引き受けてくれた。

ちなみに、俺は一切表に出ていない。この件に関してはカナードに一任している。

「ねぇ、エル?カナードさんって、どこかの執事さんよね?どうしてエルに会いに来たの?」

「仕事の話だ」

「仕事…?ハクァーラちゃんがギルド職員に渡してる紙の事かしら?」

「ああ」

そう言えば母ちゃんには何も話していなかったな。
まぁ説明するのも面倒だし、別に良いか。

稼いだ金の一部はシッカリとハクァーラを通して父ちゃんと母ちゃんの共同ギルド口座に振り込まれている…はずだ。まぁ、ハクァーラに限って俺を裏切るなんて事はしないと思うけどな。

十分すぎるほどの給金は渡してるし、生活も不自由させていない。むしろ、自由すぎるほどだ。不満なんてない良物件な職場間違いなしだ。

っと言っても、職員の愚痴や不満なんて聞いた事がないから自己満足みたいなものだけどな。

「お母さん、エルがどんな仕事をしてるのか知りたいな〜」

そう言って上目遣いで見つめてくる母ちゃんの眼差しを無視して家の中に戻る。

「あっ!にぃにぃっ!おはよーっ」

リビングに入った途端、マリンの容赦ないタックルが腹部に炸裂しかけるけれど、マリンが怪我しないように上手く流して頭を撫でておく。

「ああ。おはよう」

「んー…にぃちゃん…おはよ…」

今しがたリビングに入ってきたアックはまだ眠たそうに目を擦っている。大きな欠伸が可愛らしい。

「ああ。おはよう」

空いている反対の手でアックの頭も撫でて、最後にポンポンと頭を優しく叩く。

「顔を洗い、歯を磨け。飯だ」

「わかったー!」

「うんー…」

そう返事をして井戸まで駆けて行くマリンと、フラフラと歩いて行くアックを見送り、俺は台所に立つ。

ここに立つのも久し振りだ。俺がアリアンナの所へ行く前は、ここはハクァーラの居場所だった。
だけど、今はハクァーラは裏手の倉庫の方へ行ってしまっていて、料理をする人間が俺しかいない。

俺が帰ってくるまでは時間の合間を縫ってハクァーラが朝食を作りに来ていたらしいんだけど、さすがに厳しいらしくて昨晩相談された。

そんなわけで、母ちゃんがムスッと頬を膨らませて俺を見つめてくるのをスルーしつつ、マリンとアックが戻ってくるまでに軽い朝食を作り終える。

俺特製エッグサンドだ。今朝方に新鮮な卵をカナードに手土産で貰ったからな。丁度良いから使ってみた。

マリンとアックが戻ってきて、父ちゃん抜きでの食事が始まる。っと言っても、食事はすぐに終わり、その後は俺がどこで何をしていたのかを軽く掻い摘んで話している。

「にぃにぃが直したの?」

「ああ」

「貴族様から招待されるなんてお母さん、誇らしいわ〜」

アリアンナの家まで行って直した馬車の話だ。
っと言っても、直したんじゃなくて作り変えたんだけどな。

「そ、それで…っ。その悪者達はどうなったの…っ?」

瞳をキラキラと輝かせて話の続きを施すアック。

今はタングの街の大掃除の話だ。

「ええっ!?じゃ、じゃあっ!にぃにぃはドラゴンを見たのっ!?」

「ああ」

「そんな…エルが…私のエルが…ちょっと、お母さん。そのドラゴンを狩りに行って来るわ」

そう言って、壁に立て掛けている大剣を手に取る母ちゃん。冗談かと思ったけど、目がマジだ。

「問題ない。ドラゴンは倒した」

っと言う事にしておこう。実際は倒せてないけど。

ちなみに、今はドラゴンに連れ去られた話。
そして、巣穴に連れて行かれて。ダンジョンを仲間擬き達と進み、最下層に到達する前にダンジョンマスターと出会って地上に帰してもらえた。っと、色々と端折ったりして話す。

「やっぱり、にぃちゃんはスゴい…ぼ、僕もにぃちゃんみたいになれるかな…?」

「ああ。お前には才能がある。努力すれば成れる」

努力…努力…。と呟き、瞳に炎を宿して可愛いらしい鼻息を鳴らして気合を入れるアック。

その隣で「マリンは!?マリンは!?」と元気一杯に聞いてくるマリンにも同じ事を言ってやると、二人とも大喜びで「特訓だぁ!」「う、うん!僕、頑張る!」と言って仲良く裏庭に飛び出していった。

「お母さん。エルがお世話になった子供達に一言で良いからお礼を言いたいわ」

そう言う母ちゃんはいつのまにか涙ぐんで、目尻から滲み出る涙を指先で拭っていた。

どこに泣く要素があった…?

ちなみに、クロエやハリスやサーファは隣街までの同行者と言う事にして、アリアンナは見送りとして話に出した。

桐乃絵の事も、勇者伝々も、ドラゴンが幼女化した事も、話すと面倒な事になりそうなのは全て伏せている。
勿論、ハリス達の今の居場所の事もな。

………そう言えば、凄い今更なんだけど、例の元ドラゴンはどこに行った…?

