凡人勇者の異世界英雄譚Ⅱ 〜転移したら無敵になってました〜
Ep1/act.15 試したいこと
「シルド・ギルくん。やる気満々だけど、勝てる見込みでもあるのかい?」
余裕そうな顔をしてブロードは聞いてくる。
「いや、俺も正直あんたを目で捉えられたことはない。だから勝てる見込みもないんだけど、試したいことはあるんだ」
「試したいことか、いいね」
「まあ、援軍が来るまでの時間稼ぎってことで」
俺は姿勢を低くしてグッと足に力を込めた。
「よし、実験その1、行くぞ」
足で思い切り地面を蹴り、ロケットの容量で俺はブロードに突っ込んだ。
これが俺が今できる最高速度だと思う。
しかしブロードはすんなりと交わしてみせた。
「やっぱ捉えられないか」
「その1ってことは次もあるのかい?」
「まあこれは似たようなことをリオンがやってて失敗してたけど、一応」
残像はない。なんとなく気配でわかった。
「じゃあ、実験その2」
そう言いながら俺は思い切り地面を殴った。
辺りは地震で襲われ、俺が殴った半径数メートルの地面から岩が飛び上がった。
「逃げる余裕もないほどの攻撃だ。足場もグラグラで動き辛いし、デカい飛び上がった岩も避けなきゃ怪我する。どうかな」
「痛てて…これは流石に驚いた…岩も無数だったから少しかすっちゃった。でもまあ、驚いただけだからもう次は避けられるよ」
「じゃあ実験その…」
「いや、次は俺から行こうかな」
俺の言葉を遮ってブロードは動き始めた。
「君も俺と同じ身体強化魔法かな?その腕力、普通じゃ有り得ないよね。攻撃特化の腕と足、片方ずつ付与できると見た。俺はスピード特化だから攻撃には活かせないんだけど、守護魔法のない君くらいなら倒せると思うよ」
そう言いながら俺の背後に回り込んだブロードは、隠し持っていたナイフで俺の身体に突き刺してきた。
「大丈夫、急所は外してるから。人を殺すのは趣味じゃないんだよ」
リオンも硬直していた。
あんな大口切った俺が普通に刺されて、酷ければ致命傷を負う傷を付けられた。
ブロードも唖然としていた。
そりゃそうだ。
「その刃じゃ俺の身体は傷付かねえぞ」
俺の身体に突き付けられたナイフは、物の見事に折れ曲がっていた。
余裕そうな顔をしてブロードは聞いてくる。
「いや、俺も正直あんたを目で捉えられたことはない。だから勝てる見込みもないんだけど、試したいことはあるんだ」
「試したいことか、いいね」
「まあ、援軍が来るまでの時間稼ぎってことで」
俺は姿勢を低くしてグッと足に力を込めた。
「よし、実験その1、行くぞ」
足で思い切り地面を蹴り、ロケットの容量で俺はブロードに突っ込んだ。
これが俺が今できる最高速度だと思う。
しかしブロードはすんなりと交わしてみせた。
「やっぱ捉えられないか」
「その1ってことは次もあるのかい?」
「まあこれは似たようなことをリオンがやってて失敗してたけど、一応」
残像はない。なんとなく気配でわかった。
「じゃあ、実験その2」
そう言いながら俺は思い切り地面を殴った。
辺りは地震で襲われ、俺が殴った半径数メートルの地面から岩が飛び上がった。
「逃げる余裕もないほどの攻撃だ。足場もグラグラで動き辛いし、デカい飛び上がった岩も避けなきゃ怪我する。どうかな」
「痛てて…これは流石に驚いた…岩も無数だったから少しかすっちゃった。でもまあ、驚いただけだからもう次は避けられるよ」
「じゃあ実験その…」
「いや、次は俺から行こうかな」
俺の言葉を遮ってブロードは動き始めた。
「君も俺と同じ身体強化魔法かな?その腕力、普通じゃ有り得ないよね。攻撃特化の腕と足、片方ずつ付与できると見た。俺はスピード特化だから攻撃には活かせないんだけど、守護魔法のない君くらいなら倒せると思うよ」
そう言いながら俺の背後に回り込んだブロードは、隠し持っていたナイフで俺の身体に突き刺してきた。
「大丈夫、急所は外してるから。人を殺すのは趣味じゃないんだよ」
リオンも硬直していた。
あんな大口切った俺が普通に刺されて、酷ければ致命傷を負う傷を付けられた。
ブロードも唖然としていた。
そりゃそうだ。
「その刃じゃ俺の身体は傷付かねえぞ」
俺の身体に突き付けられたナイフは、物の見事に折れ曲がっていた。
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