贈り日記

トルティーヤ

キミだけのお日様

弟が生まれました。
とても愛らしく、私は率先して弟のお世話をしていました。
しばらくして弟が3歳を迎えた頃、
私と弟は、近所の空き地に遊びに行くようになりました。
そして、そこで雄一郎(ゆういちろう)という、私の4つ上の男の子に出会います。彼はとても優しく、そして、かっこよくて私は彼のことを好きになっていきました。
私は、学校に行く時、いつも1人で登校していましたが、1年生の終わり時くらいから、雄一郎と手を繋いで登校しました。
彼の手はとても暖かくて、
私はいつも「ゆうちゃんは、お日様の手をしてるね!」と言っていました。
それに対して雄一郎は「僕は、みーちゃんだけのお日様になれたら、それでいいな。」と、照れた顔で微笑んでいるのです。
あの頃は、私達二人だけの世界が
あったのではないかと、今も
思っています。

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