まぁいいか。この付近に居ないって事は、向こうに置き去りにしたんだろう。それならそれで構わない。
もしここに着いて来ていたら、色々と口止めしとかなきゃいけなかったからな。面倒が省けて良かった。


●●●


「ヘックチュッ!!むぅぅ…なんて軟弱な体なのだ…」

ブルルッと身体を震わせて、鋼鉄の小屋から顔を覗かせると、そこには難しい顔をして地面に小枝を使って何かを描く3人の姿があった。

「違うわよ!ここは部屋!こっちは廊下よ!」

「なぁ。やっぱり便所は二つにしねーか?」

「えっと…その。僕は…こっちにお庭が欲しい…かも…」

などと賑やかに話し合っている。

元ドラゴンである幼女はテクテクと彼等の元まで歩み寄って行き、彼等が真剣な眼差しで見つめる地面を覗き込む。

「…?」

何かの設計図のような物が描かれていた。だけど、彼女には理解が出来ず一瞬で興味を失う。そして、お腹が空いたと思って近くの森へフラリと歩いて行ってしまった。

森の中は小鳥のさえずりや風が草花を撫でる音で溢れかえっていた。だけど、歩けど歩けど動物の姿はおろか、魔物の姿すら見えない。

ふと水のせせらぎの音が聞こえ、喉も渇いている事に気が付いた元ドラゴンはフラリと音の聞こえた方へと足を進める。

暫く歩き続け、足が疲れて来たと思い始めた頃。ようやく音の発生源である小川が見えた。

駆け寄って、小川に顔を突っ込んで水をガブガブと飲む。

水中で目を開ければ魚が沢山泳いでいるのが見えて、反射的に魚に喰らい付こうとし、川に落ちてしまった。

ガブガブ。ガボガボと溺れかけ、必死に小さな手足を動かして川辺に生還を遂げる。
びしょ濡れになった格好でハックチュッと可愛らしいクシャミを一つ。

「むぅ…」

着てる服がずぶ濡れになったのを確認し、身体を動かそうとしても服が重たくて意のままに動かない。

不服そうな顔をして空を見上げた。

見上げた空の景色は、彼女がドラゴンだった時と変わらない景色だ。
だと言うのに、少し歩いただけで疲れる。小川に入れば溺れる。この体は余りにも貧弱で。周りの風景は余りにも大きく。まるで別の世界に来たみたいな感覚に陥る。

空を見上げて呆けていると、近くの茂みからガサゴソと掻き分けられる音が聞こえてきた。

「おっ!居た居た。おーいっ!ここに居たぞー!」

そこから出てきたのはハリスだった。今の今まで難しそうな顔をしていたが、彼女を見つけた途端に笑顔で大きな声を張り上げて誰かを呼んだ。

誰か。言わずもがな。

「こんなに近くに居たのね」

「う、うん。見つかって良かった…」

元ドラゴンの幼女を見つけてホッとしたように安堵の表情を浮かべるクロエとサーファ。

「勝手に出歩かないでよね。心配したじゃない」

ふんっ。と顔を背けるクロエ。

「僕達と一緒に家を建てよ?」

先に歩いて行くクロエを見てクスリと笑い、元ドラゴンに視線を戻すと優しい笑みを浮かべて手を差し出すサーファ。

「ほら!行くぞ!アカイ!」

元気な笑みで手を差し出すハリス。

「なによ、その名前?」

「ふふーん。良い名前だろ?今決めたんだぜ?」

「バカね。それなら、スカーレットはどう?アカイなんかより何倍もマシよ?」

「なに言ってんだよ。ファイアーが一番だろ。な?ファイアー?」

「さっきと名前変わってるじゃない」

「んな細かい事は良いんだよ。ほら、さっさと行くぞ。ボルケーノ」

再び手を差し出すハリス。だけど、元ドラゴンは誰の手も取らずに自らの足で立ち上がり、胸を張って仁王立ちする。

「俺様の名前を勝手に決めるな人間。俺様はグゥガドゥルだ。よく覚えておけ」

「そう。私はクロエよ。宜しくね、スカーレット」

「俺はハリス!宜しくなっ!インフェルノ!」

「アハハ…ぼ、僕はサーファだよ。宜しく。えーっと…グウガ…ちゃん?」

「グゥガドゥルだ!」

誰も名前を覚えてくれず、思わず叫んでしまうグゥガドゥル。だけど、クロエもハリスも悪びれた様子もなく勝手に付けた名前を連呼してくる。

そんなクロエ達を睨み付けながら彼等を置いて行く形で来た道を戻り始めるグゥガドゥル。だけど、彼女の口元は正直なもので、嬉しそうな笑みをこぼしていたのだった。


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コメント

  • トラ

    更新お疲れ様です!
    相変わらずブッ飛んでますねぇ
    次も楽しみにしてます

    1
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