私が、宇宙の女王になるわ!だから、貴方は私を守りなさい!

ちょこぱい

叩かれる

 
 「で、どうするんだ?復讐、敵討ちやるのか?」

 誠一郎が部屋から出てきたので、少し時間を置いてクロに気持ちを聞こうと思った。少し冷静にになってもらわないと、果てしないお説教になりそうだからな。

 「セル・・・あの日から今日まで、地球を何回守ってきたの?」

 「・・・2034回だ」

 「1人で?」

 「仲間や協力者がいたときもあった」

 クロは静かに立ち上がり、オレの前に来ると、額だけを胸に預けるような体勢になった。

 「あの女との取引ってなに?」

 質問から逃がさないオーラが凄い!でも、本当の事を言えば、クロは間違えなく自分を責めて、何をするか分からない。だから、言うわけにはいかなかったが、かんの鋭いクロはもう気付いてる。

 「私に関係あるんでしょ?」

 嘘を付かせない声だった。

 「・・・ああ」

 「・・・」

 全力の平手が飛んできた。

 「今度そんな真似したら、絶対に許さないわよ、それと・・・あの女のことはもういいわ」

 それだけ言うと部屋から出ていった。

 なんとか執行猶予だけで許された。それにマナのことも、許してはいないだろうけど、事情を理解してくれたようで一安心だな。

 安心したら腹が減ってきた。ちょうど昼御飯の時間だし食堂に行くことにした。

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