やり直し女神と、ハーレムじゃないと生きられない彼の奮闘記

スカーレット

第35話

私に声をかけてきた、奇特な女の子。
それはクラスメートの高橋由利たかはしゆりちゃんというカワイ子ちゃんだった。
何で知ってるのかって?


可愛い子が、私は大好きだ。
それだけで十分……でもないよね。
先生が出欠取ってるときに聞いたのと、名前で呼んでる生徒がいて、それで名前はわかった。


具体的にどの辺が可愛いのかというと、まず小さい。
そしてふわっとしてる感じがする。
なのに胸は大きい。


これだけでもう、女の子としては十分価値が高いのではないだろうか。
ほわほわした感じで私に声をかけてきて、それでも何処かちょっと怯えた様な視線で私を見る。
私はこの子から見て、どういう風に映っているんだろう。


「そ、その……椎名さん、ごめんね……あの二人から色々言われてたみたいなのに、私……」
「えっと……よくわからないけど、気にしなくていいよ。クラスメートみんな大体そんな感じだったっぽいし」
「そ、それでね……椎名さんが休んでいる間の授業のノート、とっておいたの。良かったら使ってくれる……かな?」


あらあら、何ていい子なんだろう。
こんな人目のあるところで……大丈夫なのかな。


というか、何で謝ってくるのかがわからない。
もしかして、睦月の数少ないお友達というやつなのだろうか。
それならこの子から睦月の情報を引き出せたりってことも……。


漸くちゃんと睦月との接点のありそうな子を見つけられたと喜んだのも束の間、一つ気づいてしまう。
私なんかと話していたら、こんな可愛い子だし……あのバカ二人の標的にされちゃったりするかもしれない。
とは言え、軽く探りを入れるくらいなら問題ないかな。


「と、とりあえず……これが渡したかっただけだから……また明日ね!」


そう持って、極めて友好的に話しかけようとしたら、逃げられてしまったでござる。
全速力で追いかけて……なんて一瞬考えてしまったが、そんなことをしたらそれこそあの可愛い子にトラウマを植え付けてしまうかもしれない。
それに……私といてあの低能バカ二人に見られたら絡まれるかもしれないし……仕方ない。


それにしても、高橋由利って何処かで見た名前なんだけど……そんな名前のグラビアアイドルとかいたっけな……大輝の好きなセクシー女優?
いや、どれも違う気がする。
あ、そうだ……多分あれだ。


帰宅して早々、私は今の携帯を取り出して、連絡先のアプリを開く。
やっぱりだ、あった。
ってことはやっぱり親密な仲だったと考えていいかも。


ということはだよ?
メールとかしててもおかしくないと思うんだ。
人のメール見るとかちょっと趣味悪いかもしれないけど……これも睦月がどんな人間だったかを知る為に必要なんだ……許せ。


『椎名さんって普段、何をして過ごしているの?』


高橋さんからのメールを発見した。
というかメールのやり取りが高橋さん以外ないみたいだ。


『闇の彼方から力を抽出する儀式をしているの。遥か遠く、何万光年の彼方から……そう、イスカンダルよりも遠いそこから』


何を……仰ってるんでしょうか、この子は……。
どんどん読み進めていくと、内容が段々と香ばしいものに変わっていく。
うん、ハズレだ……一番古いものまで遡って見たにも関わらず、得られるものは何もなかった。


これあれでしょ、どう見ても黒歴史。
そして私は今、その黒歴史の体の中にいるってわけで……。
まぁ、あのバカ二人とかがいじめたくなる気持ちも、わからなくはないかもしれない。


もちろん理解するつもりは欠片もないし、認めてやるわけもないんだけど。


もしかして、高橋さんは私……というか睦月をずっと庇ってくれていたりしたのかもしれない。
そう考えると私があの子を守ってやらなければ、という気持ちにちょっとだけなった。
……まぁ、仮にあのバカ二人が高橋さんに手なんか出そうものなら、ありとあらゆる手を使って地獄を見せてやるけどね。


