告ったら魔王城に連れていかれました。

ff

新居を創ろう!③


次はルナウルとラブラネの家だ。
外装はピンクだ。そこそこ濃いピンク。
ずっと見てると目が疲れるタイプのピンク。
ラブラネ曰く、"薄い方だよ〜"とのこと。

内装はさすがにピンクではない。
ラブラネは内装もピンクにしたかったらしいが、
ルナウルの決死の説得により、回避された。

ラブラネの部屋は薄ピンクがベースで、
カラフルに彩られているファンシーな部屋だ。
ピンクの机、ピンクの椅子、水色の本棚、
ピンクと水色と黄色と黄緑の模様付きソファー、
ソファーと同じデザインのカーテンとマットと、
とにかく明るい感じだ。

ルナウルの部屋は黒い壁紙に、
黒い机、黒い椅子、黒い本棚、黒いソファー、
黒いカーテン、黒いマット、黒、黒、黒、と、
黒ずくめである。儀式でもやりそうな勢いだ。

それ以外はとくに変わったところはない。




プリマベールとプリシラの家は、小さい。
ミニチュアだ。めっちゃ小さい。
まあ、身長が12cmなので仕方ないが。

ちなみにこの家は、僕と菜南ちゃんの家の
テラスに建っているという、特殊な土地だ。

外装は2人のイメージカラーのピンクと黄色だ。
どちらも薄目の優しい色合いだ。

間取りは6LDKで、僕と菜南ちゃんの家に
書斎がもう1つ付け足された感じだ。




次は、最も特殊だと言えるノエルの館だ。
この建物は家という感じではない。
図書館のような場所である。
部屋はたったの1部屋だ。

部屋の真ん中にはガラスの円柱が置かれており、
その中には黒い影が人間の形を取って存在している。

建物はその円柱を囲うように作られており、
内側の壁自体が本棚だ。
魔術書や科学書などの本が大量に保管されており、
本がひとりでに動いて、円柱の周りを浮いている。
ノエルが本を読んでいるのだ。
円柱の下についているスピーカーから、
ノエルの声も聞こえるようになっている。




最後に共有スペースだ。
ホールのようになっていて、
真ん中には噴水が取り付けられている。
この噴水は森の中の泉や洞窟のワープゾーンに
通じており、行き来することが可能だ。
ただ、噴水から他のワープゾーンにとぶときは、
失敗することもあるので注意だ。
1人あたり、1日に5回使える。

噴水の周りにはベンチが取り付けられており、
奥の部屋には調理室や、大浴場もある。
大浴場はたまにしか使わないが、
一応作っておいた感じだ。

さらに共有の地下室が2部屋あり、
1部屋は食料品の保管場所、
もう1部屋はシェルターになっている。
シェルターは魔法攻撃にも物理攻撃にも
耐えられるようにしてあるので、
最強に安全だと言える。





「最高……!」
『うん……本当に良いね!』
〔これは…良いですね〕
[マジ良さげじゃぁん!]
〔良いですね〕
[悪くないわね]

僕達の新居製作は大成功に終わった。
ここは本来の世界とは別の空間なので、
もしも戦闘で負けそうになっても避難出来る。

そして、僕達の波乱の新婚生活が幕を開ける…

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