告ったら魔王城に連れていかれました。
いざ、まだ見ぬ世界へ。
その日の朝も菜南ちゃんと学校へ向かった。
人生最後の登校だ。
学校の様子は昨日と変わらなかった。
ちなみに、今日の給食バトルの勝敗の行方はというと、巨山の勝ちだった。
それ以外はあんまり変わった点はない。
今日は部活も休みだったので、早めに帰路を歩いた。
さて、2時間後にはこの世界を出発する。
それについて色々と話せるよう、東側の窓を開けておいた。
考えている事は同じなのだろう。菜南ちゃんも同じく窓を開けていた。
まあ、話したことなんて下らないことばかりだったが。
時間はあっという間に過ぎていった。
-今は7時。出発の時間だ。
菜南ちゃんが荷物を持って僕の部屋に来た。
『さて、行こうか。』
「うん。よろしくね。」
『荷物はそこに積んであるやつだけで大丈夫?』
「うん。大丈夫だよ。多いかな?」
『いや、少なすぎるくらいだと思うよ……』
………………………………(謎の沈黙)
『行こうか!』
「うん!そうだね!」
周囲があの時と同じ光に満たされる。
身体が浮いたような感覚になる。
今までこの世界で過ごしてきた思い出がフラッシュバックしてくる。
思い返せば良い思い出ばかりだった。
僕はこの世界を心から好きと言える。
菜南ちゃんの世界での生活も、最高な思い出で満たしてやる。
-そんな決意を胸に、僕は転移魔法に乗って異世界へと飛び立った。
僕は自分の故郷を去る前に一言だけ叫んだ。
「今まで…………ありがと〜!!」
辺りから光が引いていく。
転移魔法も3回目なので、もう慣れてきた。
そこは、僕が初めてこの世界に来た時と同じところだった。
そこは変わらず木々に囲まれており、そよ風が気持ちいい。太陽の光も暖かい。何処と無く故郷に似ているのは気の所為だろうか。
そして、隣には菜南ちゃんが座っていた。
『ふふっ……無事に着けてよかった。』
はにかんだ笑顔で見つめてくる。かわいい。
いつの間にか僕は赤面になっていた。
『それじゃ、家に行こっか。
    話の続きは家でしようね。』
僕らは静かに家(魔王城)へと歩いていった。
菜南ちゃんが城の大きな門構えに近づくと、
門がひとりでに開く。
〔魔王様、おかえりなさいませぇ〜!☆
    ってあなた魔王様じゃありませんね!?
    侵入者め!駆除してくれる!〕
ネザードが武器を向けてくる。
これなんか物凄くデジャブだ。
『これ、ネザード、私はこっちだ。
    その方にもこの前あっただろう。
    私の婚約者として紹介したはずだぞ。』
〔……え?ふわわぁ!ごめんなしゃい!〕
「ああ、良いんだよ……。
    誰でも忘れちゃうこともあるしね……。」
〔ええ!そうですね!以後気をつけます!
    さすが、魔王様の婚約者です!
    良いこと言いますね!〕
立ち直りはっや。やっぱこの子苦手だわ……。
人生最後の登校だ。
学校の様子は昨日と変わらなかった。
ちなみに、今日の給食バトルの勝敗の行方はというと、巨山の勝ちだった。
それ以外はあんまり変わった点はない。
今日は部活も休みだったので、早めに帰路を歩いた。
さて、2時間後にはこの世界を出発する。
それについて色々と話せるよう、東側の窓を開けておいた。
考えている事は同じなのだろう。菜南ちゃんも同じく窓を開けていた。
まあ、話したことなんて下らないことばかりだったが。
時間はあっという間に過ぎていった。
-今は7時。出発の時間だ。
菜南ちゃんが荷物を持って僕の部屋に来た。
『さて、行こうか。』
「うん。よろしくね。」
『荷物はそこに積んであるやつだけで大丈夫?』
「うん。大丈夫だよ。多いかな?」
『いや、少なすぎるくらいだと思うよ……』
………………………………(謎の沈黙)
『行こうか!』
「うん!そうだね!」
周囲があの時と同じ光に満たされる。
身体が浮いたような感覚になる。
今までこの世界で過ごしてきた思い出がフラッシュバックしてくる。
思い返せば良い思い出ばかりだった。
僕はこの世界を心から好きと言える。
菜南ちゃんの世界での生活も、最高な思い出で満たしてやる。
-そんな決意を胸に、僕は転移魔法に乗って異世界へと飛び立った。
僕は自分の故郷を去る前に一言だけ叫んだ。
「今まで…………ありがと〜!!」
辺りから光が引いていく。
転移魔法も3回目なので、もう慣れてきた。
そこは、僕が初めてこの世界に来た時と同じところだった。
そこは変わらず木々に囲まれており、そよ風が気持ちいい。太陽の光も暖かい。何処と無く故郷に似ているのは気の所為だろうか。
そして、隣には菜南ちゃんが座っていた。
『ふふっ……無事に着けてよかった。』
はにかんだ笑顔で見つめてくる。かわいい。
いつの間にか僕は赤面になっていた。
『それじゃ、家に行こっか。
    話の続きは家でしようね。』
僕らは静かに家(魔王城)へと歩いていった。
菜南ちゃんが城の大きな門構えに近づくと、
門がひとりでに開く。
〔魔王様、おかえりなさいませぇ〜!☆
    ってあなた魔王様じゃありませんね!?
    侵入者め!駆除してくれる!〕
ネザードが武器を向けてくる。
これなんか物凄くデジャブだ。
『これ、ネザード、私はこっちだ。
    その方にもこの前あっただろう。
    私の婚約者として紹介したはずだぞ。』
〔……え?ふわわぁ!ごめんなしゃい!〕
「ああ、良いんだよ……。
    誰でも忘れちゃうこともあるしね……。」
〔ええ!そうですね!以後気をつけます!
    さすが、魔王様の婚約者です!
    良いこと言いますね!〕
立ち直りはっや。やっぱこの子苦手だわ……。
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