今日は大輝がバイトだとかでこっちには来られず、桜子や明日香もこっちには来ていない。
ああ、くそ……やっぱり一人は寂しい……寂しいよぉ……。
そう思ってベッドに寝転んで、私は閃いた。


そうだ、このマンション……こんだけ広いんだからハーレムの活動拠点にしたらいいじゃない。
それなら大輝とも一緒にいられるし……明日香や桜子、愛美さんとだって親睦を深められる。
たまり場?ノンノン、活動拠点。


最高の場所があるのに活用しない手はない。
そう考えて片づけでも、と思ったが今日は何となく脱力感が酷いのでまた今度ということにした。


ひとまず私は高橋さんから借りたノートを一通り眺めて脳内に記憶する。
これで明日には返せる。
明日と言えば、お昼どうしよう……食べるものは沢山あるみたいだけど、これらも消費しないとな……弁当でも作って持ってくか。


毎日買ってたら不経済だし。
などという家庭的なことを考えながら、キッチンで弁当箱を探す。
何だ、このウサギの餌くらいしか入らなそうな弁当箱は。


こんなもんじゃ私の胃は当然満足しない。
そう考えて私は近所の百均で大き目の弁当箱を買ってきて、夕飯の準備と共に弁当を作り、冷蔵庫に入れておいた。




翌日、教室へ入ると早速バカ二人が目に入った。
とは言っても、バカ二人は私を見てはいなかったのだが……連中が絡んでいたのは何と高橋さんだった。
何処まで行ってもバカはバカなんだな。


「あん時に死んでたら良かったんだよ。そう思わねぇ?」


杉本が高橋さんの肩を抱く様にして話しかけている。
今すぐその薄汚い手を離せ……と言いたいのをちょっとだけ堪える。
うん、ちょっとだけね。


「そ、そんなこと言ったらダメだと思う……」
「いやお前だってあんなに沢山ノート取ってやってたけどさ。大変だったんじゃねぇの?」


ああ、ノートってことはやっぱ私の話なのか。
ていうか、本人目の前にしてるの気づかない辺り本当にバカなんだなと思う。


「おはよう、高橋さん。ノートありがとね、わかりやすかった」


敢えてバカ二人が目に入らないかの様に高橋さんの席に行って、ノートを返却する。
お、おい、とかなんとか言っているが、ごにょごにょしていて何だか聞き取りにくい。


「ところで、高橋さん……この二人ちょっと借りていい?いいよね?」


ぽかんとしている高橋さんには悪いが、私は有無を言わさず二人を高橋さんから引き離して、私の席に連れてきた。


「あんたら懲りるって言葉知らないの?私の友達にまで手を出すんだ?」
「別に、お前だけの友達ってわけじゃねぇだろ……」
「珍しく正論だ。チンパンジー未満の脳みそだと思ってたけど、チンパンジーと同格に格上げしてあげよう。……だったら、友達にあんな顔させるって、友達としてどうなの?」


悔しそうな顔をしていながらも二人は答えない。
はぁ、面倒だしお仕置き……しちゃおっかな。


「何がしたいの?私に何を求めてるの?言ってみなよ」


一応、要求があれば聞こうじゃないか。
それを叶えてやることで、私の学生生活が安定するんであれば、お安い御用だ。


「し、死ねよ、あたしらの言うこと聞かなくなったお前なんか!!」


気持ちいいほどの直球だ。
死ねとか直接相手に言うのはどうかと思うけど……でも、死んであげるのはさすがにめんどくさい。
というわけで要求は棄却する。


代わりにこいつらにはやっぱり、お仕置きをしてやろうじゃないか。


「ああ、死ねってのはさすがに面倒だから……代わりに君たちには刺激的な生活をあげようじゃないか」


昨日の通学路の時と同じ様に、私はパチンと指を鳴らす。
二人がビクッとして私を恐怖に満ちた目で見ていた。


「お、お前何したんだよ……」
「すぐにわかるよ。あ、杉本さん……ここ、ほつれてるよ?」


そう言って私は、杉本のスカートから出ている一本の糸を引っ張る。


「お?あ、ああ……ああ!?」


その引っ張られた糸が、どんどんスカートの形を崩していく。
スカートを形成している糸の集まりがだんだんほどけて行って、あっという間に元々超ミニのワカメちゃんみたいなスカートがパンツを丸出しにしていった。
辛うじて残ったファスナーが何となくエロい。


