贈り日記

トルティーヤ

残酷な景色

そして、おばあさんの家にいて

1週間が経ちました。

「私は、かれの元へ向かいます。」

おばあさんに深くお辞儀をして私は広島へ向かいました。

そこは、とても壮絶な場所でした。

人が炭のように固まっていました。
そして、家はひとつもありませんでした。一生懸命逃げようと、生きようとした人達は、みんな
影を残して死んでいっていました。
そして、川は墨でも入れたかのように黒く濁っていました。
そして、その川には水を飲もうとして死んだのか、たくさんの人が浮いていました。
私は、涙が止まりませんでした。
きっと、この中には必死に夢を目指して頑張っている人がいたのではないか。子供がお腹の中にいて、一生懸命守っていた人がいたのではないかと。
私は沢山泣いたあと、街を。街があったところを散策することにしました。すると、私が見ただけで何千ものひとが死んでいました。
そして、奥の方に進んでいくと、
「そこの、お嬢ちゃん。」
苦しそうな声が私も呼びました。
「私の、私の子供が死にそうなんだ。この子を、この子を助けてあげておくれ、私はどうなってもいいから。」と、
やせ細った体で子供に母乳を与える
女性が今にも死にそうな声で言いました。
「おかあさん、あなたはこのこの為にも生きなくてはなりません。だから私の持っている食糧と水を飲んでください」
私はおばあさんに沢山貰った食糧を
渡しました。

その女性は泣きながら言いました。

私は幸せを望んでいただけなのだと。
この戦争は、私たちの希望を
壊したのだと、私は心の底から怒りが混み上がっていきました。

私はその女性の子供の体を
水で洗い、柔らかい食べ物を食べさせ、ミルクを飲ませました。
この親子は幸い、防空壕にいたらしく、周りの人達より酷い被害にはあっていませんでした。
黒い雨にも当たっておらず、
食べ物が底をついて、
1日前ほど前からここら辺をさまよっていたようでした。

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