私が、宇宙の女王になるわ!だから、貴方は私を守りなさい!

ちょこぱい

食後休憩です


 食ったぁぁぁぁっ!

 自分の部屋で倒れこんだ。

 食い過ぎて胃から逆流しそうだ。新鮮な魚介類と野菜、高級和牛、宝石のような果物とデザート類、その全てが食べ放題ってんだから、口が休まる暇が無かった。あー、昼御飯がこれなら晩御飯も楽しみだぜ。

 しかし、オレ以上に食っていたのは、ミーシャ、乱丸、トラ吉で。スタッフが補充したそばから全部かっさらいやがって、それに料理人が対抗意識を燃やし、さながら3匹と料理人50人の『わんこそば対決』を見ているようだった。

 しかし本当にうまかった・・・いかん!この旅行の本当の目的は食いもんじゃねぇっ!

 混浴です!混浴です!

 大事なので2回復唱したよ。

 セルフィーから、先ほどその事に関する密書が複雑なピタゴラスイッチを経て、ようやく我輩のもとに届けられた。


 『鳴かぬなら、鳴くまで待とうキツネリス』


 ・・・ふふ やっぱアンタ天才だぜ。

 解読すると、先に温泉に入って女性陣を待ち受けようという意味だ。

 俺たちより先に入られて、温泉に入れないように小細工を仕掛ける可能性があるってことですね先生!我々が先に入っていれば、女性陣は嫌でも入らざるをえない!もう完璧すぎる計画だ。

 決行時刻は・・・20:00 現時刻は14時か

 時間があるから隣の部屋に遊びに行くか

         ☆

 「錬太郎、入りまーす」

 「錬太郎お兄ちゃん!いらっしゃい」

 「錬太郎君、さっきはありがとうね」

 飛び付くように抱き付いて来てくれたティアちゃん。はぁ、かわいいよぉ ちょっと大きい浴衣からは白い肌が見え隠れする。良い!最高だね!

 「太郎・・・遊ぼ」

 トランプを握り締めて近寄って来たのはガウだ。難しいトランプは出来ないが、最近やっとババ抜きは出来るようになったらしい。

 「ガウはそればっかりでティア飽きちゃった、しかもガウ、弱いし」

 「お姉ちゃん、お母さん、強い、錬太郎も強い?」

 まだ幼いガウは表情に出ちゃうんだな。心配なのは、まだ感情のコントロールが出来ないガウが悔しい感情からサイクロプスを起こしてしまわないかだ。その時はティアちゃんの中のクロさんが何とかしてくれるだろうけど、一度セルフィーに相談してみよう。

 「じゃ、今回はトランプでババ抜きしよう」

 頬を膨らませるティアとウキウキのガウ。

 「お邪魔しまーす」

 また扉が開いて、咲良とレイカにミーシャ、犬猫が入ってきた。

 「錬太郎、何で何時もここにいるの?私達の部屋には来てくれないのに」

 咲良は不満気な顔をする。

 「ガ、ガウが遊んで欲しいって言ってたんだよ」笑って誤魔化す。

 「錬太郎の目的なんてバレバレよ」

 レイカが呆れ顔でこっちを見て、ミーシャはケラケラ笑っている。

 『ロリコン』

 『警察に通報して逮捕してもらうニャ』

 お前ら黙ってろ!

 「ルナさん失礼な奴等ですよね、オレは全然そんなつもりはないですよ」

 ルナさんに助けを求めた。

 「え?!そ、そうね・・・あはは」

 ルナさん顔が笑ってませんよ。

 「もういいッ!トランプやるぞ!負けた奴は罰ゲームだ、いいな!」

 「楽しそう、やるやる」

 「受けて立とうじゃない!」

 「ミーシャもやるー」

 『錬太郎だけには負ける気がしない』

 『錬太郎に負けたら猫を辞めるニャ』

 「ティアは錬太郎お兄ちゃんと咲良お姉ちゃんの間が良い」

 「・・・勝つ」

 「大人の力を見せてあげるわ」

        ☆

 第一回温泉宿トランプ大会

 結果発表
   錬太郎:1敗 
    ルナ:1敗
          咲良:1敗
    ガウ:2敗  最下位

 ババのカードを握り締めて泣くのを必死に我慢している。ルナさんが優しく抱き締めてあげると大泣きした。

 「錬太郎!あんた、最後なんで負けてあげなかったのよ、あんたのせいよ!罰ゲームはあんたが代わりにしなさい!」

 最後の勝負だけは、皆が空気を読んでガウだけは最下位にしないようにしたが、オレとガウの一騎打ちになってしまった。オレも勿論、負けようと思っていたが、ちょっと目を離した隙に狙うべきカードを見失ってしまい、カンで引いたカードが揃ってババだけが残ってしまったのだ。

 「もう、錬太郎の下手」

 みんなの視線が冷たい、勝負の世界は厳しいんだ!ガウがもっと強くなるべきだ!と思いつつも反省している自分はいる。

 オレ以外で罰ゲームの話し合いが行われた。

 「それでは、罰ゲームの内容を発表します」

 レイカが不気味に笑っている

 「『お父さんと一緒!』の公開収録にガウ君を連れていくに決定しました」

 拍手が沸き上がる。『お父さんと一緒!』はガウがよく見ている子供番組で、ルナさんもいつかは公開収録に連れていってあげたいって言っていたけど、人気番組でなかなか予約が取れないって。

 「予約は私がしといてあげるから、安心しなさい」

 へいへい、金持ち様ありがとうございます。

 それを聞いたガウは泣くのを止めて笑顔になってくれた。

 「太郎・・・ありがとう」

 「まぁ、それくらいならお安い罰ゲームだ」

 その後は、夕飯まで女子トークで盛り上がっていた。
 

 

「私が、宇宙の女王になるわ!だから、貴方は私を守りなさい!」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「SF」の人気作品

コメント

コメントを書く