「す、杉本!?」
「ちょ、や、やだ何これ!?み、見てんじゃねぇよ男子!!」


杉本が物凄い慌てっぷりでしゃがみ込み、そして教室内が騒然とする。
それもそうだろう。
普通に生活してれば、全クラスメートの前でパンツ丸出しになることなんか、そうそうないんだろうから。


高橋さんもきょとんとした顔でこちらを見ている。


「ああ、藤原さん……ここ、ほつれてるよぉ……?」


今度は藤原のブラウスの肩辺りの糸に手をかけようとすると、今までの鈍臭そうな様子から一変、光の速さで私の手を避けた。


「刺激的でしょ?ああ、もう一回だけ忠告するけど……私や私の友達にちょっかい出さないで。もし聞き入れないって言うなら、次はその色気のないパンツ剥いで、中身晒してやるからね」


得体の知れない相手に舐めてかかった時点で、こいつらは負けているのだ。
これでしばらくは大人しく……なるといいなぁ。
いやならないかなぁ……。


そして昼休み。
見事に私は孤立した。
いや、それでいいんだけどね。


バカ二人が私のことを何やら先生にチクっていた様だったが、何を意味のわからないことを言ってるんだ、とか一蹴されてて笑ってしまった。
そして周りが私のでかい弁当箱を見て、目を丸くしている。


「椎名さん……そんなに食べる人だったっけ?」


高橋さんが恐る恐ると言った様子で私の席にやってくる。
そんだけしか食べないの?
ダイエットなんかしたらその胸小さくなっちゃうよ?


「バカをからかうと、お腹空くみたいで。少し食べる?」


そう言っておかずのから揚げを差し出すと、苦笑いでやんわり拒否された。
サンドイッチだけで午後の授業持つのか、この子……燃費いいなぁ。


そして放課後。
大輝は今日、確か明日香辺りと会ってるはずだ。
桜子も一緒だったかな。


まぁ同じ学校だもんね。
そう考えると途端に羨ましさがどくどくと湧き出てきて、昨日の決意がより強固なものへと変わる。
そうだ、転校しよう。


こんなクソの吐き溜まりみたいな場所で、いつまでもいる理由なんかやっぱりないわ。
転校!転校!とっとと転校!!しばくぞ!!
そんなことを考えながら玄関までの道のりを歩いていると、バカ二人がまたも立ちふさがってきた。


何なんだ本当、しつこいなぁ……。


「か、顔貸せよ」
「いや、それは無理ってもんでしょ。どうやって貸すのよ」
「ついてこいってことだよ!!何度も言わせんな!!」


藤原がヒステリックに叫び、辺りが少しざわつく。
だったら最初からそう言えばいいのに。
どうせ大輝は今日も連絡くれないんだろうな、と思うとまたしても無性に腹が立ってくる。


新しい彼女が大事なのはわかるけど、連絡くらいくれてもいいじゃない。


「今丁度、機嫌が悪くてさ……。勢い余って殺しちゃったら、ごめんね?」


そう言ってニヤリと笑うと、二人の顔が恐怖に引きつった。


「何ぼさっとしてんの?ほら行くんでしょ?何処?」
「こ、こっちだ……」


そしてまたしても連れてこられたのは屋上。
別にありがちに体育館裏とかでもいいんだけどね。
まぁ場所なんか関係ない。


今日はとことん、こいつらで憂さ晴らしをしようじゃないか。
どうせ転校するんだし、もうここは派手にやっちゃっていいだろう。
仮にこいつら、廃人にしちゃったとしても……ねぇ?ふふふ。


