2度目の人生を謳歌する

ノベルバユーザー289715

状況確認と初めまして

1歳になった。歩けるようになったし、会話も出来る。滑舌悪いけど、、、

自分の容姿も分かった。びっくりした。サラサラ銀髪のサファイアの目可愛い寄りの儚い系超絶美幼女だった。

あととある乙女ゲームの悪役令嬢だった。そのゲームが「ドキラブ☆ファンタジー」というバランス崩壊のクソゲーだった。どうクソゲーなのかと言うと、まず主人公が普通。これはいい。そして悪役令嬢がハイスペック。これもまあいいんだけど、度が過ぎている。超絶美少女、勉強も学年首席、魔法も剣も大人顔負けというぶっ壊れ。更に言うと悪役令嬢はちょっと性格はキツイが、特に悪事らしい悪事はしていない。だが、ヒロインに断罪される。ルートによって罰は変わるけど、国外追放か、悪くて死刑。そして1番謎なのは、売れていること。このクソゲーを私がやっている訳では無かった。広告やCMやらなんやらで知ったゲームだからイベントなど詳しいことは知らないが、攻略対象は3人。攻略も簡単な初心者使用になっている。メインヒーローは国の王子。もう1人は侯爵子息のチャラ男。そしてもう1人が、、、私の兄。あの美少年である。

でも家族はいい人だ。兄はあれだが。

「シェリル!おはよう。今日も可愛いね」
「おにいさまおはようございます。ちょっとしつこいです。」

朝は皆んなで食事をする。私のお父さんは国の宰相で、うちは公爵家らしい。公爵家の中でも1番権力があって、ほぼ王族と変わらないとか。

席に着くと、相変わらずイケメンのパパと美人のママがいる。眩しい。私も今は超絶美幼女なのだが。


「おはようシェリル、フローラン。」
「おはようございます。父さん母さん。」
「おはようございます。おとうさま、おかあさま。」

皆んなでご飯を食べ始める。流石金持ち。食事も豪華である。大方食べ終わったくらいでお父様が話し始める。


「そう言えばシェリル。もう1歳だが、そろそろ執事をつけようと思う。と言うか今日から付けることにした。」


執事か。当たり前だが、この屋敷にも沢山の執事さんやメイドさんが働いている。今までは乳母さんに面倒をみてもらっていたのだが、そろそろ専属の召使いが付くと思っていた。でも楽しみだな。乳母さんはお母さんくらいの年齢だが、専属の執事かメイドは結構歳が近い子が付けられる。話が合う子がいいな。

という訳で今例の執事と対面だ。


「初めまして。今日からお仕えさせて頂くアベルと申します。よろしくお願いします。」
「シェリルです。よろしくね。」


無難に自己紹介を済ませて、相手を見る。青年くらいの年で美形だ。爽やか系かな?優しそうで良かった。その後アベルと色々話した。やっぱり優しそうだ。それにアベルは優秀らしい。才色兼備じゃん。これはモテるな。まあとにかく、執事が良い奴そうで良かった。

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