告ったら魔王城に連れていかれました。

ff

なるほど。納得……出来るか!

「んっ……うん〜………」

僕は転生系ラノベにありがちな感じで目を覚ました。

--ここは…どこだ?

周りは木で囲まれていて、
空気がとても良い。
程よいくらいに日差しも照っており、
川の流れのような音も聞こえる。

じゃなくて!菜南ちゃんはどこだ?
周りを慌ててもう一度見渡す。
--川に行ってみるか……

なにか理由があった訳では無いが、
勘に導かれるまま水の音がする方に進んでいくと、
向こう側まで10M以上あるであろう巨大な川が姿を現した。

そこで水を飲んでいるのは……菜南ちゃんだ。
良かった!

「菜南ちゃn……!」

あまりにしっくり来過ぎていて気が付かなかった。
菜南ちゃんの頭には角が生えていた。
服装も制服ではなくなっているし、
目の色も変わっている。
メガネも赤色の四角いメガネではなく、
金色の丸メガネになっている。
髪の毛は変わっていないようだ。

僕が状況を飲み込めずにぽかーんと口を開けていると、
『あ!優ちゃん起きたんだね!』
と声をかけられた。

はい。飛び起きましたとも。
して、これはどうゆう状況でしょう。

『やっぱり、地球暮しが長い優ちゃんには
    異世界転移はキツかったみたいだね。
    9時間も寝てたよ?』

はい?異世界ですって?
うーん、俺はまだ夢を見ているのかな?

「菜南ちゃん……だよね?」

『そうだよ?』

「えっと、その角はなに?」

『だって私魔王だから。』

「そうなのか。」

『そうなんだ。』

「菜南ちゃんは何者だ?」

『魔王だよ?』

「菜南ちゃんは何者だ?」

『だから、魔王だよ。』

「そうか。良く分からん。
    状況を整理する時間をくれ。」

『うん。』

うん。じゃねぇえええ!
えっと、ここまでの状況を整理するとこうなるよな?
①菜南ちゃんに告る。
②菜南ちゃんが自分は魔王だって言う。
③その後凄い光が広がって意識がなくなる。
④知らない場所で目が覚める。
⑤川に行くと角が生えた菜南ちゃんに会う。
⑥僕は異世界転移しているらしい。
    菜南ちゃんが魔王なのも本当らしい。

なるほど。ますますわからん。

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