仲間でもいるのかと思ったら、特に誰かいる様子もない。
集団リンチにでもしたかったのかと思ったが、どうやらそうでもないみたいだ。


「お前……朝からあんな恥かかせやがって」
「は?逆恨みもいいとこでしょ。偶然スカートがほつれて、あの臭そうなパンツが丸出しになったってだけなんだから」
「な!?く、臭そうって……!!」
「鼻曲がるかと思っちゃった。こんな美少女の鼻が曲がったら、どう責任取ってくれるわけ?それこそ、極刑ものの罪悪なんだけど」
「く……」


臭そうって言ったけど、もう臭かったことになってる……まぁいいよね。
それにしてもこいつらはまだ、私よりも立場が上だなんていう愉快な勘違いをしている様だ。
そして、杉本は自分が臭いという自覚でもあるのか、赤くなったまま俯いて黙った。


「気に入らねぇ……」
「は?」
「気に入らねぇ!!お前のその態度も、言葉遣いも!!何もかも全部!!」


気でも触れたのだろうか。
物凄い憎悪に満ちた表情で私を見てくる。
自分たちがどれだけのことを睦月にしてきたのか、というのをすっかりと忘れている顔だ。


「死ねよ!!お前なんか!!今すぐ!!死ねばいいんだよ!!」
「言いたいことはそれだけ?」
「ああ!?」
「私が死ぬところを見たら、満足するんだ?」
「そうだよ!!だから死ね!!」
「お、おい杉本……」
「うるせぇ!!早く死ねよ椎名!!」


語彙力ないなぁ……まぁ本とか読まなそうだし、読んでもファッション雑誌とかそんなもんなんだろうから仕方ないか。
そして、ここまで私の死を願う目の前の愚か者。
私は、面倒だけど一つくらい願いを叶えてやってもいいか、なんて思ってしまった。


「じゃあ、せっかくのリクエストだからね。見せてあげる、私が死ぬところ。ちゃんと見ててね?」
「は?」


二人が呆気にとられた表情で私を見守る。
私は手元に日本刀を生成して、二人に見せてやった。


「ど、何処からそんなもん……」
「まぁまぁ、それはいいじゃん。あ、少し離れててね。死にたいんだったらここにいていいけど」


私が表情一つ変えずに言うと、二人は一瞬で青くなって下がった。
いちいち説明するのも面倒だし、鞘から抜きはらった刀身をそのまま首に当てる。


「お、おい……」
「し、椎名!?」


そしてそのまま勢いよく首を薙ぎ払う。
すると、私の首が一瞬で胴体から離れて宙を舞った。
首と胴体、それぞれの切り口から勢いよく血しぶきが舞い、二人に向かって大量の血液が飛び散る。


「ひ、う、うわああああああああ!!!」
「な、な……ひ、人殺し!!」


一瞬でパニックになった二人が、お互いに責任を擦り付け合いながら罵り合っている。
大体予想できた展開ではあるけど、騒がしいな。
ちなみに屋上のドアは今、普通の人間がどんなに頑張っても開かない様にしてある。


それこそダイナマイトなんかで爆破しようとしても、ドアには傷一つつかないだろう。
つまり、助けを呼ぶなんてこともできはしないというわけだ。
倒れたはずの私の体がゆっくりと立ち上がり、飛んだ首の元へと歩き出す。


「え……」
「は、はわああああ……」


二人はもう、言葉にならない様で腰が抜けたのか、しゃがみ込んで震えていた。
そして首のない体が首を掴むと、見開かれた目がぎょろりと二人を見た。


「ひっ、ひいいいいいいい!?」
「死ね、って言うから死ぬところ見せてあげたんだけど……何?後悔してるの?」
「な、何、何もの、なんだ、よ、お前……」
「はぁ、答えられないか。まぁいいや、飽きてきちゃった。とどめね」


