贈り日記

トルティーヤ

君のいない場所

私は、何もすることが無くなっていました。朝起きて、手紙を一通書いて、昼ごはんをたべて、雄一郎が帰った時に渡す日記を書いて、
私の世界は
雄一郎のためにあったのではないか。
そう思い、私は何もすることが出来なかったのです。

けど、いつまでもこうしている訳にはいかない。そう思って、
雄一郎と私の最初で最後のデートスポットであるラベンダー畑に向かいました。そして、畑の傍にレジャーシートを敷いて寝っ転がりました。
私も、ラベンダー畑も何も変わらないのに、雄一郎がいないだけで
乾いてしまうのだと、分かりました。

すると、「おねーさん?」
小さな男の子が私に声をかけたのです

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