そう言った後で体が私の首を、二人の足元にぽいっと投げる。


「ふ、ふぎゃあああああああ!!!」


悲鳴を上げて逃げようとする二人だが、足に力が入らないらしい。
そして、首は杉本の首に飛び掛かり、かみついた。


「あっがあああああああああ!!」
「うわああああああああああ!!」


そんなに強く噛んでいないはずだが、ショックで杉本は気絶してしまった。
そして杉本が気絶したのを見て、とうとう藤原がお漏らしをしてしまった様だ。
事前にトイレくらい行っておいてほしかった。


「はぁ……首、返して」


体が首を手に取って、体に装着する。
それはもうプラモデルか何かの様に、いとも簡単に。


「ああ、そうそう忘れてたよ。さっき、私忠告したんだった。これ以上ちょっかいかけてきたら……パンツの中身晒すって」


そう言ってみせると、辛うじて意識を保っているお漏らし娘の藤原が更に震えだす。
追加でお漏らしとかやめてね、気持ち悪いから。
再び指をパチンとやると、二人のパンツが私の手元に瞬間移動する。


「な……」
「まぁ、どういう仕組みかは……別にいいよね。さ、股開いてね」
「や、やめろ……」


必死で抵抗しようとしている様だが、本人の意志に反して両足がどんどん開かれていく。
藤原のパンツの感触が非常に気持ち悪い……何か臭いし。
パンツを地面に放り投げて私は、ポケットから買い換えたばっかりの携帯を取り出す。


「お、お前!何しようとしてんだよ!?」
「え?せっかく買い換えたし……試し撮り。ほら、ピースして写りなさいよ。よくやってるでしょ?」
「や、やめてくれ!!悪かったから!!謝るから!!」


泣き顔になって藤原が懇願する。
杉本はまだ気を失っている様だ。
泣こうが喚こうが……撮る、なんてことはしない。


ただ、一言……実はこの窮状を脱する魔法の言葉がある。
それさえ出てくれば、あいつらの足もちゃんと自分の意志で閉じられる様になるのに。
なんてことは、言わないとわからないよね、うん。


「あんたさ……親にそうやって育てられたんだ?」
「え……?」
「人に謝る時は、悪かった、って言えって教わってるの?だとしたら親のせいだね、これから起こることは。恨む対象がちゃんとあってよかったね、それがたとえ自分の親であっても」
「あ……あ……」
「さて、じゃあ改めまして……試し……」


私は無表情のまま、携帯のカメラを構える。
そろそろピントが合いそうだ。


「ご、ごめんなさい!!もうしませんから!!許してください!!」


画面のシャッターボタンに指が触れる、僅か数ミリ手前。
まさにギリギリのタイミングで私の指は止まる。
そして、目の前の藤原が泣きながら土下座をするのが見えた。


「よくできました。ああ、一応忠告ね。私に歯が立たないからって高橋さんにちょっかい出したら、今度は全裸だから」


そう言い残して私はその場を去った。
手、洗いたいと思ったけど面倒だから神力で浄化しておいた。
これでひとまずは大人しくなると思いたい。


いくら脳みそにしわがなさそうな二人でも、ここまでされたらさすがに懲りるだろう。
ほんの少しの希望を持って、私は晩御飯のメニューを考えながら帰り道を歩いた。
しかしまぁ……睦月と春海のクローンばりにそっくりな事情……これはやっぱり学校なんかでわかることじゃなさそうだ。


あんまり気は進まないんだけど、姫沢家に行かないとダメかもしれない。
とは言っても……行くならやっぱり証拠になるものをいくつか用意はしておきたい。
手ぶらで行っても、私の事情の説明に困るかもしれないし。


まぁ、大輝たちも半信半疑って感じだったけど、結果的に受け入れて信じてくれたし、大丈夫かな。
もしかしたら椎名父の部屋とか漁ったら何か出てくるかもしれないし、拠点にする為にも早めに片づけするか。

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